失敗と栄光の歴史 | ミラートレード研究 α

ミラートレード研究 α

心理的な負担を劇的に減らせるシステムトレード、中でもミラートレードを使ったトレード手法に興味をもっています。確率統計の技術を用いて自動的・機械的に資金運用し、利益を出していこうと考えています。

僕が目指しているのは一般的な個人投資家、というのとは
少し違うかもしれません。
どちらかといえば投資銀行のブローカーという方が近い。

システムトレードをやっていて、よく勘違いされるのですが
断じて「簡単だから」システムトレードをやっているわけではありません。
その方が効率的であり、心理的な負担が少なく、
何よりも分析にも時間が割けるため、この手法を選んでいます。

ただどんな立派な投資家であっても100%勝てるわけではありません。
それはシステムトレードであっても同じことです。
僕が目指すのはたとえ20連敗しても市場から撤退せず取引を継続できる投資家です。
完全に感情を排し、機械的なトレードを重ねることで
その可能性を高めていきたい。

その根拠が確率・統計です。


しかし、数字で全てがわかると思ってしまうのは危険でもあります。
数字を過信した過去の投資家たちはもう少しで世界経済さえも破壊してしまうところでした。

歴史は繰り返す
歴史に学べ


よくそういう言葉を聞くかと思います。
それはきっと、僕たちシステムトレーダーにとっても例外ではないでしょう。

だったら。

だったらアレコレとややこしい数学や統計学の話をこのブログに書いていく前に
是非とも過去、僕たちと似た人たちがどんなことを行って、
どんな成功を収め、どんな過ちを犯したのか、
そして彼らはいま何を見て、何を目指しているのか、
ということについて考えていきたいと思います。


2008年リーマンショック


あの衝撃的な為替変動は今でも記憶に新しいところですが、
あの時その舞台裏には「クウォンツ」と呼ばれる人たちの存在がありました。

彼らはリーマン・ブラザーズ、GSAM(ゴールドマンサックスアセットマネジメント)、
ドイツ銀行といった投資銀行やAQR、シタデルといったファンドで
日々何億円もの取引をこなしてきました。

彼らはNYの証券取引所があるウォールストリートにオフィスを構え、
微分学、確率解析学、量子物理学、プログラミング、応用幾何学など
一般人にはさっぱり分からない高度な学問を用いて
様々なモデルをつくり、将来を予測する天才たちでした。
多くのものが有名大学の博士号を所持し、巨万の富をわずか一代で築き上げました。



The Quants
ザ・クウォンツ
世界経済を破壊した天才たち
スコット・パタースン
永峰 涼 訳
角川書店 2010年8月