診察できないわんちゃんねこちゃんのこと | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
http://www.ruoona.com/
http://www.alohapet.info/

「うちでは診察できません。」と病院から断られた方いませんか?

そんな子とも仲良くなりたいと思っています

アラフォー獣医師 浜崎菜央です。


いろんな理由があって、

わんちゃんやねこちゃんの中には、

人に対して、病院に対して不信感や恐怖感から

威嚇したり、発狂したりする子がいます。 
 
{B5E7AADC-D06F-4E07-A0CA-A9499BE37DD0:01}

一部の場合を除いて、

私たち人間に問題があることがほとんど。


それはいろんな理由が考えられます。



飼い主さんとわんちゃんたちの心のすれ違い

それによる飼い主さんの間違った接し方

私たち獣医や動物看護士の間違った接し方

などなど…


そして、


シニア期の子たちは特にいろんなストレスを抱えていて、

精神的に不安定になりやすいから、

(耳が遠くなったり、目が見えにくくなったり…できてたことができなくなった歯がゆさなど)

このトラブルも増えます。




私自身も今まで診察や入院の子への接し方を間違ってしまって、

病院にトラウマを作ってしまったこともあり、

思い直し、反省することもあります。


逆に、凶暴だった子が、通院や入院を機に

和解して、懐くこともあります。




「うちの病院では診察できません。」

と断られた子たち…


本当はそんな気持ちを受け取ってあげれば、

改善することもあります。




ずーっと元気にしているのならいいけれど、

いつかは必ず歳をとるし、

病気をすることもあるはず。



そんなときに、飼い主として

「病院に連れて行きたいけど、迷惑かけるし、断られるしなー」

と諦めるのは、

歯がゆいですよね。



病院に行って相談しても、

「こんなふうだから、何にもしてあげられません。お帰りください。」

と言われるのは辛いですよね。



シニアになる前に、

病気をする前に、

人や病院と和解しておくことが大事だと思います。



ルオーナには、

「うちの病院では診察できません。」

と返された子たちが、

他の患者さんからの紹介や口コミなどで来ることがあります。



{4C8B7455-9A9A-461F-B1C8-7F5B55AAE966:01}


受付でそのことを伝えられると、

ドキッとすることもありますし、

大丈夫かな?できるかな?

と私自身もプレッシャーを感じるわけですが、

うまく解消でき、無事診察して帰っていく飼い主さんとわんちゃんねこちゃんたちの姿を見ると、

嬉しいし、ホッとします。



「どこの病院に行っても、できないって断られてたのー。あぁ本当によかった!」

とか

「どうしてこんなふうになるのかわからなかったから、気持ちが聞けてよかった」

とか

「接し方の改善点がわかったから、これから頑張って仲良くなりたいと思います」

という言葉を聞くと、

私もお役に立てたのだー

と嬉しくなります。



昨日はなぜだかそんなわんちゃんねこちゃんが多かった日でした。


どの子も

難しいかな?

と思われる子たちでしたが、

本人に大きなストレスを与えることなく、

きちんとやるべきことができ、

なおかつ、少し和解の兆しが見え、

達成感を感じることができました。


{83406BEC-75BE-40AE-93A9-CEA6A7E5D86C:01}


理由はいろいろあると思うのですが、

その理由を知って、

飼い主さんや私たち獣医や動物看護士が改善していくかどうかで、

わんちゃんねこちゃんの未来は大きく変わると思っています。



言葉を話せる私たちの中でも、

すれ違いやわだかまりは起きるもの。


言葉を話せない子たちと飼い主の間に、

私たち人間以上にすれ違いやわだかまりが起きるのは仕方がないことかもしれません。


でも、せっかくご縁あって家族になったのだから、

お互いが最期までハッピーであってほしい

と思っています。




トレーナーさんやアニマルコミュニケーターさんなどいろんな分野の方々がいらっしゃいます。


いろんな視野から解消法を見出すことはとても大事なことだと思います。



ただ…

しつけのことにしても、

心のケアにしても、


どちらかの意見だけを押し付けるのは有効でないと思っています。


飼い主や病院の意見を押し付けるのではなく、

わんちゃんやねこちゃんたちの意見も尊重しつつ、

お互い歩み寄り、解消していくのがベストだと思っています。


中には、

わんちゃんねこちゃんたちにだけ努力させようとして、

飼い主さん側は全く理解しようとしなかったり、

歩み寄る努力をしない

というケースもありますが、

その場合は、たいてい、うまく和解することはできません。


ギブアンドテイク

は必要だと思っています。


{D9554AAC-3F50-45B1-A170-3972FB87E4EE:01}


病院内で起きたトラウマは、

獣医や動物看護士に理由があることもあると思っています。



私も、自分が病院に行って採血されるときに、

痛いときと痛くないときとで、

病院への印象が変わりますもんね💦


私たち動物病院の接し方のせいで問題行動を起こしてしまっている場合は、

「うちの子がご迷惑をおかけして、すみません」

と飼い主さんに謝らせてしまって、

飼い主さんもわんちゃんねこちゃんたちも悪くないのに、

逆に申し訳ないな

と思うこともあります。



病院の診察がなるべくいい印象で終われるように

もし印象が悪くなったとしても、ちゃんとフォローしてお帰しできるように

これからも努力したいなと思います。