2月24日開催!鹿児島で野良猫や多頭崩壊の猫たちのために ボランティアで避妊去勢手術実施! | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
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2月22日は、にゃんにゃんにゃんの日。

 

毎年これに便乗して、

 

やれ猫ブームだの、やれ猫カフェだの

 

とメディアが取り上げるのですが、

 

そんな一方で、

 

この時期、猫たちの発情のシーズンが到来しているのです。

 

 

 

 

毎年2月末くらいから、

 

「近くの野良猫ちゃんのお腹が大きいのだけど・・・」

 

と相談を受けることが増えてきます。

 

 

出産シーズンを迎える前に、できるだけ避妊去勢手術をしてほしい

 

ということで、

 

先月に続き、

 

野良猫や多頭崩壊の猫たちのためにボランティアで避妊去勢手術実施します。

 

 

 

 

オペの内容については、1月のボランティアで避妊去勢手術告知のブログを参考にしてください。

 

 

それ以外でオペ内容についてよく聞かれることについて・・・

 

 

オペ器具についてですが、

 

オートクレーブで滅菌した器具を使用しています。

 

 

一斉TNRのほとんどは、

 

滅菌した器具を使わず、簡易の消毒を済ませた器具を使うことが多いのですが、

 

私たちは、オートクレーブで1セットずつ滅菌した器具を使っています。

 

 

 

 

手術の器具はとても繊細な分、1つ1つ高額なもの。

 

頭数分の手術セットを用意するのには、たくさんの費用がかかります。

 

 

1セットずつ滅菌するにあたって、

 

セットをするものを1つ1つ丁寧に包み、

 

オートクレーブという機械にかけて準備をするのですが、

 

ものすごい手間がかかります。

 

 

 

なので、一斉TNRをしているほとんどのところは、

 

ある程度の手術セットを簡易消毒して活用しているのです。

 

 

 

でもやっぱり、

 

できる限り、衛生的に安全なものを・・・

 

という思いから、

 

手間暇がかかっても、1つ1つ滅菌した手術セットを使うことにしています。

 

 

 

 

手術の際使うものはすべて滅菌したものを使っています。

 

注射器や注射針、手術の際に使う手袋、メスの刃、縫合糸・・・

 

 

これも全部使いまわさない分

 

費用がかかるわけですが・・・

 

それでも、安全面で1つ1つ変えるようにしています。

 

 

 

使い回している一斉TNRのところもありますが、

 

私たちは、費用がかかったとしても、手間暇がかかったとしても、

 

できる限り、衛生的に安全なものを・・・

 

という思いで、すべてこだわってしています。

 

 

 

手袋の使い回しや注射器、注射針の使い回しは、

 

猫エイズや猫白血病などのうつしあいっこにもつながるので、

 

オススメしません。

 

 

野良猫だから・・・

 

とか

 

費用がかかるから・・・

 

とか

 

そんな手袋変える暇がない

 

とか

 

言い訳を並べるところもありますが、

 

 

本当に猫たちのことを思っていれば、

 

安全であるべき

 

ということが大前提だと思うのです。

 

 

 

 

 

たくさんTNR活動をしているところはありますが、

 

たった一度の手術に対して、

 

どのくらいの思いで挑んでいるか、

 

それは様々だと思います。

 

 

 

そのTNR活動に参加するにあたって、

 

どのような内容で行われているのか、

 

どれくらい理解して参加しているのか、

 

 

本当に安全な環境かどうか

 

 

費用面だけで追っかけるのではなく、

 

たった一度の手術を受けさせるにあたって、

 

しっかり理解した上で

 

TNR活動に参加してほしいなと思います。

 

 

 

 

さて・・・

 

今回のTNR費用についてですが、

 

通常の金額と異なるのはこの日だけ限定で、私たちスタッフから野良猫に対してのボランティア活動のため、抑えてあります。

 

決してこの金額でできるというわけではなく、

 

動物病院では現実的な料金ではないこと、ボランティア活動の一環だということをご了承ください。

 

 

日 時  2月24日(日)9:00~18:00(お迎え時間終了)

場 所  ル・オーナペットクリニック 
               鹿児島市玉里団地3丁目19−6(タイヨー玉里団地店そば・モンキープラザ商店街目の前)
               電話099-228-2102

予約制となりますので、必ず前日までにご連絡ください。
(このお電話の際、連絡先と予定しているおおよその頭数を確認します)

条 件
 mf*野良猫もしくは多頭崩壊のお家の猫であること(飼い猫は含まれません)

mf*避妊去勢手術と耳カットをし、元いたところに離すこと
 家で飼う予定、もしくは、里親に出す予定の子は含みません。
(守られない場合はお断りさせていただきます)
    
mf*基本的に日帰り 
 午前中連れてきてもらい、夕方迎え
(ただし遠方から来られている方に関しては、なるべく待ち時間が少なく済むように努力させていただきます)   

mf*生後2ヶ月以上(体重は問いません)
(野良猫の場合、生後どのくらいかわからあないと思いますので、とりあえず連れてきてください)     
    
mf*妊娠している場合は、お母さん猫には点滴などの処置を無償で行います
ただし、供養代(1000円)をいただき、こちらで火葬させていただきます。
    
mf*ノミ予防、抗生剤2種投与は必ずこちらで実施させていただきます。(手術費用に含まれています)

    
費 用     避妊去勢手術ともに6000円(ノミ予防・抗生剤投与含む)
(必ず耳カットもする)

 

 

 

動物病院によっては、手術するにあたって生後6ヶ月以上とか、体重が1.2キロ以上とか規定がありますが、

 

うちの病院に関しては、

 

体調が問題なければ、生後2ヶ月以上であれば手術を行っています。

 

体重も1キロ未満であっても、体調に問題がなければ手術を行っています。

 

 

どのケースであっても、

 

問題を起こしたり、麻酔中、麻酔後に体調を崩したり、亡くなってしまったりしたことはありません。

 

 

 

手のひらサイズの子たちでも問題ありません。

大人と比較すると、小さいのがよくわかりますよね
 
 
 

 

 

「この子は小さいからどうだろうか?」

 

と悩まれたら、とりあえず連れてきてください。

 

診せていただいて、判断したいと思います。

 

 

 

 

 

避妊手術に関して、傷口は1センチ未満です。

 

 

 

 

 

 


もしも発情を迎え子宮が腫れていた場合、妊娠時は、傷口が大きくなりますが、

 

基本的に1センチ未満ですみます。

 

 

外に離されるのですから、傷口は最小限で、負担が少ないものであるべきだと思っています。

 

 

たまに耳カットしてなくて、紛れ込んできた子の中に、こんな大きな傷の子もいます

 

 

 

 

術式は、子宮と卵巣両方を切除する『子宮・卵巣全摘出術』を採用しています。

 

 

傷が小さいから、全摘出してないのだろ?と言われることがありますが、ちゃんと子宮も卵巣も摘出しています。


 

 

傷に関しては、『吸収糸』と言われる溶ける糸を使用しており、

 

外側に糸が出ないように工夫し、縫合してあります。

 

 

傷はこんな感じ

 

 

 

 

負担が少ないもの、安全なものであるべきだと思っています。

 

 

 

耳カットに関しては、綺麗なV字になるようにカットするように心がけています。