鹿児島では補助犬受け入れは高確率で断られる!なぜ?? | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
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ここ鹿児島では、「犬だから」という理由で

 

簡単に補助犬受け入れを拒否する現状があります。

 

 



 先日リブログした内容に関して、

 

「鹿児島、やばすぎる」

 

「人としてありえない」

 

「補助犬受け入れ拒否ってことは、障害がある人を拒否するのと同じだ」

 

など、多くの意見が飛び交いました。

 

 

 

3年前に、ある施設で受け入れ拒否があったことを記事にして、

 

「この施設ってどこなの?」

 

といろんな人が問題になった施設を探し、様々な人がその施設に対してクレームを入れる

 

という事態になりました。

 

 

 

その施設だけが悪者になっていますが、

 

実は残念なことに、

 

あの施設だけでなく、


多くの施設で、店舗で、


受け入れ拒否は起きています。

 

 

 

みなさんが知らないだけで、

 

かなりの確率で、

 

「犬だから」

 

という理由で拒否されています。

 

 

 その施設だけ吊るし上げたとしても、


この問題は解決しないのです。





 

私たちが、ここ鹿児島で補助犬普及活動を始めて3年になります。

 

3年前からしたら、

 

「『補助犬』という言葉を耳にしたことがある」

 

「受け入れなければならない存在」

 

という言葉が増えてきています。

 

 



 

私たちが活動を始めた頃、

 

鹿児島在住の補助犬ユーザーさんたちは、

 

「入れるお店を選んで出かけている」

 

と言われていました。

(今も選んでいるのかもしれませんが・・・)

 

 

選んで出かけているから、

 

補助犬を見かける場所、全然見かけない場所

 

が分かれているのです。

 

 

「補助犬見たことないけど、鹿児島にいるの?」

 

「見たことないけど、受け入れることってあるの?」

 

と聞かれることもよくありますが、

 

ユーザーさんが出かける場所を選んでいるから、

 

受け入れ拒否された場所にはいかないため、

 

見かけないだけなのです。

 

 


 

 

ここでは施設名はあげませんが、

 

『他県からも多くの方が訪れ、利用される施設』や

 

『市や県の所有している公共施設』

 

でも受け入れ拒否がありました。

 

 

その一つ一つに対して、

 

私はお話をしに行き、

 

受け入れ拒否がなくなるように、

 

『従業員向け講習会』を開いたり、イベントを開催し理解を深めてもらったりしてきました。

 

 

 

その効果もあって、

 

今では、鹿児島在住の補助犬ユーザーさんたちも、

 

その施設に気兼ねなく出かけられるようになったそうです。

 




結果としては、

 

少しずつですが、『補助犬受け入れ』が実現されていると思っています。

 

 

 

 

ただ・・・

 

先日多くの方が言われていたように、

 

鹿児島はなぜかすごく閉鎖的な部分があるんです。

 

 

 

私も鹿児島出身なのですが、

 

なぜ閉鎖的なのか?理由がわかりません。

 

 

私が1件1件施設やお店にお話しに行くときも、

 

「犬はちょっとね・・・」

 

と断られたり、

 

話を聞いてもられないことも多くありました。

 

 

 

拒否される度に悔しかったり、悲しかったり・・・

 

たくさんの涙を流しました。

 

 

 

その度、いつも一緒に活動してくださっている聴導犬ユーザーである安藤美紀さんから、

 

たくさんの励ましをもらい、支えられ、

 

今までこの活動を続けてこられました。

 

 

 

とあるテレビ局では、

 

「盲導犬はわかるよ。目が不自由って大変だからね。

 

 でも、聴導犬はいらないでしょ。

 

 耳が不自由ってたいして問題ないじゃん。」

 

と言われたことがありました。

 

 

 

どれくらい不自由か?

 

それは自分にあてはめて考えたことがないから、

 

ピンとこないのだと思うのですが、

 

軽々しく、そんな言葉を発しているテレビ局関係者を残念に思ったこともありました。

 

 

 

ある公共施設で補助犬受け入れ拒否があったとき、

 

メディアが問い合わせると、

 

「そんなこと言ってない」

 

ともみ消されたこともありました。

 

 

見えない大きな力で、

 

権力があるものが動き、

 

弱いものが潰されることがあるんだな

 

と残念に思ったこともありました。

 

 

 

 

知らないことが多いから、不安で受け入れがたい

 

その気持ちはすごくすごくわかります。

 

 

 

お店はどんなふうに対応したらいいのだろうか

 

他のお客様に何か言われたら、どう対応したらいいのだろうか

 

補助犬って本当に問題ない存在なんだろうか

 

衛生的に大丈夫なんだろうか

 

 

いろんな不安があると思うのです。

 

 

 

でも、

 

補助犬のことをきちんと知ってもらったら、

 

補助犬を目にしてもらったら、

 

その不安は一気に取り除けると思うのです。

 

 

犬が嫌い


犬アレルギーがある


いろんな人もいます。


喫煙、禁煙とお店でも両方に居心地がいい環境を作るように、


補助犬にも対応すればいいのだと思うのです。

 

まずは、その機会を作ってもらいたい・・・

 

 

 

 

 

鹿児島は、

 

新しいものを『知りたい』『知ろう』という思い

 

新しいものを取り入れてみようという思い

 

に欠けている部分があるように思います。

 

 

 

まず話を聞いてみよう

 

まず見てみよう

 

その機会すら与えてもらえないことがあるから・・・

 

 

機会が与えられても、

 

「お客さんを集められないイベントとかやる必要ある?」

 

「聞く必要あるか?」

 

と取る人もいますが・・・

 

 

 

 

その一方で、

 

「話聞かせてよ」と興味を持ってくださる人

 

「うちの団体で補助犬の話してくれる?」と話を持ってきてくれる人

 

もいらっしゃいます。

 

 

その度に、

 

鹿児島にも

 

前向きな行動を取ってくれる人

 

いろんなものを見たり聞いたりしたい!と思う人

 

がいるんだな

 

と嬉しく頼もしく思うのです。

 

 

 

そういった人に支えらえ、3年・・・

 

だから、少しずつ『補助犬受け入れ』が実現していってるのだと思います。

 

 

 

 

確かに、頑なに話を聞かない人や施設もあります。

 

受け入れ拒否をもみ消したり、

 

受け入れ拒否をしたときの経験を忘れ、その後取り組みを怠ったり、

 

そんな人や施設もあります。

 

 

そうすることで、

 

『補助犬受け入れ拒否』が起きた時に、

 

多くの方から非難され、クレーム対応に追われることとなるかもしれないのに。

 

 

 

 

 

今は小学校で『補助犬』について学ぶ授業があります。

 


知ることで、今のような『補助犬受け入れ拒否』はどんどん減っていくことだろうと思います。

 

 

 

現状で『補助犬受け入れ拒否』が起きている理由は・・・

 

『補助犬』という存在を学ぶ機会がなかった大人たちの存在。

 

 

 

授業で学ぶ機会がなかったことは仕方ないこと。

 

その代わり、

 

大人になった今、

 

『補助犬』について理解する機会を作るべきなのだと思うのです。

 

 

 

 

補助犬は、ユーザーさんにとって体の一部なのです。

 

補助犬同伴を拒否するということは、

 

体の一部を失うことと同じ。

 

 

補助犬の存在、意味を知って、

 

まず人として向き合ってもらえたら、

 

補助犬受け入れ拒否は自然となくなると思っています。