歩み寄って少しずつ前進が大事 | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
http://www.ruoona.com/
http://www.alohapet.info/

こんばんは。

どんな場面でも、中立の立場であることが大事だなと思う

アラフォー獣医師 浜崎菜央です。



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自分が言っていることがどんなに正しかったとしても、

自分の意見をゴリ押しするのではなく、

相手の意見も聞いて受け止め、

お互いが歩み寄ることに意味があると思っています。



私がいつも活動をしている中で、

少しずつお互いが歩み寄って一歩ずつでも前進することが大事

と言っていますが、

時間がかかりそうに見えて、実はこれが一番の近道だったりもするんです。




なぜか?




お互いの意見をお互い受け止めて歩み寄るので、反発する人が減ってくるからです。

最初は『受け入れられない』とか『できない』という意見があったとしても、

それを解消するにはどうしたらいいか考えて、回避策を考える。


そうすることで、

否定的だった意見が『受け入れてみようかな』とか『できそう』という意見に変わるのです。


回避策をお互いの意見を出し合って、次の対策を実行しているので、

『受け入れてみようかな』とか『できそう』と思って実行してみると、

プラスに動くことがほとんどなんです。


もしまた新たな課題があったとしても、

極端な反対意見は出ずに、『また次の方法でやってみようか?』となるもの。



だから一歩ずつ少しずつ前進なのです。




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鹿児島は、まだまだわんちゃんねこちゃんに対して、住みにくい街です。


ドッグカフェはできては潰れ・・・を繰り返しているし、

ペット連れで入れるデパートはゼロ。

散歩で立ち寄ることができる公園もわずか・・・


わんちゃんをこよなく愛している人からすれば、

一緒にお散歩するところも限られていれば、一緒に出かける場所もほとんどない。

もし一緒に出かけたとしても、何軒もハシゴするほどお店がない。



本当に残念な街。



一緒に出かけても、ほとんど一緒に移動できないから、

それなら最初からお留守番させるか・・・

という考えになって、

一緒に出かける機会は減ってしまうか、

自分の用事を後回しにして、

この日は1日中わんちゃんと一緒に出かける日にする

という考えになってしまう。



飼い主さんがわんちゃん連れで出かける機会が減れば、

せっかくドッグカフェができたとしても、お客さんが少なくて経営が厳しくなる。




そういうわけで、

鹿児島のペット事情は結構厳しいんです。




もっと一緒にわんちゃんと出かけたい!

と思う飼い主さんと、

鹿児島は一緒に出かけられるところないから、仕方ない

と諦めている飼い主さん

結構いらっしゃるんです。




だったら、ペットを連れて出かけるところを増やしたらいいじゃない。


と簡単に言われることが多いのですが、



ペットに対して、いいイメージを持っていない人が多いということも

頭に入れておかなければなりません。





マナーがなっていない飼い主さんもいるわけで、

お散歩中、うんちを拾わず帰ったり、おしっこしてもそのままで帰ったり・・・

ノーリードで街中を歩いていたり・・・



これって、動物好きな人だったとしても、

「迷惑だな」

と思うもの。



動物が苦手な人が

「最低」

「これだから、犬猫は・・・」

と感じてもやむを得ないと思うんです。




つまり・・・



「動物をもっと受け入れる街にしてよ!」

というのであれば、

それをゴリ押しするのではなく、

嫌いな人たち、嫌なイメージを持っている人たちが少しでもいいイメージを持ってくれるように、

何か小さなことでもやっていくのが大事だと思うんです。


「これだから犬猫は・・・」

と言われるようなことをまずないようにしていくのが先だと思うんです。


お互いが歩み寄れるように、一つ一つ改善させていく。

それが大事だと思っています。



そうしなければ、

無理やりペットと一緒に楽しめる場所を作ったとしても、

嫌いな人たち、嫌なイメージを持っている人たちからの苦情が大きくなり、

もっともっと溝は深まっていってしまうから。



慎重に一歩を踏み出してほしいと思ってます。


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補助犬受け入れ拒否について、何度か書いていますが、

このペットの受け入れ問題は、補助犬の受け入れにも影響するということを頭に入れていてほしいのです。




世間の人からしたら、

特に、犬が苦手な人からしたら、

補助犬もペットとして飼われている犬も

同じ犬というイメージがあるんです。



もちろん、仕事をしている犬とペットとして飼われている犬は違いますが、

でも、嫌いな人からしたら『犬』というイメージは変わらないのです。




ペットとして飼われている犬のイメージが悪いと、

補助犬だったとしても、

「だって犬はさ・・・」

という意見が出てきます。



「そんな馬鹿な。補助犬は特別でしょう?」

と言われるかもしれませんが、

やはり受け入れにくい現状があるのです。



鹿児島の補助犬受け入れ拒否の理由の一つに、これがあるんです。



だから、

補助犬の受け入れの話を持ち出したら、決まって、

「鹿児島では・・・」

という言葉を返されてしまうのです。




補助犬の受け入れがもっと柔軟にされるようになるべき

と願うのであれば、

まずは、ペットのマナーをしっかり守ってもらうことが大事だと思います。




私が鹿児島に帰ってきて、

ペットと一緒に出かけられる場所の少なさに唖然としました。


と同時に、

増やしたい

と思いました。



でも、どうしてこういう現状に至っているのか?と考えたときに、

動物に対してマイナスのイメージを持っている人が多い

ということを知ったのです。


だから、ペットを柔軟に受け入れてほしいという前に、

地道に、

ペットのマナーがなっているところを知ってもらうきっかけを作る

ペットのマナーアップをもっと図る

ことをするのが先だなと思い、

アロハペットラボで活動することにしたのです。



少しずつ

最近はペットもそんなにマナーは悪くないんだな

意外と大丈夫なもんだな

と理解してもらうことで、

受け入れてもらえる場所やお店が増えていく

と思ったのです。



その活動を始めてしばらくしたときに、

補助犬受け入れ拒否のことが浮かび上がりました。



私たちはペットの受け入れが柔軟にされるように・・・と活動してきてたけれど、

必ず受け入れられるべきである補助犬でさえも受け入れられなければ、

ペットの受け入れがなされるわけがない。



ペットの受け入れを望むのも大事だけれど、

補助犬の受け入れが先だな

と感じたのです。




だから、補助犬の受け入れを普及するように活動も始め、

補助犬の受け入れがなされるために、

ペットのマナーアップをして、日頃からの犬猫に対してのイメージを変えていく必要がある

と思ったのです。



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アロハペットラボとしての活動も幅広くしていますが、

最終的な着地点は、

動物と人とがともに幸せに暮らせる街にしたい

というところです。


そのために、

私たちは、補助犬も、ペットも、野良猫も、みんなが受け入れられる街になるように、

日々活動しているのです。