鹿児島で聴導犬という言葉が広まってきてるで | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
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講演から1週間。

今朝の新聞に16日開催した「聴導犬とともにいきる」講演のことが載っていました。

「今回も大きく載ってる!」朝から飛び跳ねているアラフォー獣医師 浜崎菜央です。


(今日は珍しく髪型変えました


1週間経った今も、

「先生、聴導犬のこと、新聞でみたよ~


「先生、こないだテレビに出て、聴導犬の話してたよね


「先生、ラジオ聞いたよ


とうちの病院に来る患者さんが声をかけてくれます。

その度に、聴導犬を含む補助犬についてのお話をするのですが、

こうやって少しずつ認知されていっているんだなぁ~と実感しています。


もう「聴導犬」という言葉が、独り歩きし始めてるんだと嬉しく思っています。

着実に広まっているという実感が湧いてます。




ただ・・・人は忘れていく生き物。


1週間経った今日、この記事が載ったことで、
また印象が深まると思います
(この時間差を嬉しく思っています)


(みきさんの講演の様子が書かれていました)


最初は「聴導犬」という言葉すら知らなかった鹿児島の街が、
少しずつ変化している。


「聴導犬?なにそれ?」から、 
「聴導犬?しってるよ!」に変わってきている。


それだけで、私はとっても嬉しいです



私がこの講演を開催しようと活動しはじめたころ、

「聴導犬は入れますか?」

「聴導犬の普及のための講演をしようと思っているんですが」


というと、みんなそろって、しかめっ面をしていました。


「この女は何者だ?聴導犬ってなに?」
という感じ。


無理もないな・・・と一つ一つ丁寧に説明して回っていました。


そして・・・

獣医師が聴導犬の普及活動
をする理由がピンとこず、

「で、なんで、あんたがしてるわけ?」
と冷ややかな目で見られることが多かったっけ・・・



この講演について、このブログやFacebookを見た人、講演に実際来た人たちは理解してくださっていますが、

その他の人からしたら、
獣医師である私が活動している意味って全くわからないんですよね。

だから、対応が冷ややかなのは仕方ありませんでした


実際、県庁へ後援をお願いに行ったときもそうでした。
(今思えば、全くあてもないのに飛び込みで一人でよく行ったわと思う・・・)

「やることは理解できたけど、なんで獣医師のあなたが関わってるの?なんで主催なの?」

と言われました。

「今まで何もしてなかったくせに、今どうしてやろうとしてるのか?」


みきさんの恩師 = 私の父
二人がその共通のもので繋がったのが最近だから、活動が始まった。


それを伝えるのが難しく、理解してもらえなかった・・・


「純粋に聴導犬を広めたいだけ。父のためにもみきさんのためにも動きたいだけ。」

それを理解してもらえず、しばらくの間は毎日のように泣いていました。
(悔し涙やら、自分の力のなさやら、不安やら・・・いろいろね



みきさんに励まされ、ダーリンに励まされ、気持ちを切り替え、

今理解してもらえなくてもいい
 
一人でも多くの人に、
とりあえず聴導犬という言葉を聞いてもらえたらいい


そう思うようになりました。


そう思うようになってからは、周りから

「あんまり人は集まらないだろうね」

「知られてないことをやるのはね・・・なかなか厳しいよね・・・」

「興味がないこと、自分の得にならないことには普通人って無関心だよね」

って言われても、めげなくなっていました。



「いいんですってとりあえず聴導犬っているんだって知ってもらえるだけで・・・」

「聴導犬って文字を耳にしたり、目にしたりしてくれるだけでいいのよ


笑顔で返せるようになっていました。



でも・・・



今は確実に違う



私があんなに涙を流していた頃と今は違う。

鹿児島の多くの方が、「聴導犬」という言葉を知っている。

そして、聴導犬のことを話題にしてくれる人がいる。


講演が無事開催できて終わりではなく、

今こういう注目を浴びているときだからこそ、

猛ダッシュで駆け上がるべきだと思う。


もっともっと聴導犬のことを、補助犬のことを知ってもらい、少しでも多くのところに受け入れてもらいたいと思ってます。


「身体障害者補助犬法」で、補助犬の受け入れが病院を含め各施設で義務づけられています。


もしお店側や病院側がこの法律のことや補助犬のことを理解しておらず、

「うちはちょっと・・・


という場面があったとしても、

そこにいる周りの人たちが、

「知らないんですか?受け入れる義務があるんですよ


と正してくれる、そんな街になってほしいなと思います。



病院やお店側も姿勢を正す必要があるけれど、

周りのみんなも姿勢を正す必要がある。

どちらかが理解していれば、どちらかを納得させることができると思っています。