わたしが女であなたが男




あなたの感じる苦しみを

わたしの全てで感じて


あなたが感じる喜びを

わたしの全てで感じる


わたしがあなたになれないように

あなたがわたしになれないように




あなたは何に哀しんで

わたしは何に喜ぶのだろうか


あなたは何を求めて

わたしはあなたに何ができるだろう




わたしはあなたに言葉を贈る

あなたがわたしに“そうだね”と言う


わたしはあなたにあれが欲しいと言う

あなたはヒミツでそれを憶えてる


わたしが会いたいと思う

あなたは今日の夕食の事を考えてる




わたしは満員電車で揉まれていると

あなたはドアの外を眺めている


わたしが何も言わず俯いていると

あなたはわたしの頭を優しく撫でてくれた




わたしの中であなたがいなくなる時

あなたの中でわたしがいっぱいになる


わたしが前を向いて歩みだすと

あなたは過去の日々を想い描く




ひとりきりの部屋で天井に光る常夜灯を見て

ふたりの目から零れるナミダ




そして

また日が昇る・・・

変わらないものなんて何もない



あの日見た空の色

何処までも続くような景色

帰り道に買ったアイス

頬を伝う汗の感覚


目で見えるものの全て

肌で感じる温度 感覚

あの時感じていた気持ち

笑顔 涙 憤り 喪失感


手に入れたもの

掴みかけたもの

失ってしまったもの



  蛇行

     しながら

          流れる時間に

    身を任せて            

          白い世界に

                  色を付けていく




何かに理由をつけて

生きていることを肯定し

死について考える


今こうしていること

ふと 泣きたくなる衝動

誰とも共有することができない

日常に戻るための葛藤




溢れる言葉の渦の中に

どれだけの意味があるのだろうか

どれだけの想いが込められているのか


嘘か誠か

冗談か本音か


軽く聞き流して

ふとした瞬間受け止める






ねぇ 僕は笑えてますか







あなたの生きるこの世界で

同じく流れるこの時間の中で


貴方の見るものと

僕の目に映るものが


同じの色 感覚で

自分だけのフィルターを通して

表現する事ができたら


分かり合えることができるだろうか

言葉を交わすことができるだろうか




僕は知りたい

貴方の感じることを




貴方が紡ぐ言葉たちを

音楽と本に囲まれる日々


もちろん 一日の大半は仕事

売場に立って奥様方の洋服を販売


自分の祖父母に近い年齢の販売員と

とても細かい所に目が届く先輩に囲まれ


適当な性格とお姉さま受けする笑顔を振りまき

時には傷つき 時には笑いながら

決して器用とは言えず生きている




そんな僕にも癒しのひと時がある


昼休みに訪れる屋上で

プカリと吐き出す煙草と


イヤホンに流れる音楽

風に吹かれてめくる本のページだ


変わり行く季節を肌で感じ

今日も続く日常を感じる一時


都会の喧騒などではなく

淀みなく流れる雲と

県道を走る車やバス




これが平和というものか・・・



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                             BGM  ねごと 『ループ』

                                  世界の終わり『虹色の戦争』