15年ほど前、私が病院で理学療法士として勤務していたころのお話。
病院で昼食をとっている時間にいつも現れるのが生命保険のセールスレディのお姉さま。
「こんにちは~お忙しいところすいませ~ん。今日はうちわをお持ちしました」
「カレンダーもありますよ~」などと言葉巧みにいつの間にか保険についてや将来の安心についての話に持っていくお姉さま。
当時、私はすでに保険にも一つ入っていて必要性は薄いなぁと考えていたこともあり、彼女の話は右から左へと流れていくだけ、しかし彼女は熱心に保険を勧めてくれる。
「万一、残された家族のためにも保険は必要ですよ~」と誘ってくれる。
上手に断る理由が見当たらないために私はついつい
「いや~、わたしさみしい独身なんです。だから、残された家族なんていないから今のところ必要ないんですよ。」と言って保険の勧誘をシャットアウトした。
後日、保険のセールスレディが来たがスルーしてくれた。
よかった。これでゆっくりご飯が食べられる!と満足気な私であった。
ところがそれから数週間たったある日、
息子の野球の練習試合があり、そこで審判をしているとまじまじと私を見つめる一人の女性がいた。
強い視線を感じたが何かの勘違いと思い、そのまま試合を進行させた。
その女性は息子の応援をしている妻の元に行ってしげしげと話もしている。
「なんだ、妻の知り合いか、後で挨拶しなくっちゃ」
試合が終了し、妻と話し込んでいるその女性へと駈け寄った。
近づくごとに、にこやかな笑みを浮かべるその女性が誰かを悟らざるを得なかった。
そうです。保険セールスの女性であったのです。
引き返そうとしたが既に時遅し、妻が彼女を紹介してくれた。
「保育所で息子が一緒だった○○さん!」
私は思わず「はじめまして、妻子持ちの大浦です」とあいさつした。
彼女は「嘘つき~~~」と大爆笑!!!
皆さん、こんなことがあるので嘘はいけませんよ。世間は狭いです。
それ以来嘘をつくことがなくなった大浦でした☜(それが嘘)
