多くの絶望と闇を取り込もう

小汚い部屋で煙草の煙を身に纏い

眠れない夜を言葉にしながら

チクショーって コノヤローって


様々な想いを受け止めて

様々な現象に反発して

ゴミ箱に捨てる


篭った空気を外に逃がして

世界に自分色を付け足す


デジタルの世界は魅力的で

目の前の世界に失望して

現実の世界をなぞる


雨が降らない日に傘を持って

雨の降る日に傘を持たないで

自分自身を武器にしよう

取り壊されたアパートの瓦礫

終わりと始まりの呆気なさを知る


静かな夜が朱色に染まっていく

名も知らぬ小鳥が始まりを告げる


抜けない酒の匂い

思い通りにならない現実


カラスが灰色の空を翔る

道の脇に捨てられたゴミ袋


朝方の駅 うな垂れる人々

みんな日の光を待ってる



雨が降ればいいのに


出かける日に天気を気にする友達

雨が降るから遠出はできないと

残念がる姿を不思議な気持ちで見る





雨が降ればいいのに


ポカポカとした陽気が気持ちいい

穏やかな風が身体を通り抜ける

突然曇り出した空 猫の鳴き声





雨が降ればいいのに


地下水脈から沸き出でる感情

雨の持つ負の雰囲気を楽しむ

前触れもなく振り出す夕立





雨が降ればいいのに


高層ビルの展望台から眺める街

耐震偽装という言葉に敏感な年頃

足元に広がる世界に軽く恐怖する





雨が降ればいいのに


傘を鳴らす雨音を聴く

横殴りの雨に身体を晒す

濡れてしまった服の湿り具合





雨が降った


駅前でタクシーを待つ列

なんとなく列に並びたくなる

そう思いながらタバコを吹かす