今日は急に冷え込みましたね
寒くなると布団から抜け出せなくなるアラフォー獣医師 浜崎菜央です。
冬より夏のほうが好きだったりします。
なぜかって
私は海が大好きで、冬になると海に入れなくなっちゃうから
でも・・・海と戯れることができなくなるけど、
冬は雪
に出会えるので、それはそれで好きだったりします。冒頭にも書いたのですが、
寒くなると、あったかいところから出たくなりたくなりますよね
朝起きていても、布団から出たくなくて、二度寝してみたり・・・
ぬくぬくのこたつの中から出たくなくて、こたつむりになってみたり・・・
寒いトイレに行くのが億劫になっちゃって、トイレを我慢してみたり・・・
寒いところへ移動するのが苦手な人って多いのでは
実はこれって、人だけでなく、ペットでも言えることなんですよ
特に猫ちゃんには多く見られます
リビングでみんなと一緒にぬくぬくしているのに、
寒いトイレに行くというのが億劫になってしまうんです
その結果、膀胱炎になっちゃうんです。
膀胱炎になると、おしっこにしょっちゅう行くようになります。
でも、実際は膀胱にはおしっこはたまっていないんです
いわゆる残尿感から、何度もトイレに行くっていうわけ。
だから、トイレに行っておしっこをするけど、１、２滴しか出ないってこともしばしば。
人が膀胱炎になったときもそうですが、
（私は膀胱炎になったことがあるので、この気持ちはよく分かる
）おしっこがたまっている気がして、寝ることができないんです。
寝ようと思うのだけど、
「いや待てよ。おしっこがたまっていて漏れそうな気がする。」
と思って、トイレに行ってみるのだけど数滴しか出なくて、
ベットに戻る。
そして、また寝ようとするけど、気になって眠れない。
これの繰り返し
寝るときに限らず、食事中やじっとしているときも、
この胸のザワザワは続いて・・・
とにかく落ち着かないんですよね。
猫ちゃんも一緒で、ザワザワが続いて、落ち着かず、
思いついたところで、おしっこのポーズをとってみる。
というわけで、いたるところにおしっこの後がみられることに・・・
ところが飼い主さんからしたら、
粗相をしている
トイレを間違うようになった
というふうに感じちゃうんです。
ここを飼い主さんに理解してもらえず、
ねこちゃんが辛い状態でず～っとたえている
というケースも少なくないんです
膀胱炎になると人だけでなくペットも辛いから、
できることならなりたくないところです。
さて、どうやって防ぐか・・・
寒くなって、ぬくぬくのお部屋から寒いトイレに行くのが億劫になり、
トイレを我慢することでなるわけだから、
トイレがぬくぬくのところにあればいいんです
（これは人の場合、なかなか実現できませんが
）なので、
トイレはねこちゃんがよくいる部屋の一角に置いてあげると解消される
ことが多いです。
ねこちゃんがよくいる場所のことを『コアエリア』と呼ぶのですが、
『コアエリア』に、必ず１個トイレを置く
というのがねこちゃんを飼う際のルールでもあります
これは、何も冬に限らず、大事なことで、
シニア期のねこちゃんは、体力が落ち、移動するのが億劫になるので、
『コアエリア』にトイレを置いてもらっていたほうが助かるんです
トイレの設置については、これ以外にもまだまだ決まりごとがあります
ねこちゃんは、
トイレに対してすごくこだわりが強いんです
トイレへの理解を飼い主さんがしていないことで、
トイレトラブルが続いていることが多いんです
ねこちゃんからしたら、
こだわりがあって、納得いかずにやっていることなのに、
「うちの子は、トイレがちゃんとできない」
「本当に手がかかる子」
「うちの子はおバカさんだわ」
と愚痴っている飼い主さんが多くいます。
本当に改善しないといけないのは、飼い主さんの方
だということが多々ありますよ。
何度もねこちゃんが膀胱炎になっているお家は、
本格的に寒くなる前に、まずトイレの設置場所を見直してみてくださいね
トイレの設置場所については、また今度書かせていただきます
そして、
膀胱炎と間違いやすい病気についても、書かせていただきますね
（できれば、寒くなって多発する前に書き終わりたいところ）