熱が出ると心細くなる


誰かに心配して欲しい

側にいて欲しい


求めてしまうんだ

口にはしないけれど




頭がぼんやりする

体の節々が痛くて

寝返りをうつのさえ億劫だ


身体は重くて

何をするにも不自由だけど

気持ちだけが先にいってしまう


明日の休みは買い物にでかけたいなとか

そこに女の子がいると嬉しいなとか

誘える相手なんていないけど




薬のおかげで熱と痛みが治まった

夜の静けさは物思いに耽るには最適で

いろんな“したい”が浮かんでくる


TSUTAYAで借りたDVDアニメを見て

Amazonで注文した新譜を聴く




翌日の朝には熱は下がっていて

車のライトの修理がてら買い物に出掛ける


半年前にできたショッピングモールは賑わい

家族連れが楽しそうに週末を楽しんでいる


なんだか ぼんやりとしてきた

お洒落な店がそこ彼処に並び

秋物の新作がディスプレイされている


そんな華やかさとは対照的に

僕は一人歩いていく


賑わいは陽だけではなく陰をも明確にする

ピカピカのタイル 明るい照明


僕は軽い吐き気と頭痛を憶えて

喧騒を後にした



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熱が出たりすると 気付くんだ

僕には体があるってこと


鼻が詰まったりすると解かるんだ

今まで呼吸をしていた事


君の存在だって何度も確かめはするけど

本当の大事さはいなくなってから知るんだ




        BUMP OF CHICKEN 『supernova』


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嗚呼 夏が終わろうとしている


あんなに暑いと繰り返し

忌み嫌っていたはずなのに


早く秋が来ればいいのになんて

挨拶がわりに言葉を交わしていたのに




ビアガーデンにBBQなど

イベント盛り沢山の7月,8月が終わると

東松山への異動が出た


忙しなく毎日が過ぎる川越とは違い

東松山の時間はゆっくりと流れる


自分の居場所を見失い

ただ ふわふわと過ごす毎日


心の隅にポッカリと開いた穴は

徐々に侵食し始める


想い出が少しずつ色褪せて

秋色へと染まっていく




気が付けば25歳

四半世紀を生きたことになるけれど

僕は一体何を残せただろうか


定時に仕事を終えて

一人家路につく


時間通りに来ないバスを

学生と一緒に並んで待つ


すっかりスーツ姿が板についた僕は

彼らにはどのように映るのだろうか




そうだ 旅に出よう

ちょっとした小旅行考えてます

3月はいくつもの別れの季節


仲の良かったクラスメートとの別れ

導いてくれた恩師との別れ

付き合っていた彼女との別れ


一緒に歩いていた道の分岐点

真っすぐだった道のりが

幾つも枝分かれしていく


会社からの帰路の途中

まだ着こなせないスーツ姿の学生が

「またね」と声を掛けている様子を見かけた


気持ちの良い笑顔で見送る者

泪を浮かべて別れを惜しむ者

別れを惜しんで酒に唄に身を委ねる者


それは何故だか胸を打たれる光景だった



3月1日付けで売場を異動となり

2年間厳しくも親身に指導してくれた上司と

違う道を歩く事となった


自分自身の辞令の後に

店舗開発部門への異動が決まり

職場を別にして歩む事となったのだ


周りを遠ざける覇気のようなものを持ち合わせ

時には畏怖の対象ともなっていた元上司

確かに風貌も雰囲気も近寄りがたい存在だった


営業事務所で仕事に関して詰められ

それを見ていた同期に大変だねといつも言われてた


正直 辛かったし嫌になることはたくさんあった

ネガティブ思考の持ち主である自分からすれば

一本芯の通った元上司の発想は

理解はできるものの体現するには至らなかった


しかし 彼は畏怖する対象でありながらも

決して見捨てる事のない人だった

何回も不甲斐ない自分に泪して

彼の前で泣くこともあった


上手く物事を進めることのできない自分

それを陰ながらフォローし支えてくれた


「駄目な奴だ」 「空気を読めない」

「考えている事を理解できない」


胸に突き刺さる言葉を浴びせられることもあった

しかし 彼は必ず言ってくれた


「それでもこいつはお客様の為にいつも頑張っている」

「いつも売場に立って他の誰よりも声を出している」


何回泣いただろう 何回自分を責めただろう

何回もう辞めようと思っただろう


今の自分には彼の期待には答えられない

うまく物事を進めることはできない

本当に歯がゆい気持ちで一杯だ



そんな彼が送別会の際に僕に送ってくれた言葉

元楽天イーグルスの野村監督の著書野村ノートから

ヒンドゥー教より抜粋された言葉



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心が変われば態度が変わる。
 

態度が変われば行動が変わる。
 

行動が変われば習慣が変わる。
 

習慣が変われば人格が変わる。


人格が変われば運命が変わる。


運命が変われば人生が変わる。


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人は変われると常に言っていた

一つの事は全ての事に結びついている

小さなミスを繰り返していれば

それは他の仕事にもリンクしていく

数字一つの打ち込みから

日々の行動の一つ一つ

所作振る舞いまでの至る所まで



あんなに嫌いだった彼に

今凄くとても感謝しています


いつかまた同じ職場で仕事する機会があれば

一皮剥けた自分を見せることができれば


「お前もまだまだだな」




なんていわれている姿が目に浮かびますが・・・






別れの季節に

淡く切ない気持ちをのせて