今朝、クラウドファンディングの目標金額達成の知らせを受け、
大喜びしたアラフォー獣医師 浜崎菜央です。
設定した目標金額に期日までに達成しなければ、
今支援していただいている金額すらも手にすることができない
というシステムだっただけに、
目標金額に達成するまでの間、ず〜っとプレッシャーを感じていました。
周りからは、
「なおちゃんの熱い気持ちはきっと伝わるから、大丈夫だよ」
と言われていても、
やっぱり不安でした
いつも
「応援しています。何かあったら協力しますから」
と声かけしてくださっていた方も、
クラウドファンディングや協賛金のお話となると、
知らん顔してしまうことも多くあって・・・
どうなるかわからないものだ
と本当に心細くなっていたので、
とりあえず目標金額達成できてよかった
そのことが朝からあまりに大きな出来事だったことで、
私は大事なことを忘れてしまっていました
父からメールが届いて、
は
としたのです。
思わず
「忙しさのあまり、すっかり忘れてた」
と返信した次第
そして、一緒に
「９年前のあの日からず〜っと心配かけ続けてごめんね」
ってメールを返した。
実は・・・
９年前の今日、私は子宮がんの手術を受けたのでした。
発覚したのは６月だったのですが、
検査のオンパレードの上に、
転院し、
手術の調整を行い、それに合わせて検査をし、
お盆をはさんだため、お盆後のこのタイミングですることになり、
手術までの毎日が憂鬱であり、不安であったことを
今でも覚えています。
手術に備えて、自己血採取を２回しました。
自己血採取というのは、
あらかじめ自分の血液を採取しておくこと。
手術中輸血しなければいけなくなった際、
普通は輸血用の血液を使うのですが、
自己血採取しておけば、
自分の血液を自分に戻すので、
副作用も全くなく、安全な輸血になるのです。
たしか５００mlを２回採取したっけ・・・
９年前の今日、
朝から手術の準備が行われて、
９時くらいからはじまり、手術が終わったのは１８時半くらいだった。
長い長い戦いだったのは、
私だけでなく、私の両親も・・・
きっと手術が終わるまでの間、
生きた心地がしなかったはず。
注射麻酔をされて、先生と一緒にカウントダウンしている間に眠ってしまい、
次気がついたときは、
手術後のオペ室だった。
それから再び目を閉じて、
次気がついたときは、ICU。
すごい痛みで目を覚ましたっけ・・・
手術が終わってからも地獄で、
本当にいろんなことを学んだ時だった。
あの日の手術を受けるまでは、
自分が手術をする側の人間で、
手術を受ける人の気持ちや
手術を受けた後の人の痛みや悩み、
リハビリの大変さや葛藤などなど
想像して対応していたつもりだったけれど、
実際手術を受けてみて、
もっともっとやれることあったなぁ
私は医者としてもっとこうすべきだなぁ
と反省したものだった。
退院するまでの間も、
問題多発で、いつもいつも悩み、葛藤し、
負けじと過ごしていたっけ
がんセンター内は同じ病気の人ばかりだから、
一緒に支えあって、
一緒に笑い合って、
ときに一緒に涙して、
毎日過ごしていた。
一緒に頑張っていた仲間が、
一人一人命を落としていくこともあって、
涙を流したり、
急に自分も不安になったり、
いろんな思いを味わったっけ。
私にとって、今日という日は、『命をつないでもらった日』。
命をつないでもらって９年。
神様は乗り越えられない試練は与えないはず。
私がこのとき味わったいろんな思いや経験があるからこそ、
今の私がいる。
私は、命を大事にして、
命を落としていった仲間の分まで、
毎日を楽しく幸せに暮らせてるだろうか・・・
私らしく暮らせているだろうか・・・
こんな大切な日に、
私が全力で頑張っている『補助犬普及活動』のためのクラウドファンディングが
目標金額達成できて、
本当に嬉しいし、ありがたいと思っています。
今日という日を大切に思って、
また明日から頑張ろうと思います。