店舗側からの質問【補助犬の受け入れ難しいでしょ?】にお答えします | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
http://www.ruoona.com/
http://www.alohapet.info/

いや~天文館を歩きまくったおかげで

足が筋肉痛になっております。

どんだけ運動不足やねんっ!アラフォー獣医師 浜崎菜央です。



昨日は天文館周辺のお店にチラシをお届けにいくついでに、

天文館周辺でチラシを置いていただきたいところを

ダーリンと手分けして回りました。


めちゃ暑かった


汗だくになりながらも・・・


お店に入って趣旨を説明し、補助犬のことを話す。



私たちが回った飲食店やホテルのだいたいのお店(約8割)

「受け入れはちょっと・・・」

という返答。


その時、私たちは、

「身体障害者補助犬法」受け入れ義務があるのですが、

別にこのことは持ち出さずに、受け入れできないことをとがめません。



そして、


鹿児島の現状や補助犬ユーザーさんの状況をお話し、

「急ぎではないので、まず本当にお店に受け入れられないのか考えて欲しい」

と伝えています。


同時に、


お客さんからの苦情が心配という気持ちもよくわかります。


だからこそ、

私たちは、一般の方の認知度を上げるために、活動しようとしてるんです。


苦情をいうお客さんが減れば、お店の受け入れはしやすくなるだろうから。


だから、今の状況で、無理にお店に受け入れろとは言いません。


いつか受け入れやすい状況になったら、
受け入れてもらいたいと思ってるだけなんです。


でも、


お店の方にも、ちゃんとした知識をもっていただきたい。


本当に、補助犬についての知識をもって、受け入れられない理由があるのか?

知識なくして、お客さんに苦情を言われるから・・・ってことであれば、
それはそれなりの知識がなく、補助犬を受け入れないでいるのはないでしょうか?


この活動をする上で、


お店の人が知識なく、頭ごなしにダメというパターン

自分がよくてもお客さんがね・・・というパターン


よく遭遇しました。


お店の人も、

他のお客さんへの配慮の仕方を学んだり、
ちゃんと補助犬について説明できたりすれば、

理解してもらえることがほとんどだと思います。


実際、受け入れているお店は、そうやって対応しているわけだから。


やろうという気持ちにならなきゃ、できないですよね。


自分の家族が補助犬ユーザーさんになったとしたら・・・

その時は考えるのだと思います。



お客さんを大事にしようと思ってるというのであれば、

補助犬ユーザーさんもお客さんです。

自分の知らない世界に目を向けてほしい。




昨日、盲導犬ユーザーさんにもたまたまお会いしました。

その方が、

「めげずにじゃんじゃんお店に入って、説明して、受け入れてもらうことよ!」

とすごく力強くおっしゃっていました。


(昨日たまたまお会いした盲導犬「オフィーリア」ちゃん)



そうなんです。



ユーザーさんもそうやって全力で交渉しているんですよね。
わたしもそうするのが一番だと思っています。


ただ・・・私たちが普及活動している聴導犬に関しては、

耳が不自由な方がユーザーさんなのです。


耳が不自由な方のほとんどが、言葉を発することができません。


つまり、盲導犬ユーザーさんよりも交渉が大変なのです。



お店側の人が言ってることも理解できなければ、
自分が言いたいことも伝えられない。

交渉がうまくいかなければ、入れない。

入れなかったら、出かけるのをやめる。




人それぞれ考え方ってあると思いますが、


自分が入店できる権利があるのに、
入店拒否されたときの気持ちを想像
してもらいたい。


それなりの理由がないと、腑に落ちないですよね?


私たちの講演を快く受け入れてくださった櫻壽の鳥越さんは、

「みんな一緒でしょ?家族や自分が入店拒否されたらいやじゃない。

 お店に入ったら、そこからは私のもの。

 私がルールを決める。

 補助犬に対してクレームを言われるお客さんがいたとして、

 説明して理解してもらえないのであれば、帰ってもらえばいい」

とおっしゃってくださいました。


サラッという鳥越さんに感動しました。


「なかなかそれが言えないものなのですよ・・・」と私が言うと、


「なんで言えないのかがわからない。当たり前のこと。」

と鳥越さん。


(真ん中の方が男前すぎる鳥越さん。お隣の美人さんは、お店にたまたいらっしゃっていた樹山かよさん)


素敵すぎる


心の中で、号泣でありました。


鳥越さんのおっしゃった言葉を、
いつかみ~んなサラッといえる世の中になるといいな。

みんなが「え?当たり前のことでしょ?」と言って常識になってほしい。


ちなみに・・・


厚生省の補助犬情報サイトに
「補助犬マニュアル 事業者編」というのがあります。

お店のオーナーさん、店員さんはぜひ読んでもらいたいです。

リンク先はコチラ
   ↓
「補助犬マニュアル 事業者編」