昔に比べ、わんちゃんねこちゃんを可愛がる人が増えた気がします。
ただ・・・
可愛がり方を間違っている人も増えた気がします。
人間界で最近よく耳にする『こじらせ』タイプ・・・
これが飼い主さんの中でも存在するのです。
これを目にしている方が『こじらせ』タイプでないことを願います。
どんなおうちが『こじらせ』か・・・
自分のうちの子が一番かわいくて、
自分のうちの子が一番で、
ついつい甘くなってしまう。
かわいすぎて、
小さすぎて、
怒ることがかわいそうって思ってしまう。
こういう傾向があると、
『こじらせ』タイプになってしまいます。
わんちゃんもねこちゃんも、
自分以外のものとどう接していくかを日々学んで成長していくのです。
普通なら、母親や兄弟と一緒に過ごして、
「これは度がすぎる」
「こんなふうにしたら、相手から嫌がられる」
「こんなふうにしたら、逆に痛い目にあう」
とか経験していき、
自分以外のものとどう接すべきか学んでいくのです。
ただ・・・
いろんな理由から、その学びの時期が少なくなっている子がいます。
例えば、
早くからペットショップで売られていたり、
子猫の時期に親と別にされ、捨てられてしまったり、
そうすると、親や兄弟と学ぶ時期を失ってしまうのです。
では、そういった場合どうするか???
飼い主さんが、親になり、兄弟になり、
学ぶ機会を作ってあげる必要があるのです。
でも、
『こじらせ』タイプの場合、
さらに、この学ぶ機会を失わせてしまうのです。
じゃれていて、度が過ぎて、強く噛んでしまったとき・・・
もしも親や兄弟が相手していたら、
「痛い!」と口にしてみたり、
「度がすぎる!」と反撃されたり、
何かしらリアクションをもらい、学ぶのです。
もしも飼い主さんがその役目を果たしてたら、
「痛いでしょ!」と叱ったり、
「こんなふうにしたら仕返しされるんだから!」とわざと反撃してみたり、
何かしらリアクションを与え、学ばせているのです。
でも、『こじらせ』タイプなら、
「痛い!」と知らされることもなければ、
「度が過ぎる!」と反撃もない。
だから、
痛みを知らずに
手加減や限度を知らずに
自分のおもむくままに行動してしまう。
全く自分以外の子の気持ちがわからない子になってしまうのです。
俗にいう『空気の読めない』感じになってしまうことも。
他の子の気持ちがわからない
他の子への接し方がわからない
こっちは一生懸命仲良くしようと接しているのに、嫌われられてしまう
そんなことが起きてしまうのです。
飼い主さんや人間に対しても
愛情表現の仕方がわからない
甘え方がわからない
遊んでいるつもりなのに、嫌がられてしまう
そんなことが起きてしまうのです。
飼い主さんが
「それも含めて好き!」
と思えるのならいいのですが、
これが問題行動で困っていると言われると、
「『こじらせ』てしまったのはあなたにもあるんですよ」
と言いたくなることもあります。
わんちゃんやねこちゃんは、最初の1年で、人間でいう20歳くらいになると言われています。
つまり、最初の1年は、とても濃密で、とても影響力があるということ。
大事な幼少期を飼い主さんがどう教育するかで
その子の人生は大きく変わっていくのです。
「飼うのが初めてで・・・」
と口にする人も多いのですが、
それは言い訳だと思うんです。
子供を育てるのが初めてだったから、育て方失敗しちゃいました。てへぺろ。
みたいな人っていないと思うんです。
初めてなら初めてなりに、
どうしていけばいいのか、みんなそれぞれ模索するもの。
いろんな人に相談してみたり、
いろんな本を手にしてみたり、
実際いろんな方法を試してみたり・・・
模索しますよね?
わんちゃんねこちゃん相手となると、
もちろんいろんな方法で学び、実践する飼い主さんもいらっしゃいますが、
中には
「飼うのが初めてで・・・」
と言い訳をして
何も努力していないという人もいらっしゃいます。
でも・・・
命あるものを手にするのだから、
責任をもって育ててほしいのです。
飼い主さんがどう接するかで
その子の人生は大きく変わっていくのですから。
間違っても、
自分の管理不足で間違った成長を遂げたのに、
「こんなはずじゃなかった!」
と言って捨ててしまうことがありませんように…