ということで今回は、便利さを追い求める今の世に観ておきたいスピチュアルな映画5作品をご紹介したいと思います。
まずは、小説が映画化された3作品。
光の旅人 KーPAX
2001年の作品で、監督はイアン・ソフトリー。
原作はジーン・ブルーワーの小説『Kーパックス』。
『フィッシャー・キング』のジェフ・ブリッジスと『ペイ・フォワード 可能の王国』のケヴィン・スペイシーが共演。
小説を読んでとても感動し、映画化されて嬉しかった作品。
ケヴィン・スペイシーが演じる「Kーパックス星からやって来た」と語るプロートの言葉が心に深く響いてくる。
彼を担当する精神科医や同じ病棟の患者たちの心の変化も見所。
映画も感動したのだが、原作もぜひ読んでもらいたい物語。
アメイジング・ジャーニー 神の小屋より
2017年の作品で、監督はスチュアート・ヘイゼルダイン。
原作はウィリアム・ポール・ヤングの小説『神の小屋』。
主演は『アバター』のサム・ワーシントン。
この作品も、小説を読んで感動し、映画化されて嬉しかった作品で、こちらの原作小説もお勧めしたい物語。
愛する娘を失い深い悲しみから立ち直れない主人公のもとに小屋に招く手紙が届き、人の姿をした神とイエスと聖霊に出会う。
彼らとの交流で、主人公の心が徐々に癒されてゆく。
悲しみや憎しみを愛に変えてゆく道を教えてくれる物語。
日本の俳優のすみれさんが聖霊役で出演しています。
フィールド・オブ・ドリームス
1989年の作品で、監督はフィル・アルデン・ロビンソン。
原作はW.P. キンセラの小説『シューレス・ジョー』。
翌年公開の『ダンス・ウィズ・ウルブズ』でアカデミー監督賞を受賞したケヴィン・コスナーが主演。
ある日、トウモロコシ畑で不思議な “声” を聞いた主人公。
その言葉に導かれ、トウモロコシを刈り野球場を作る。
社会の常識では変人扱いされようと、心の声に従い生きる主人公の姿が心に響き、何度観てもラストで毎回ウルっとくる。
なぜ主人公たちには “彼ら” が見えるのか…、はたして自分には見えるのだろうかと自身に問いかけたくなる物語でもある。
次は、天使が人の姿で現れて別の世界を体験する2作品。
天使のくれた時間
2000年の作品で、監督はブレット・ラトナー。
メグ・ライアンと共演の『シティ・オブ・エンジェル』で天使を演じたニコラス・ケイジが主演。
天使へのひと言で主人公が体験することになったのは「もしあの時、ビジネスでの成功より愛する人を選んでいたら?」の世界。
仕事帰りのクリスマス前夜に、ビジネスで成功しリッチな生活を送る主人公が「私には全部ある」と言ったことで起きる出来事。
翌日に目が覚めた時、今までとは違った世界に生きていた。
そして、彼がその世界で気づいてゆく「成功者だった前の世界で持っていなかった」大切なものとは…。
いつもの何気ない日々の生活の中に、気づかないでいる幸せがあることを、物語を通して観る者に教えてくれる作品です。
素晴らしき哉、人生!
1946年の作品で、監督はフランク・キャプラ。
主演は、私の好きなミュージシャン伝記映画『グレン・ミラー物語』のジェームズ・ステュアート。
絶望感の中で主人公が嘆いたひと言で体験することになったのは「もし、自分がこの地に生まれてなかったら?」の世界。
世界に旅立つ夢を持つ青年だったが、父が亡くなり家業を継ぐ。
やがてその事業が危機を迎え八方塞がりとなり、失意の中で橋から身投げをしようと考える彼の前に天使を名乗る男が現れる。
天使に「生まれなきゃよかった」と言ったことで、彼の言葉通りに自分が生まれなかった世界を体験することになる。
自分のことを誰も知らない世界で彼が見たものは…。
日常の中で気づかなくても、一人の命の存在が周囲の人々とのつながりで役立っていることがあると教えてくれる物語。
私にとって本作は『ローマの休日』と並ぶ不朽の名作です。
※「スピリチュアル映画5選」の第2弾はこちら。
今の世に観ておきたいスピリチュアル映画5選 Part2
心に深く響いてくるスピリチュアリティあふれる映画。
なぜその物語が心に響くのか、自身にその意味を問いかけてみるのも「意識」の目覚めへと役立つのかもしれませんね。
では今回の曲は、映画『フィールド・オブ・ドリームス』より、ジェームズ・ホーナーの楽曲で『夢の叶う野球場』。
スペインのテネリフェ交響楽団による演奏です。
The Place Where Dreams Come True / James Horner
Tenerife Symphony Orchestra