ズキンという痛みが走る
痛みに反応して頭を抱える
後頭部が痛みの原因のようだ

変だな 腕が上がらない
重い瞼を一生懸命開くと
狭い視界に白い天井が現れる

痛みは絶える事無く押し寄せる
堅いベッドの上に横たわる
第三者の視点から移る僕の姿

僕はその姿を知ることができない
誰かが現れては消える
ほんの僅かな微かな映像

すぐに僕の意識は遠ざかっていく
瞼の裏の暗闇の世界へ
誰かの手に袖を引かれて…
この小さな塊に込められたモノは
いったいどこへ行くのだろう
延々と並ぶ機械から生成される
無感情の甘い甘いお菓子
形こそ違うもののさほど変わりはない

それぞれの女性はこの日
様々な想いを込めて
様々な期待を抱く
それぞれの男性に手渡す
形こそ違うもののさほど変わりはない


すべては同じチョコレートなのだから

       ・
       ・
       ・

と曲がった考えしかできない自分
離れてしまったあの頃と
近づいてしまったこの日

やってくるのは必然で
去っていくのは偶然で

僕はどんな道を歩んだのだろう
これからどんな道を行くのだろう

今の僕にあるのはゆっくりとした日々と
あんなに言えなかったありがとうの言葉

何処へ来てしまったのだろう
何処まで行くつもりなのだろう