旅も中盤


網走から釧路へ、釧路から富良野へ二日かけて移動


こう考えるとやっぱ北海度はでかい


旅の半分はバスと電車の中で過ごしてるような気がする




さて、富良野といえばラーメンを最後まで食べさせてもらえない事で大変有名な町です


他に何がありるかって?


ダイヤモンドダストとかペガサス流星拳とか?





世界一周準備中



ん~何もない


雪原の海原ですな




本日の宿は夕茜舎(あかね宿) ゲストハウス


ゲストハウスと聞くと何となく小汚いイメージがあるのだが、ここは綺麗だしなんだかペンション風


ゲストハウスで一泊3500円は高い方だけど納得できる


掃除も行き届いてるし主人の対応も丁寧で暖かい


寒い富良野に茜ありといった感じだ


世界一周準備中



シーズンオフの今の時期にはゲストハウスに泊まっても自分一人しかいない事が多かったが、この日は札幌在住のT夫妻もご一緒だ


食事は皆で摂り、飲みすぎた俺は一人で気持ちよくなり、一人で喋りまくり、皆は黙って耳を傾けるというおかしな構図が出来上がっていた。まるで田舎一人暮らしの婆さんの長話に捕まった旅人のようだったが、気にしてはいけない。


一人旅は寂しいので喋れるときにしゃべっておいたほうがいいのだ




食事を終えたT夫妻は、戻ったら皆で酒でも飲もうと言い残し、町の温泉に自分の車で出掛けて行ったが、これが失敗の始まりだった




彼らが出掛けて約2時間、帰ってくるのが遅いと思っていた時に、宿に彼らからの電話が入った


宿の主人の話によると「吹き溜まり」ができて帰り道が無くなったというのだ


この時は吹き溜まりの意味がわからなかった


自分も後で現場みて理解できたのだが、簡単に言うと


北海道の道路は個人的な雪かきだけでは手に負えないので、毎日のように除雪車が走り回り、雪で埋まった道路を車で走れるように頑張っている。しかし、富良野は風が強いらしく、雪が降らなくても風が吹くと地吹雪が発生し、そこら辺の雪が除雪した道路に堆積して走行不能になるのだ


特に北海道の雪はスノーパウダーと呼ばれサラサラしてるから、風が強ければ地吹雪となるの


T夫妻はこれにはまっていたというわけだ




帰り道が無くなってしまったT夫妻達は他の道路を探し、回り道で帰ってこようとしたらしいが、どこも吹き溜まりで通行不能になり、最後は吹き溜まりに突っ込んで、前にも後ろにも動けなくなってしまったというわけだ




そこで彼らは伝家の宝刀JAFを呼んだのだが、100MくらいのところでJAFの車もつっかえて名誉ある撤退


そうこうしてる間にも地吹雪でますます吹き溜まりは深くなり脱出困難に


次なる手段は、宿の主人の指示で、車を乗り捨てて近くの宿に避難するというもの


しかし、迎えに頼んだハイヤーにあっさり断られ、孤立無援状態


まるで公園に捨てられた子犬状態である


結局最後は、車を乗り捨てるときに電話した警察が、非常事態宣言を発令し、除雪車を緊急手配。除雪車の先導の下なんとか帰ってきたわけだ。




俺は事の成り行きを主人が出してくれたシェリー酒のような酒を飲みながらリビングで聞いていたんだが、眠くなって先に寝てしまったよ


結局T夫妻が帰ってきたのは夜中の2時半だったらしい




この手の話は後で笑えるし、いい思い出になるから別にいいんじゃないかとワシは思うがね








世界一周準備中
除雪車が除雪を諦めた吹き溜まり



ガシン ゴシン ドシン


船が流氷の上に乗り上げ次から次へと砕いていく


屋台のかき氷をいつまでも見ていたら飽きるのと同じように、いくら流氷が珍しくても1時間も見てれば飽きる


それは俺だけではなく周りの中国人も同じようだ


そこで私は、船内で流氷を眺めなら、ビールと最近上手くなった隠し撮りを楽しむことにした





世界一周準備中





世界一周準備中
中国美人






流氷は世界広しといえど観測できる場所は限られているのだ


その限られた場所が日本では紋別と網走


網走からはオーロラ号という流氷砕氷船が出ていて、一時間くらいの遊覧を3500円で楽しむことができるのだが、どういうわけか、俺以外は中国人しか乗っていない。恐らく今中国は旧正月、網走は中国から近い、というのが理由だろう




流氷の情報を欲してる人がいるので少し詳しく書くが、流氷はいつでも見れるわけではなく、期間があるのだ


流氷もグラビアアイドルと同じように旬があるようで、大体が1月後半から3月の下旬。俺が到着した日の前日に流氷が来たというのだから、なんとも運がいい


ただし、気を付けないといけないのは、例え期間中であっても、見れる日と見れない日があるようで、同じ日の午前中に見れたから午後も見れるというわけではない


例え見れないからといって、買わずに袋とじの隙間からライトを差し込んだり角度を変えたりして、袋とじの中身をみるような見苦しいことをしてはいけない


どうしても流氷が見たい場合は、何日かの予備日を儲け、合わせて流氷予報などを参考にする必要があるだろう。運が悪いと、極寒の海を漂うただの遊覧船に乗るはめになる




遊覧船以外にも、紋別の方には、流氷ダイビングなるギャグまっしぐらなアクティビティーもあったが、俺には流氷ダイビングもキラウエア火山の溶岩ダイビングも同じような類にしか聞こえてこない


つまり五体満足で国に帰れないって事だよ





世界一周準備中

ここに飛び込めますか?


閉じ込められたらどうすんだよ?


ワカサギ釣りみたいに氷にネジネジ穴開けて救助すんのか?




そのうち紋別では流氷に閉じ込められた人を釣るアクティビティも流行るだろうよ

トンネルを抜けるとそこは雪国だった。
っていうか抜ける前も抜けたあとも雪国まっしぐらじゃ、30年変わることのない文明堂のカステラのCMと同じくらい変わらぬ白さだよ!むしろトンネルなんて抜けんでいいわ!俺はこのまま自分のトンネルに閉じこもってたいわ!。。。それを言うなら「自分の殻だろうが」よ!あまりの寒さで自分の殻がケツについたままとれないわ!
こんにちは、網走の洗礼で低体温症になりラリり気味のトリップです。
皆さん知ってますか?網走の住人はみんな眉毛が白いんです。それは眉毛が凍ってるからです。
凍った眉毛はちょっとしたブラシになり、フローリングの継ぎ目の埃をとったり、pcのキーボードの溝をお掃除したりと大活躍です。

おい!そこのサラリーマン!、早まるな!!
いや、今目の前をスーツしか着ていないサラリーマンが通ったんですよ。
スーツしかきていないと言っても、そういう意味ではなく、ちゃんと下着もシャツも着用している。何も着ていなかったらサラリーマンではなく草薙剛である。
このクソ寒い中スーツだけだったから、自殺志願者かと思った。

どれくらいクサレ寒いかというと、例えば、先日応募した「青山ネイルサロンでうきうきネイル体験三名様までご招待」の当選メールが来たので、うっかり手袋を外して携帯をいじろうとしたら、たちまち凍傷となって指を数本失うことになるのだ。結果として、指が2本なくなると、指二本分のネイルが無駄になるので、残りの二本分は彼氏が連れて来られ、両手の小指だけにネイルを施されるという、屈辱的な結果を招くことになるのだ。
このようにして、網走では軽率な行動が自分だけではなく、他人にも迷惑をかけることとなるのだ。
また、凍傷で指を無くすのは山男の勲章となる。プロの登山家同士ではこんな会話がされる
A「その指はどこに置いてきたね」
B「これはアイガーの北壁において来ました。でも、かならず近いうちに取りに行きます」
A「そうか、君が有名になるのを楽しみにしてるよ」
となるところが
A「その指はどこにおいてきたね」
B「いや、その、網走の路上でちょっと」
A「・・・・・そ・そうか、早く更正しなさい」
と、このようにちょっとした恥と勘違いを生み出す結果となるのだ。
これでどれくらい寒いか、まさに骨身に染み入るように伝わったはずだ。

さて、網走についた俺は、網走で小走りしながら本日の宿に向かった。
宿代は4000円。札幌の宿と比べると、部屋自体は似たようなレベルなので少し高いかなって感じもしたが、地元の人の話によると、札幌は価格競争が激しいので安いらしい。
確かに関東だと田舎でもビジネスホテルのシングルで7000円位はするもんな。
そう考えると4000円でも十分安い。

宿に荷物をおいたらすぐに網走刑務所博物館に向かうことにした。流氷は明日。
網走刑務所までは歩いて一時間半、ちょうどいいので歩いてやろうかとも思ったが、超時間歩くと耳が凍りつき、シャーベットのようになって面倒な話を耳のせいにして無視できて便利だが、よくよく考えると、俺の耳は元々都合の悪い話は聞こえない構造になってるので、やはりタクシーで行くことにした。

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網走刑務所博物館というからには、室内でくだらない展示物を見て回るのかと思ったが、そうではない。室内展示物もあるが、それはおまけ程度で、豪雪の中野外を歩き回り、当時実際に使われてた施設を見て回ることができるのだ。中には再現されたものもあるが、立地的なものはほとんどが当時のままで、戦前の匂いすら感じてくる。
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雪が凄いので、常にブルドーザーが敷地内を縦横無尽に闊歩している。

南国は夏に、北国は厳冬期にいくとよい、とよくいうが、ここにきてようやくその意味が理解できた。
恐らくここは夏に来ても面白くないだろう。

何日もかけて堆積された雪の層を、歩を進める度に踏みしめる音が骨の髄まで響きわたる。このミニマルの空間では想像力が物を言うのだ。
暖房器具も防寒着も与えられなかった最果ての囚人たち、寒いのが人一倍苦手な自分には容易に想像することができた。
今一想像できない人は、かくれんぼでもして遊ぶといいだろう。でも、俺の場合一人できてるので、隠れたところで誰も見つけてくれず、当時の囚人たちより辛い思いをする事になる、故に想像するしかないのだ。
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渋すぎる。

その夜はタクシーの勧めで町の定食屋へ。
ウニを頼むとなんと1ケースまるごと出てきあがった。しかもこれバフンウニだぞ。恐る恐る値段を聞くと2300円。やす!! 東京のウニの相場は、1ケースの八分の一くらいの量のウニ刺しで800~1500くらい、大体アカウニだ。
しかも運がいいことに、この日はちょうど網走に流氷が到着した日で、ウニが一年中で一番甘くておいしいらしい。そのせいか店内は地元客で賑わい、みんなウニ丼を食ってる。
俺もついおかわりをして2ケースも食っちまったよ。
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