<補助犬受け入れ拒否>店舗も人も入れ替わる だからこそ継続することに意味がある | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
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イオンで補助犬受け入れ拒否があって以来、

 

「二度と起こらないように・・・」

 

とその当時働いていらっしゃった次長さんが動いてくださり、

 

そのときから、毎年イベントと従業員向けの講習会をさせてもらっています。

 

(この後ろ姿の方こそ!素晴らしい対応をしてくださった次長さん)

 

 

 

4月に新しい社員が入るから・・・

 

ということで、春先に従業員向けの講習会を開催し、

 

店舗やスタッフは常に入れ替わるから・・・

 

ということで、

 

4月からちょうど半年くらいの秋に、再度イベントと従業員向けの講習会を開催し、

 

イオンで働いているみんなに、補助犬を理解してもらおう!

 

と当時の次長さんが一生懸命動いてくださったのでした。

 

 

 

商業施設内では、店舗が入れ替わることもありますし、スタッフの入れ替わりもあります。

 

その当時のメンバーが補助犬について理解していても、

 

メンバーが入れ替わってしまったら、その引き継ぎがされず、補助犬について知らないままになってしまうこともあるのです。

 

 

そのことまでも考えてくださり、

 

年に2回も講習会をしてくださることに

 

心から感謝していました。

 

 

 

 

 

受け入れ拒否のことで炎上した当時関わったメンバーが一人ずつ入れ替わり、

 

今はその当時のことを知っている方も少なくなりました。

 

 

あの時一生懸命考えてくださり動いてくださった次長さんも異動になり、

 

今は在籍されていらっしゃいません。

 

 

 

その事件のときのことを知らなければ、

 

問題視されにくくなることもわかっています。

 

 

それでも、

 

二度と起きないように・・・

 

という思いで、あの時と同じ気持ちで私たちは今も開催させてもらっています。

 




私たちの活動がなくなってしまったら、振り出しに戻ってしまって、

 

また補助犬ユーザーさんが不自由な思いをすることになるかもしれないから・・・

 

せっかく過ごしやすくなってきた!

 

と思っているのに、不自由になるのは悲しいですから・・・

 

 

 

 

 

鹿児島のあるチェーン店でのお話。

 

 

その店舗の創業者さんは、補助犬受け入れについてとても協力的だったそうです。

 

 

 

なぜか?

 

 

その創業者さんが、

 

なんと!

 

鹿児島に初の盲導犬を導入された方だったそうです。

 

 

 

当時、補助犬に対する風当たりが強かった中、

 

鹿児島に盲導犬を導入すること、

 

そして導入してからも、

 

大変だったと思います。

 

 

 

 

そんなエピソードがある店舗でも、

 

その創業者さんの思いは、

 

チェーン店のすべてには知られていないのです。

 

 

 

チェーン店の一つ一つに、創業者さんの思いが伝わっていれば、

 

補助犬受け入れについての取り組みは、どこよりもなされていると思うのですが、

 

残念ながら、その取り組みはなされていないようで・・・

(もったいない・・・涙

 

 

 

過去に私たちはチェーン店にお邪魔する機会があったのですが、

 

補助犬受け入れについて拒否されてしまったり、

 

補助犬についてのお話を持ちかけても聞き流されたり、

 

補助犬法の話をすると、「そんな法律聞いたこともない」と否定されたり・・・

 

 

 

創業者さんの思いとは、

 

全く真逆の形になっている姿を見ることがあるのです。

 

 

 

 

上の人が知っていても、末端までは知られていない。

 

店舗の方針として補助犬受け入れが盛り込まれていても、スタッフ全員にはそれが伝わっていない。

 

 

この現象は、たくさん目にすることがあります。

 

 

 

『補助犬受け入れOK』のステッカーが店舗に貼ってあるのにもかかわらず、

 

スタッフが「うちは入れません」と断ってしまうことも度々あること。

 

 

 

スタッフ一人の判断で、『補助犬受け入れ拒否』がされることで、

 

店舗、施設の本来の方針と異なることになり、

 

炎上することもあるわけです。

 

 

 

私たちが経験したイオンでの出来事もそうでした。

 

 

 

イオンは補助犬普及活動に対してとても協力的で補助犬普及に関する活動もなされていたのですが、

 

末端の従業員が理解していなかったことで生んだ出来事でした。

 

 

 

 

月日が経てば、

 

その店舗で働く人も変化します。

 

商業施設であれば、施設内の店舗も入れ替わります。

 

 

 

同じ思いをずーっと定着させるためには、

 

繰り返し伝えていくしかないのだと思うのです。

 

 

 

 

 

素晴らしいエピソードがあるのであれば、

 

なおさら・・・

 

 

 

その思いも含め、

 

店舗1つ1つに

 

従業員1人1人に

 

伝えていかなければ、もったいない!

 

と思うのです。

 

 

 

 

素晴らしいエピソード

 

上の人の熱い思い

 

それが伝わっておらず、

 

『補助犬受け入れ拒否』として表に出てしまうことになるのは

 

とっても残念なことに思えるのです。

 

 

 

 

 

そうならないためには、

 

継続するのみ。

 

 

 

 

『補助犬受け入れ拒否』が今ないのは、

 

そこで働いているみんなが理解しているから。

 

 

 

 

「問題が起きていないから、大丈夫」

 

と軽視するのではなく、

 

「次起きないように・・・」

 

と継続することこそ、大事なことだと思っています。

 

 

 

 

アミュプラザ鹿児島では、従業員向けにガイドブックを作っていて、

 

その中に、『補助犬』についてのページを作ってくださいました。

 



 

 

そして、店舗の入れ替わりがあるたびに、

 

『補助犬受け入れ』についてもしっかり教育するようにしてくださっています。

 

 

 

 

3年前、補助犬ユーザーさんが入れない店舗があった施設でも、

 

私たちと接触し、補助犬について知ってもらったことを機に、

 

こんなにも工夫をされ、受け入れ拒否がないように徹底してもらったことで、

 

大きな変化が起きました。

 

 

 

今や、

 

「どの店舗にも、気兼ねなく入れるようになった!」

 

と補助犬ユーザーさんから嬉しいお言葉をもらえるほどに・・・

 

 

 

 

 

関わる人の考え方で、変われると思っています。

 

 

 

 

『補助犬受け入れ拒否』がなくなるために、

 

まず自分ができることを・・・

 

 

補助犬ユーザーも補助犬も、お客さんの1人に変わりないのですから・・・

 

 

 

 

『補助犬受け入れ拒否』をするにあたって、

 

まずは『補助犬』について理解してほしい

 

 

知った上で判断してほしいのです。

 

 

 

喫煙者と禁煙者が同じ店舗で共存できるように

 

犬嫌いであっても犬アレルギーであっても同じ店舗で共存できるように

 

補助犬の育成、認定がされています。

 

 

それを理解した上で、

 

もう一度『補助犬受け入れ』について考える機会を作っていただきたいのです。