日も昇りきらない早朝5時前に俺たち4人は起き、軽い朝食を済ませて出発した
俺は前日の夜に腹を空かし朝食を食べてしまい食べるものがなく、これが後々大きな影響を与える事になる
つるやはつるやでやはり前日の夜に、遠足気分で非常食をほとんどたいらげてしまっていた
俺たちが最初に向かう一ノ倉出合までは車道が続いているのだが、この時期はマイカー規制があるため、舗装された道を駐車場から一時間歩かないといけなかった
そこからは林道(砂利道)歩きなのだが、中芝新道に入る道が見つからず、あっちいったりこっち行ったりで、結局中芝新道にたどり着いたのは、出発してから3時間後で、ここからが本番だというのに既に皆の顔には疲れが見えていた
間違った登山道に入っていく一行
もちろん道に迷ってしまうのは全て俺の責任なんだが・・・・
テツヤの中では頂上まで2時間半だと思っていたのだから大きな誤算であっただろう
ようやく本格的な登山道(中芝新道)に入った俺達は、沢筋を上り詰めていく
増水した時は恐らくこのルートは使えない
水量は少なく、途中までは普通の岩場歩きのようなものなのだが、岩場のペンキやテープ類の目印が少なすぎて登山道としての証拠がない中を歩き続ける事になる
一般の登山道ならペンキや赤テープが数十メートル間隔であるから、道になってなくても迷う事はないのだが、このルートはバリエーションだけあってその類が殆どない
そして歩き始めて一時間、ついに目印すら出てこなくなった
そのとき俺達は急斜面の砂利道をトラバース気味にそろそろと進んでいるのだが、進めば進むほど谷川に傾斜がきつくなってくる
おかしいと思い後ろを振り返ると全員が体を斜面に預けるようにして、両手足を斜面にくっつけてヤモリのように張り付いてる
そろそろ限界か?
全員にその場に待機するように言って俺一人で先を進んだが、更に斜面はきつくなってきてとても進めそうもないし、こんなものが道のはずもないと判断した俺は全員に最後の目印まで戻るように伝えた
そろりそろり泥棒のように皆が戻るのを追おうと思ったとき、動けない
俺のいるところは更に傾斜がきつく、足元の斜面は砂利
岩場なら張り付いて戻ればいいのだが、砂利だから足を動かそうものなら、あり地獄にはまった蟻状態である
砂利は崩れ、足や手を掛けられそうな岩を見つけてもグラグラしていて、つかめば治り掛けのカサブタのようにポロリと剥がれ落ちそうに
谷に転がって行く落石の音が恐怖感を煽る
暑さと焦りが重なって汗が大量に噴出してサングラスの中に溜まるも、手足を動かす事が出来ないのだがら視界はどんどん悪くなっていく
立つことも張り付くことも出来ないのだから、ケツをくっつけて斜め前に少しずつすべり落ちていくしかない
本当は横に進まないといけないのだが、少しでも高度を落として谷に近づけば滑落しても骨折程度で済むかもしれないなんて期待もあった
ある程度滑り落ちると傾斜がゆるくなってくるので今度は斜め上にトラバースしていく
ペットボトル一本分の汗を失いながらもようやく安全地帯に戻る事が出来た
そして山初心者のツルヤが戻る途中に次の目印を川を渡ったところに発見してくれた
俺一人なら適当にルート作って上まで上がるんだけど、さすがに4人もいるとそんな事は出来ないから、このまま引き返す事も考えていただけに、ツルヤの発見はノーベル賞ものであった
恐怖のトラバースを終えて一休みする一行
一休みを終えここまで出発してから4時間が経過、まだまだ試練はこれから
登山前から山ガール山ガールと騒いでいたツルヤの口からとうとうその言葉が出なくなった
理解したのであろう、こんなところに山ガールがいる筈がないと
俺は別に嘘はついていない、確かに谷川岳には山ガールはいっぱいるのだから。だたこのルートでは一ヶ月張ってても見る事が出来ないであろう
ちょっと長いからまた次回へ
次こそは最終回
俺は前日の夜に腹を空かし朝食を食べてしまい食べるものがなく、これが後々大きな影響を与える事になる
つるやはつるやでやはり前日の夜に、遠足気分で非常食をほとんどたいらげてしまっていた
俺たちが最初に向かう一ノ倉出合までは車道が続いているのだが、この時期はマイカー規制があるため、舗装された道を駐車場から一時間歩かないといけなかった
そこからは林道(砂利道)歩きなのだが、中芝新道に入る道が見つからず、あっちいったりこっち行ったりで、結局中芝新道にたどり着いたのは、出発してから3時間後で、ここからが本番だというのに既に皆の顔には疲れが見えていた
間違った登山道に入っていく一行
もちろん道に迷ってしまうのは全て俺の責任なんだが・・・・
テツヤの中では頂上まで2時間半だと思っていたのだから大きな誤算であっただろう
ようやく本格的な登山道(中芝新道)に入った俺達は、沢筋を上り詰めていく
増水した時は恐らくこのルートは使えない
水量は少なく、途中までは普通の岩場歩きのようなものなのだが、岩場のペンキやテープ類の目印が少なすぎて登山道としての証拠がない中を歩き続ける事になる
一般の登山道ならペンキや赤テープが数十メートル間隔であるから、道になってなくても迷う事はないのだが、このルートはバリエーションだけあってその類が殆どない
そして歩き始めて一時間、ついに目印すら出てこなくなった
そのとき俺達は急斜面の砂利道をトラバース気味にそろそろと進んでいるのだが、進めば進むほど谷川に傾斜がきつくなってくる
おかしいと思い後ろを振り返ると全員が体を斜面に預けるようにして、両手足を斜面にくっつけてヤモリのように張り付いてる
そろそろ限界か?
全員にその場に待機するように言って俺一人で先を進んだが、更に斜面はきつくなってきてとても進めそうもないし、こんなものが道のはずもないと判断した俺は全員に最後の目印まで戻るように伝えた
そろりそろり泥棒のように皆が戻るのを追おうと思ったとき、動けない
俺のいるところは更に傾斜がきつく、足元の斜面は砂利
岩場なら張り付いて戻ればいいのだが、砂利だから足を動かそうものなら、あり地獄にはまった蟻状態である
砂利は崩れ、足や手を掛けられそうな岩を見つけてもグラグラしていて、つかめば治り掛けのカサブタのようにポロリと剥がれ落ちそうに
谷に転がって行く落石の音が恐怖感を煽る
暑さと焦りが重なって汗が大量に噴出してサングラスの中に溜まるも、手足を動かす事が出来ないのだがら視界はどんどん悪くなっていく
立つことも張り付くことも出来ないのだから、ケツをくっつけて斜め前に少しずつすべり落ちていくしかない
本当は横に進まないといけないのだが、少しでも高度を落として谷に近づけば滑落しても骨折程度で済むかもしれないなんて期待もあった
ある程度滑り落ちると傾斜がゆるくなってくるので今度は斜め上にトラバースしていく
ペットボトル一本分の汗を失いながらもようやく安全地帯に戻る事が出来た
そして山初心者のツルヤが戻る途中に次の目印を川を渡ったところに発見してくれた
俺一人なら適当にルート作って上まで上がるんだけど、さすがに4人もいるとそんな事は出来ないから、このまま引き返す事も考えていただけに、ツルヤの発見はノーベル賞ものであった
恐怖のトラバースを終えて一休みする一行
一休みを終えここまで出発してから4時間が経過、まだまだ試練はこれから
登山前から山ガール山ガールと騒いでいたツルヤの口からとうとうその言葉が出なくなった
理解したのであろう、こんなところに山ガールがいる筈がないと
俺は別に嘘はついていない、確かに谷川岳には山ガールはいっぱいるのだから。だたこのルートでは一ヶ月張ってても見る事が出来ないであろう
ちょっと長いからまた次回へ
次こそは最終回




