スナック・リラ本日営業日〜ママはマリア様じゃありません〜
こんにちは。スナック・リラです。お酒は出ませんが、グラスを片手に話すような“まったりした空気”が流れる、そんな場所です。今日も、カウンター越しにゆるっと営業中♡さて今夜は、カウンターの中央に腰かけた、わかめくんの一言から始まりました。わかめくんは、ちょっと年下の常連。ママのことをどこか尊敬してるくせに、浅はかすぎる発言で毎回しっかり怒られている、天然系の男子です。「ママって、怒らないですよね〜」ふいにそう言いながら、胸の前で手を合わせる。「瞑想とかやってるし、こういうの得意なんですよね?」(まさかの神社スタイル) ……神社か!?「怒るわよ。わたしだって。……マリア様じゃあるまいし。」グラスをそっと置きながら、ママ、すでにイラッとして声が怖い。場が、ピリッとする。「えっ…でも…ハートにつながってる人って、怒らないと思ってたんで…」わかめ、やらかしたね。あんた、またイライラスイッチ押してきたわね?「怒っても、いい女は美しいのよ!!」ママの声が、ズドンと響く。……そのとき。隅の席でグラスを傾けていた常連客、通称:ため息社長が、ぽつりとつぶやく。 その手元にあるのは、よく冷えた麦茶のグラス。でも、どこかウイスキーみたいな雰囲気があるのはなぜだろう。「そうかなぁ……俺は、優しいほうが好きだけどな。……てか、今日のママ、鬼ババアに見えるけどな。」「うるさい!!その麦茶、3,000円だからね!!」「えっ、今日から価格改定……?」「気分で変わるのよ!文句ある?」「うぐぐ……。」そんな中、空気を読まないわかめくんが、なぜか感動した顔で言った。「……なんか、怒るって、あったかいんですね。」「なにそれ。ポエマーか。」でも、ママ、ちょっと笑ってる。怒っていいのよ。むしろ怒りは、ハートの奥にある「本当はこうしたかった」のサイン。ハートにつながるって、感情をなくすことじゃない。ちゃんと感じて、自分と仲直りしていくことだから。もちろん、感情をぶつけて相手を傷つけるなんて、ナンセンスよ。でもね、自分の感情を豊かに表現できるようになるって、人生をもっと自由に、のびのびと生きるための、大事な一歩なの。難しい?それはそうよ。自分の感情の取り扱いなんて、自分でしかわからないのよ。そんなマニュアル、どこにも売ってないんだから。だから、失敗したっていいじゃない?それも含めて、自分を大切にするってことよ。だからね——怒っても、いい女は美しいのよ。‐‐‐‐‐(スナックの隅。グラスを傾けながら、ため息社長がぼそりと)「……なるほどね。怒っても、いい女は美しい……か。確かに、怒ってもいいと思うんだよ。だって、怒ったあとのママが——ちょっと照れてるときが、一番好きだからさ。」(ママ、一瞬固まって、ぷっと吹き出す)「……なによそれ、ずるいわね。」(社長、笑わずに一言)「そう?俺はいつだって本気だよ。」またひとつ、誰かの“誤解”が、優しくゆるんだ夜でした。参考記事リンク初めましての方へ:▶スナックリラ、ひっそり開店しました♡▶ ため息社長って、どんな人?次の営業日はこんな夜:▶節子、”褒めてほしい”がダダ洩れの夜今夜も、スナックリラは開いてます。では、またね~