昨日でようやく日本で打つ予防接種が終わった

狂犬病の3本目

今まで殆ど痛みは無かったんだけど、なぜか昨日の注射はめちゃくちゃ痛い

音で表現すると今までは・・・チク 今回はぶす 

 ほんと痛いんですけど

打つ先生も注射の種類も同じなのに、なぜこうも違うのか

克服できたと思った注射恐怖症が復活したよ

あと打ったほうが良い注射は 黄熱病 破傷風 B型肝炎 日本脳炎 

この辺は海外の安い国で打てばいいんだけど、まだこんだけ残ってるかと思うと憂鬱・・・

なにはともあれこれで準備は大体終わった

海外旅行保険 国際キャッシュカード 買出し 航空券の手配 

残ってるのは 国際免許と今持っている車を売却する事

あ~毎日が暇です 



ルートが少しづつ沢から外れてくるに連れて、道が明瞭になってくる

もう迷う心配はなさそうだが今度は急な斜面に岩場

辺りには草木が生い茂って高度感を感じないが、少しでも足を踏み外せば即死である

おまけに中芝新道名物の常に濡れている岩

誰かがローションプレイしてそのまま放置したのだろうと・・・・これはどっかの変態の意見

もしこんな所で死者を出したらマスコミに散々たたかれんだろうな~

「装備も経験も不十分の愚かな登山者」「登山中にローションで遊んで滑落し」とか言われてさ

違うんだよ、登山なんて若いうちは気合と折れない心があれば何とかなるんだよ

その時であった

後ろのほうから延びきったピノキオの鼻が折れるような「ぱきっ!!!」っという音が聞こえてきた

ツルヤが「俺もうだめだーーー!!心が折れたーーーーーーーーーーーー」

なんとツルヤの心が折れた音だった

日頃嘘ばかりついているからそうなるんだ

非常食はないし心も折れた。。。ツルヤの死亡フラグが立ちました

俺はツルヤを元気付ける事より、ツルヤが力尽きて谷川岳の土になってしまった時の言い訳ばかりを考えていた

エロ本読みながらローションつけて遊びながら登ってたら滑落したということでよいか?

証拠のローションもたっぷりと岩に浸み込んでるし・・・

ツルヤは既に中止して帰りたがっていたが、俺は一向に困らない

なぜならここから戻る事は不可能だからだ

崖は登るより下る方が遥かに難しい

つまり生きて帰りたかったら進むしかないのだ

ここまでで既に5時間が経過していた

大きな誤算だった

4人で登るとこんなにも時間がかかるなんて・・・

誰かが足を引っ張ってるってわけじゃないけど、ルートには一人ずつしか登れないような岩場が何箇所もあって、一人一人渡るの待ってたら、そこだけで単純に4倍の時間がかかる事になる

いつも単独で登山をしてた俺には気づかぬ盲点だった

ヘッドライト持ってるの俺だけだし、日が暮れたら非常に面倒だ

さすがの俺もこのコースを選んだのは間違いだったのでは?と思い始めてきた

こんな岩場が何箇所も・・・
世界一周準備中


岩場の連続を抜けると今度は急斜面

あまりに急だと手を使って4本足で進めるけど、斜度が中途半端だと手を使えないから一番つらい

ストックがあると楽なのは分かるんだけど、若いうちから杖みたいな物に頼っていたら、なんだか負けたような気がしてならない

急斜面では皆顔を歪めていた。そう!!そうそう!!いい表情だ!俺はこの苦しそうな表情を見て楽しむためにこのキツイ山に連れてきたのさ

しかし誤算が一つあった。。。。俺も相当きつい。・゚・(ノД`)・゚・。

しかもなんだか頭がフラフラしてきて足に力が入らなくなってきた

多分カロリー不足だ

前日も夜一食しか食べてないし、朝は無し

こういうハードな登山では一日で5000~8000Kカロリー消費するから、それだけでは足りないのは当たり前だ

経験上カロリー不足はいろんな意味で危険なので、俺の都合ではあるが、頂上につく前に昼飯にさせてもらった

昼飯はパスタなんだけど、今考えると失敗だった

谷川だけみたいに水がなかなか取れない山で大量に水を消費する料理は不向きなのだ

しかも料理に使った水は全部俺の水でプラティパス一個(水2リットルくらいのパック)消費したんだけど、もう一個のプラティパスが無い!!

俺が騒いでいるとテツヤが「あーそういえば透明な袋が登山口においてあったよ」「もしかしたらって思ったんだけどさ」

「なんでいわねぇんだよ!!」「いや。。。だってロジャー(俺のあだ名)のって決まったわけじゃないし」と困惑気味にテツヤはいう

「それを確かめるために聞くんだろうが!!」とつっこんでも「いやーマナーの悪いやつがいるなーって思ったんだよ」

水のたっぷり入った新品のプラティパス捨てていくバカがどこの世界におるんじゃーーー!!

あっ俺か・・・いや分かってるんです

忘れた俺が一番悪いのは。。。でも確かめてくれよ~

こうして貴重な水が一気に底をつき始めた

ただ、不幸中の幸いか、天候が崩れ始め山頂付近はガスで包まれている

こうなってくると幾分暑さも和らいで水分の消費を抑えられる

結局ここから更に一時間上り詰めて一ノ倉岳についたのは既に14時を回っていた

出発してから8時間後である。谷川岳の頂上まではここから更に一時間かかる

いよいよ時間が不味くなってきた


世界一周準備中
頂上より、初心者がこのコースを通った事のほうがよほど価値がある

世界一周準備中

ここからの道のりは楽なはずなんだけど、みんなヘトヘトのせいか今まで以上に辛そう

そんな中ツルヤが終に壊れた

足が痛いだのもう歩けないだの騒いでいたかと思うと、急に歌を歌いはじめた

しかも、90年のヒット曲オンパレード

「だよねーー」とか歌いはじめた時には、他のメンバーは滑落しけたのは言うまでもない

なんだ・・・元気ジャン

思いの他体力が残っているようです

それにこのバリエーションルート

俺に言わせればまだぬるい

ご丁寧に鎖やロープが設置してあるのだから

本当にきついバリエーションルートは鎖もロープもなかったもんな


世界一周準備中

無事登頂

時刻は15時。出発して9時間後にようやく到着

日暮れまでに下山できるか分からないので、早々に出発

帰りはもちろん他のルートを選んだ

途中山小屋もあり、心配だった水とアルコールを補給する事ができた

山小屋のオヤジがいうには、初めての登山で中芝新道を通過してこれれば、大体の山は大丈夫だよ。でも靴はちゃんとしたの履いたほうがいいよ、とのことでした

結局下山できたのは17時

休憩も殆ど取らずに11時間歩き続けたわけだ

下山した後ツルヤが「いやー俺自然とか好きだし、登山とか得意だと思ってたんだけど無理だった」「山ナメテタ・・・」「登山嫌いになった」

すばらしい名言ありがとう

普通登山始めてだったら今流行の高尾山とか富士山みたいな楽な登山に連れて行くんだろうけど、俺は二人にガチの登山を知って欲しかったんだ

本当は戸隠山の蟻の戸渡りに行こうと思ったんだけど、全員に反対されたのでここに妥協したくらいだ



日も昇りきらない早朝5時前に俺たち4人は起き、軽い朝食を済ませて出発した

俺は前日の夜に腹を空かし朝食を食べてしまい食べるものがなく、これが後々大きな影響を与える事になる

つるやはつるやでやはり前日の夜に、遠足気分で非常食をほとんどたいらげてしまっていた

俺たちが最初に向かう一ノ倉出合までは車道が続いているのだが、この時期はマイカー規制があるため、舗装された道を駐車場から一時間歩かないといけなかった

世界一周準備中


世界一周準備中



そこからは林道(砂利道)歩きなのだが、中芝新道に入る道が見つからず、あっちいったりこっち行ったりで、結局中芝新道にたどり着いたのは、出発してから3時間後で、ここからが本番だというのに既に皆の顔には疲れが見えていた


間違った登山道に入っていく一行
世界一周準備中

もちろん道に迷ってしまうのは全て俺の責任なんだが・・・・

テツヤの中では頂上まで2時間半だと思っていたのだから大きな誤算であっただろう

ようやく本格的な登山道(中芝新道)に入った俺達は、沢筋を上り詰めていく

増水した時は恐らくこのルートは使えない

水量は少なく、途中までは普通の岩場歩きのようなものなのだが、岩場のペンキやテープ類の目印が少なすぎて登山道としての証拠がない中を歩き続ける事になる

一般の登山道ならペンキや赤テープが数十メートル間隔であるから、道になってなくても迷う事はないのだが、このルートはバリエーションだけあってその類が殆どない

そして歩き始めて一時間、ついに目印すら出てこなくなった

そのとき俺達は急斜面の砂利道をトラバース気味にそろそろと進んでいるのだが、進めば進むほど谷川に傾斜がきつくなってくる

おかしいと思い後ろを振り返ると全員が体を斜面に預けるようにして、両手足を斜面にくっつけてヤモリのように張り付いてる

そろそろ限界か?

全員にその場に待機するように言って俺一人で先を進んだが、更に斜面はきつくなってきてとても進めそうもないし、こんなものが道のはずもないと判断した俺は全員に最後の目印まで戻るように伝えた

そろりそろり泥棒のように皆が戻るのを追おうと思ったとき、動けない

俺のいるところは更に傾斜がきつく、足元の斜面は砂利

岩場なら張り付いて戻ればいいのだが、砂利だから足を動かそうものなら、あり地獄にはまった蟻状態である

砂利は崩れ、足や手を掛けられそうな岩を見つけてもグラグラしていて、つかめば治り掛けのカサブタのようにポロリと剥がれ落ちそうに

谷に転がって行く落石の音が恐怖感を煽る

暑さと焦りが重なって汗が大量に噴出してサングラスの中に溜まるも、手足を動かす事が出来ないのだがら視界はどんどん悪くなっていく

立つことも張り付くことも出来ないのだから、ケツをくっつけて斜め前に少しずつすべり落ちていくしかない

本当は横に進まないといけないのだが、少しでも高度を落として谷に近づけば滑落しても骨折程度で済むかもしれないなんて期待もあった

ある程度滑り落ちると傾斜がゆるくなってくるので今度は斜め上にトラバースしていく

ペットボトル一本分の汗を失いながらもようやく安全地帯に戻る事が出来た

そして山初心者のツルヤが戻る途中に次の目印を川を渡ったところに発見してくれた

俺一人なら適当にルート作って上まで上がるんだけど、さすがに4人もいるとそんな事は出来ないから、このまま引き返す事も考えていただけに、ツルヤの発見はノーベル賞ものであった


恐怖のトラバースを終えて一休みする一行

世界一周準備中
世界一周準備中

一休みを終えここまで出発してから4時間が経過、まだまだ試練はこれから

登山前から山ガール山ガールと騒いでいたツルヤの口からとうとうその言葉が出なくなった

理解したのであろう、こんなところに山ガールがいる筈がないと

俺は別に嘘はついていない、確かに谷川岳には山ガールはいっぱいるのだから。だたこのルートでは一ヶ月張ってても見る事が出来ないであろう

ちょっと長いからまた次回へ

次こそは最終回