先日、ひきこもり支援相談士の役割は、引きこもっている人を引きこもりから抜け出させることではないと書きましたが、大切なのは、心を解放させることだと思います。
引きこもっている当事者だけでなく、家族も含めて、「こうでなければならない」という囚われから、解放されることが大切であり、それをお手伝いするのが、ひきこもり支援相談士の最も大きな役割だと思います。
先日、NHKテレビで、「考えない練習」(だったと思いますが、少し曖昧です)という本が売れていると言っていました。(本は下記)
考えないでいると自由になれるというようなことだったと思いますが、私が思う「心の解放」に通じるものがあるかもしれません。
しかし、私は、考えることは大切だし、とても楽しいことだと思っています。必要なのは、「考えない」のではなくて、「悩まない」ことなのだと思います。
悩みは、多くが迷いであり、心配事です。悩むよりも、とにかく行動に移してみる方が、新しい展開が開けますし、考えるときには、しっかりと考えた方がプラスになります。
そして、悩みの多くは、自分のことではないでしょうか? 家族や対人関係での悩みがあるという人も、よく自分の悩みの中身を考えてみると、相手のことを通して自分のことを悩んでいる場合が多いのではないでしょうか?
こんな時も、悩みを二つに分けてみると良いのではないかと思います。例えば、対人関係で悩んでいるとしたら、相手の人はどういう人なのかと考えることと、その人を通して自分自身がどう思われるかなどの悩みを分けてみると、はっきりするように思います。
相手の人がどういう人なのか、しっかり考えることは今後につながりますし、少しでも分かってくるとおもしろくなります。逆に自分がどう思われるかなどは、考えるより、相手に聞くのが一番手っ取り早いですし、人によって全くちがっています。悪く思う人の多くは、もしかしたら、自分よりももっと良くない面を持っているかもしれません。だから、それはどこかに置いて、前に進んだ方が楽しいですよね。
話が少し脱線しましたが、「こうでなければならない」、「こうでない自分はだめな人間だ」という囚われの気持ちから解放されて、「これも一つの生き方だ」って、自由な気持ちになれた方が楽ですし、自然に前向きの気持ちもわいてくるかもしれないですね。
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