ミルフォードトラックの歩き方には二つの方法がある。ガイドウォークと個人ウォーク

というのも、ミルフォードトラックはDOCに完全管理されていて、一日に入山できる数も決められてれば、歩く行程も泊まる場所も決められている

だから、歩くのが早いからって、本来の行程より短くしてもらったりする自由は一切利かないのである

今回俺たちが選んだのは個人ウォークで3泊4日の行程

指定された山小屋に決められた行程で歩く。ガイドはいないので自分でスタート地点までのバスやボードをブッキングする事になる

日本の山小屋と違うのは、キッチンがあってガスコンロが設置されている事。寝床には一人一人のベッドが用意されているので、寝袋を用意すれば結構快適に眠る事が出来る。

料金は山小屋3泊分と交通費を合わせてTe Anauの町からだと約350ドル

一方ガイドウォークの料金はなんと2000ドル

その違いはまずガイドが着く事

ブッキングも専用のオフィスがあるので全部やってくれ、ホテルまでの送迎のサービスもある

そして一番ちがうのは泊まる場所

俺たちが泊まる場所はハット(山小屋)と表現され、ガイド組の泊まる場所はロッジである

食事もスタート時の朝から全て用意されていて、部屋は個室にホットシャワーも完備、リビングにはワイングラスなんかもあるらしい・・・

なんか中世ヨーロッパの貴族社会を思い出してしまった

こんな豪華なロッジを4泊5日かけて泊まり歩くのがガイドウォーク。このくらい差をつけてもらえないと2000ドル払った方も納得できないのだろう

スタートはTe Anauの町からバスに乗って、船を乗り継いで行くんだけど、ここでガイド組みと一時的に合流

同じ船でスタート地点まで行くんだけど、ガイド組みには名札がつけられている・・・サスガ貴族だ

しかも日本人が結構多い、多分日本からのパックツアーだと思うんだけど、俺が見た料金は70万前後だったような・・・


世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~



船着場で待っていたのは20人のオーストラリアの女子高生

彼女たちの服には名札が付いていなかったので個人ウォーク。つまり4日間寝食を共にする仲間たちです うきうき

他に個人ウォークのメンバーは自分たちを入れて全部で40人いるんだけど、アメリカ人にブリティッシュ、スパニッシュにイスラエリーと国籍は様々

一日目はたったの6キロ一時間半の行程。ガイド組みは10分歩いて終わり

一日目のクリントンハットには16時ごろ到着

3つの小屋があって、一つはキッチン食道で残り二つが寝床


世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~



日本の山小屋と違ってかび臭くないし、トイレも清掃が行き届いていてとても清潔、臭いが殆どしない

入山規制されてるだけあって管理が行き届いているところはさすがNZ!

夜は食事が終わった後小屋の管理人の勧めでグローワームのプチツアー。数は少なかったけど緑の光を再び見る事ができた

大きなトラブルが起きたのは夜だ・・・・

皆が寝静まったころ、俺の後ろのベッドの方から何かが聞こえてくる・・・その音は次第に大きさを増し・・・

俺は以前嫁のイビキをチェーンソウのよう音と表現した事があるがそんな生ぬるいものではない・・・大型タンカーの機関室の様な轟音が山小屋の中に響き渡る

「ごごごごごぐおおおおおおおーーーーーー!!」子供がふざけてわざとやる様なイビキのかき方である

そこら辺で寝返りを打つもそもそという音が聞こえてくる。そりゃそうだろ、皆大型タンカーの機関室で寝た経験なんて無いんだから・・・

しかもそのイビキ、不規則にいきなり止まってほっとしたところで「ごごごごごがががががが」と、寝室が一気に工事現場に変わるのである

悪い事は更に続き・・・今度は俺の上からチェーンソーの音が・・・嫁がイビキを始めた、よくこんな轟音の中で寝れたものだ

そして斜め前のベッドからもイビキが・・・死の3重奏である

次の日隣のベッドで寝てたブリティッシュに「Fellows terroble snores kept me awake」奴のイビキが酷すぎて寝れない、と言ったら近くにいた人たちは皆うなずいていたくらいだ

犯人はアメリカ人夫婦


世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~
世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~
世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~



二日目はただただ平坦な道を18キロ歩き続ける6時間コース

ただただと言ってもミルフォードトラックは世界一美しい散歩道と言われるトレックロード


世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~



屋久島と同じように雨の多いこの地域では、森が緑のベールを羽織ったように至る所に群生しているコケが美しすぎる

コースも森や渓谷とどんどん景色が変わって飽きが来ない

そんな中、俺達夫婦はまたまたはぐれて、別々に歩く事になった

俺が少し先を進んでいる間に、綺麗な川を見つけたのでわき道に入って写真を撮ってたら、その隙に嫁が先にいってしまった

俺は嫁が通り過ぎたのに気が付いていたんだけど、当の本人は気がつかず、俺に追い付こうとスピードアップしてそのまま小屋まで行ってしまった

道中追い抜かした白人たちには「喧嘩でもしたのか?」「とんだハネムーンになっちまったな」とか、いらぬ心配というか勘違いをされていた

2泊目のミンタロウハットは一棟のみで、キッチンと食堂、寝床が一体になっている

早めに着いた俺たちは、昨日のイビキ夫婦が来る前に、ベッド数の少ない部屋を確保して、早めにベッドが埋まる事を祈った


世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~


思いの他寒いNZで、着るものがなく有り合わせの服を重ね着したら、浮浪者のような風貌になってしまった

この格好で通り行く人に「give me money give me job」とつぶやけば、パーフェクトだ

世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~
世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~
世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~



ティアナウは世界遺産ミルフォードサウンドの玄関口で、ここからクルーズや遊覧飛行、トレッキングのバスなどが出ている

俺たちもミルフォードサウンドへと続くトレッキングロード、「世界一美しい散歩道」と言われるミルフォードサウンドトラックを歩くために2日前からこの町に滞在している

ティアナウはクイーンズタウン同様、山と湖に囲まれ、町の真ん中に走る一本の、100M程のメインストリートにお土産物屋、カフェや登山用品店が数件並ぶだけのこじんまりとしたやまだ

それでも湖畔に数多く並ぶ高級ホテルやバックパッカーズをみると、この地がどれだけ観光地として注目されているかがうかがい知れる

どんなに観光地化されて人が集まっても、周囲の自然と調和して、清潔感を保った町はさすがNZである。浮浪者のような格好をして町を歩くのが申し訳なくなってくる

町には自分たち同様、観光客らしき人たちが、頭を飛び越えるような大きなバックパックを背負ってる姿を目にする


世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~



俺達の宿泊したバックパッカーズ

一泊ダブルで一人34ドル

部屋はちょっとせまくて微妙だが、ホテルの窓から湖と山を望める好ロケーション。メインストリートにも徒歩数分と近い


世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~



トレッキングの準備で入ったスーパーには、ナッツや砂糖菓子数十種類の量り売りコーナーがあった

今度は食料不足にならないように、しっかりと吟味したい


世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~



持ってみたんだけど、これ多分10K近くはあるよ

14ドルって、食料が高いNZでこの値段は不可解過ぎる



今日からいよいよ3泊4日のミルフォードサウンドトラックのトレッキング

全長は54㌔のフィヨルド地形をトレッキングするコース、アップダウンや急な坂があるぶん、前回のエイベルタスマンよりきつそうだけど

今回は食料もあるし、小屋泊まりだから、荷物は軽めで快適に歩けそう

それでは行ってきます



NZドル レート 1ドル65円前後 参考までに

NZに入ってからと言うもの、俺たちはバックパカーズ(チープホテル)を泊まり歩いていた

もちろんバックパッカーの旅はそれが当たり前だし、始めからそのつもりで嫁にも納得してもらっていたし、今まで不満の声は特に無い

この前なんて駆け込みでドミの部屋探してたら、殆ど部屋が埋まっていて、ベッドは空いているのだが二人別々の部屋になると

面倒くさいからそれでOKしたんだけど、嫁は男2人の部屋に放り込まれて、俺は無愛想でイビキのうるさいマオリの二人部屋に放り込まれたなんて事もあった

ドミトリー(以後ドミ)かダブルの部屋で25ドル~35ドル前後。日本円だと1500円~2000円超える位の値段

東南アジアのドミに比べると3倍近い値段だが、ここは一応先進国、このくらいが妥当

実は日本を出る前から、一回くらいはいいホテルに泊まろうと言う話もしていた

でも、いいホテルって一泊だけだと損するの知ってる?それはチェックインとチェックアウトの時間

通常なら昼間の時間は使えないものだけど、連泊すると昼間もホテルを利用できるよね

だから俺たちは1年目の結婚記念日も近いから、今回だけは特別にテカポのちょっといいコテージに宿を取ることにしたんだ

テカポ湖に着いた俺たちは早速ガイドブックでめぼしをつけた宿に向ったが、「NO VACANCY」・・・オーマイガッ!!

浅葱色のような青い乳白色の衣を纏った湖に、雪化粧を纏った連山、まるで絵本から飛び出したような光景を前に俺は力尽きたジョーのように膝からガックリと崩れ落ちた・・・

やっぱ予約って大事だな・・・でもまだ諦めません

直接コテージのオフィスに行って、明日の部屋は空いてないのかたずねてみる事にした?

交渉に応じたのはスイス人のおばちゃん。彼女の英語はイタリア語みたいにたまに巻き舌になってとっても素敵

「部屋は明日から2日でいいのね?うーん開いているわよ」「値段は?」

「一部屋一泊200ドルね」「OK ノープロブレムだ」

「でもあなたたち今日の宿はどうするの?」「まだ決まってないんだ、これから適当に探すよ」

「じゃあうちで3日泊まって行ったら?」「え?でも表に今日はNO VACANCYって書いてあったから」

「今一部屋掃除中だけど、もうすぐ開くから30分くらい待ってもらえばすぐチェックインできるわよ」「マジすか?じゃあ3日連泊するから 安くしてよ」

こうして値段の交渉が始まり、最終的には「一泊175ドル3泊合計で525ドルでどう?」「OK じゃあ決める前に部屋ちょっと見せてよ」

部屋は今まで泊まってきたドミの3倍くらいの広さで、バスルームも部屋も綺麗

キングサイズのダブルベッドにキッチン、テレビにDVD機器、ソファに庭付き

世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~

庭からの眺めがこれだ!!

「OK!!気に入ったよ、ここに3泊する、今外で待ってる嫁を呼んでくるよ」

こうして交渉は成立して、お目当てのコテージに泊まることが出来るようになった

確かに今までの宿と比べると破格の額でバックパッカー失格だけど、俺たちは年も年だけに経済力はそれなりにあるから、こういう贅沢もたまには許されると思う

それに、よくよく考えてみると、一泊の料金を一人当たりにすると、日本でビジネスホテルに泊まるより安いんだよ。しかもここは先進国、そしてこのロケーション

安い買い物だと思います

そして気がついただろうか、連日に及ぶ熱心なブログの更新。そう、ここはWIFIフリーなのです。

おまけにマウンテンバイクはタダで貸してくれるし、昼間なら部屋の中でフルート吹き放題

久しぶりに日本のニュース見たけど、今、日本の政治は激動の時代に入ったね

良くなるか悪くなるかはわからないけど、今までとはきっと違った日本になりそうな感じが客観的にみてするよ

世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~

よく手入れの行き届いたイングリッシュガーデンにたたずむ素敵なコテージ


世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~

折角NZに来たのにワインはオージーの安酒

世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~

テカポ湖とはどんなところかと言うと

まずは湖が青くて有名な事かな

詳しくは俺もわからないんだけど、山の岩石に含まれる成分が湖の水に溶け込んで、それが太陽の光を通すと青くなるんだって

つまり、晴れれば晴れるほど湖は青くなる

一番最高のロケーションは晴天で無風

そうすると紺碧の湖に雪化粧の山が映し出されて、それはまさに絵本の世界

そしてもう一つこの地で有名なのが、星空

本当かどうかはわからないが、世界一の星空らしい

だから今星空を世界自然遺産に登録しようとする運動がなされているらしい

確かに近くの小さな山の上には、ごつい天体観測所が5基近く設置されている

なんでも名古屋大学と共同で観測研究してるのだとか・・・

残念ながら夜は寒すぎるため、表に出てないから星空がどの程度かはわかりません

でもエイベルタスマンで見た星空は、星の数も、光の強さも、そしてその美しさも今までで一番だった

星の光が海に反射して、一条のラインが海に浮かび上がってるのを見たのは初めてだったな

世界一周ふらふら軌~一ヶ月目~

他にも、軽トレッキングや地獄のサイクリングをして、このちょっと贅沢な3日間を楽しんだ

明日からはまた、クイーンズタウンを経由していよいよティアナウまで移動

そうティアナウこそNZのメインディッシュ

ミルフォードトラックのトレッキングが待っている

see you