雨と泪 -56ページ目
普通のラブソングなんか歌っちゃって
それじゃ僕の気持ちは伝わらないから
自分自身の手で拙いコードでにのせて歌うよ
世の中嫌なことばかりでイライラする
うまく生きられない不器用な僕ら
でも 君への気持ちはどうしようもなくて
うまくまとまらないけど 言葉を探すよ
君と一緒にいたい
飾らない自分を見て欲しい
たとえ 君が僕を嫌いだとしても
僕は受け止めるしかないよ
そしたら馬鹿ヤローって歌えるかな?
雨が降りそうで降らないような
僕の心はいつも曇り空
埼玉へ向かう列車に乗ってどこまでも
終わりの見えるたびに出るのさ
誰もいないホームに寝転ぶと
灰色の雲に包まれた空が近づく
イヤホンから流れるブルーハーツ
弾ける明るさの中に見え隠れする陰
まるで今日の天気のようで……
叫ぶのは不満だからではなく
考えることに疲れただけ
それでも考えてしまう生き物だから
潰れてしまわないように声を出す
黙ってないで出てこいよ
僕の中に眠る言葉たちよ
その どうしようもない気持ちを
解き放て 空に響け
哀しみをこの空に飛ばして
素直な気持ちで笑いたい
少し冷たい夜の風が
身 体をただの入れ物にする
さっき食べたナポリタンの味
耳に入ってくるラジオの音
七月に値上げする煙草
いつもの夜が 静かに過ぎる
車が通る音が聞こえない
人が住んでいる生活音も
部屋の中のラジオとパソコン
最近不味い煙草のケムリ
世界には絶望と欲望が満ちていて
緩い速度で終末へと向かっている
いくつもの愛と正義が絡まりあって
どれが正しいかなんか簡単にわからなくなって
目の前に広がる楽しいことに身をまかす
言葉がすれ違い気味の今夜
科学の力で頭の熱を冷まして
虚ろむ目に力を呼び覚ます
大好きだから一緒にいたくない時もある
ほっといて欲しい時はそっとしておいて
もうすぐ髪を切ってしまうからさ

