嫁がいきなりいなくなったからって、海外で一人寂しく、背中丸めてコーヒーをすすっているだけの毎日だと思ったら大間違いである

今俺はクライストチャーチのカンタベリーハウスというゲストハウスに一週間以上連泊している

キウイと日本人の奥さんが経営する宿で、なんと欧米文化にも関わらず玄関で靴を脱がないといけないのだ

白人客から見れば面倒くさいだろうけど、日本人の俺にはとても心地がいい

日本人が経営してるからって日本人宿みたいにはなっていない。なんたってここに泊まっている日本人は俺だけなんだから

綺麗なイングリッシュガーデンに清潔なキッチンとバスルーム、広々としたラウンジルーム、奥さんが常に機嫌悪そうにぶすっとしている事を除けば実に最高の宿である

俺が泊まっている部屋はシェアルームと呼ばれていて、3ベッドの相部屋

毎日のように人が入れ替わるのだが、ここ最近連泊する人が多くて、俺の部屋にはジャーマンやオランダ人、中国人など、なぜか全て女性と一緒になる

嫁と一緒に旅しているときは、ドミトリーとかで同室になっても、こっちが英語下手くそだと挨拶程度で、ほとんどチェックアウトまで会話(相手にされない)なんてなかった

でも一人になってみると、結構向こうから話しかけて来る人が多くなった気がする

その時正直に、今一人で旅していること、嫁と急に別れて寂しい事、英語がもっと上手くなりたい事、などを話すと、どんどんしゃべれば上手くなるよっていって、向こうから積極的に会話に付き合ったくれるようになる

特に同室の中国人が親切で、俺の話をよく聞いてくれる。

いつものパターンだと、3人部屋で英語の上手い人が2人いれば、その2人だけで話が盛り上がって、俺が置いてけぼりにされるパターンが多かった

でも今の部屋は、中国人が積極的に話しかけてきてくれたり、たまに文法のレクチャーもしてくれる。もちろんオランダ人も話しに加わってくるんだけど、俺一人が置いてけぼりにならないように気を使ってゆっくり話してくれる

他にも効率的な学習方法や、自分がどうやって英語を学習したかとかを話してくれる。もちろん全部英語で

嫁と一緒にいたときは、俺が聞いてなくても嫁が聞いてるだろうって甘えがあって、聴き取れない事も多々あったけど

今は自分の耳しかないから

それだけ相手の言っている事を真剣に聴き取ろうとする

それだけでヒアリング能力が上がったような気がするし、以前より自然に喋ってるような気がする

結局慣れてないから聴き取れませんってのは、タダの甘えや言い訳だったんだな~っと

洗物や洗濯も面倒くさいけど、これからは何でも一人でやる事になれないといけない

キッチンとかで誰かと食事してて、暫くの間滞在するっていうと、皆必要なくなった食材とかを置いていってくれる

だからお金が無くても宿泊費だけ払ってれば滞在できる

ただ、困るのが、白人がくれる食材の殆どが、鳥の餌みたいなフードなんだ

「いっつも鳥の餌くってるのか?」って聞いたら「鳥の餌みたいだけど全然違うよ。俺たちはみんなこれが普通さ」

でも向こうから見たら、腐ったマメをグルグルかき回して、ネバネバさせて喜んでる日本人の方が余程クレイジーにみえるだろうな

ああ 納豆食べたい

こんな生活が続けば英語も上達するんだろうけど、仲良くなった人はどんどん国に帰っていく

俺も早くこの国をでてフィリピンにいきたいなぁ


世界一周ふらふら軌~二ヶ月目~



あまりにも暇だから、クライストチャーチから2時間のアカロアという港町に行ってきた

宿に8時半にピックアップに来て、現地に着いたのが11時

帰りのバスは16時に出るから、なんと45ドル払って滞在時間はたったの5時間


世界一周ふらふら軌~二ヶ月目~
世界一周ふらふら軌~二ヶ月目~
世界一周ふらふら軌~二ヶ月目~



アカロアはもともとフランス人が捕鯨で入植してた町で、今でも当時のフランスの町並みが残っているのだとか

でも、よくよく考えてみると、フランスにもそのうち行くんだから、わざわざフランス風に来る必要も無かった

これでは修学旅行で京都行きが決まっているのに、わざわざ鎌倉に寺めぐりに行くようなものだ


一人じゃやる事も無く、釣竿を持っていったんだけど、寒すぎて無理。氷が降ってました

結局レストランでボトル一本空けて、オリーブとフィッシ&チップスをつまみに一杯引っ掛けて、5時間潰して終わり


世界一周ふらふら軌~二ヶ月目~
世界一周ふらふら軌~二ヶ月目~



世界一周ふらふら軌~二ヶ月目~



100$つかってやった

キウイのウエイトレスが美人だったな~


アカロア・・・魔女の宅急便がのような町並みが好きな人はアカロアはいいかも知れないね


世界一周ふらふら軌~二ヶ月目~



まだ嫁と一緒に旅してた時の話

NZでよく目にする「寿司」の看板

見るたびに食べたくなるが、街頭で販売している寿司ロールと同じレベルだったら金の無駄になる

酢飯にアボガドや肉や野菜を突っ込んでのりでぐるぐる巻き出来上がりである

それでも酢飯が食べたくて買って食べた事はあるが、やはり寿司ではない

不味くて食べれないと言う程ではないが、もし日本の寿司屋で同じものを出したら裁判は避けられないだろう

マクドナルドに行ってマックチキンを頼んだら、ケンタッキーのチキンが挟まってたようなものだ・・・?あっ それいいかも!?それなら裁判起きないな

少なくともマックではほくほくルックスの写真と違うものが出てきても、大きなトラブルにはなってないしな

とにもかくにもNZの寿司を食べようという気にはならないのである

そこで俺たちは自分たちで手巻き寿司をしようとスーパーまで行って、のりと酢と寿司米と書かれた米を買ったまでは良かったのだが、魚が売っていない!!

正しくは売っているのだが、生で食べられるような魚がない。食べれるか聞くと、仕入れ日を確認して無理だといわれ

結局サーモンとアボガドを買って白人風の海鮮丼に落ち着いたと言う事があった

やはりNZで日本の海鮮丼や寿司を食べるのは無理なのか

寿司酢やノリまで売っているのに、肝心の具が売っていない!非常に無責任である・・・しかし釣竿や釣具は売っている

もしやこれは・・・・


世界一周ふらふら軌~二ヶ月目~
世界一周ふらふら軌~二ヶ月目~



と言う事で、どうしても海鮮丼と刺身が食べたい俺は、早朝から日本から持ってきた自前の竿を持ってニューブライトンまで狩にきました!!

最近慣れてきた市バスを乗り継いで乗り継いで乗り継いでノリつけて乗り継ぐこと30分

ニューブライトンはちょっとした観光地にもなっていて、釣り以外の人もよく訪れる町

ニューブライトンには浜から100M近く延びた桟橋があって、ここが絶好の釣りポイントらしいのだ(ネットで調べた) 

桟橋にはたくさんの釣り人がいるんだけど、皆東洋人というよりは中国人

釣りと言うよりは仕掛けを沈めてカニをせっせと獲っている

さびき仕掛けでニシン狙いの人もちらほらと・・・餌は鳥の心臓。チキンハートらしい

俺はルアーを出して釣りを始めるんだけど、皆物珍しそうにジロジロと見てくる。

ルアーのいい所は仕掛けが簡単だから釣り場について直に釣を始められるところ、そして餌で手が汚れる事もない。良くないところは餌釣ほど魚が釣れないし、釣れる魚も限られてくる

自分の手を汚さない、ある意味汚い釣である

正直海の雰囲気からして釣れる気が全くしない

それでもルアー釣りって投げてるだけで楽しいし

釣れない時はルアーをどれだけ遠くに飛ばせるかなんてことをして遊んだりも出来る

散々手を汚して仕掛けを作った挙句、坊主に終わるよりはましだから、俺はルアー釣が好きなのである

今日はルアーを放り込んで遊んで帰るつもりでキャストを繰り返してたら、なんと4投目でいきなりヒット うそん

結構引きが強く竿が海の方にぐいぐいとしなりまくる

それを見ていた中国人がこそこそと話しながら皆で俺をガンミ。なんか緊張するんですけど

暴れる魚を何とか桟橋の上まで引き上げたのがこちら


世界一周ふらふら軌~二ヶ月目~



35~40センチ程度

なんの魚かはわからんが、中国人が皆寄ってきて中国語でなんか話しかけてくる

俺はチャイニーズじゃねぇーっていいうと「コリアか?」「違う ジャパニーズだ」というと

英語でなにやら話しかけて来るんだが、よくわからん

聞き取れないのではなく、釣用語の英語の単語がわからんのだ

同じ日本人同士でも、釣のベテランと昔いた渋谷のヤマンバギャルが酒を飲んだら会話が成立しないのと同じである

俺がなにやら戸惑っていると、一人の中国のおっさんがやってきて、魚の針を外してくれて、持って帰ったらどうだといってきた

しかし、まさか釣れると思っていなかったので、何も用意していない

オッサンがとりあえずビニール袋に入れて水でも入れておけって言うから、言う通りにしたんだが、袋に数箇所の穴が開いていて、水がピュー・・・皆笑い出す

お前ら笑ってんじゃねぇーーー!!「誰か氷くれ!!」というものの、誰も持っていない

隣では釣った魚を狙ってるカモメと格闘しているオッサンに、そのカモメに餌をやっているポリネシア系の若者

実にカオスな釣り場である

しょうがないから釣った魚はその場で即絞めして、釣りを続けた

直に次のヒットが来るが、今度のはかなりでかく、結局針をへし折られ、どっかへ行ってしまった

もし上げたとしても、桟橋の高さが7メートルくらいあるから、多分竿が持たないだろうな

結局そのあと結び方が甘かったのか、ルアーがすっぽ抜けるし、釣った魚も鮮度を失いそうだったので、納竿

約一時間でこの釣果ならまぁまぁというか、上出来である

でもこの魚・・・誰が捌くの?いつも嫁にやってもらってたから、俺捌いたことなんてないし・・

これからは何でも一人でやらないといけないんだなって改めて実感したよ

いつも見ていた嫁の手付きを見よう見まねで捌いてみたんだけど、案外簡単に3枚におろせた。というか、4枚くらいになっちゃったけど。初めてにしてはよくできてるよな

やっぱ皮を剥ぐのがちょっと難しい


世界一周ふらふら軌~二ヶ月目~



と、いうことで、海鮮丼と刺身の出来上がり

食感や味はアジなんだよな~

でもアジってあんな斑点ないし

アジにもいろんな種類がいるから、もしかしたら日本にはいないアジなのかも知れない

とに角今日は久しぶりに漁師のような日本食が食べれて良かった

昨日嫁と別れた

別れたと言っても離婚したわけではなく、先に帰国したと言う事だ

オークランドで一泊して、今頃帰りの飛行機に乗ってるはずだ

今の正直な気持ちとしては、一秒でも早くこの国を出たい

この国の道を歩いてると、この国のバスに乗ると、この国で飯と食ってると

そんな時はいつも隣には嫁がいて日本語で会話していた

だから一人で道を歩いたり、一人でバスに乗ったり、一人で飯食ったりしたりすると

なんだかとてつもなく不自然で、とてつもなく寂しくなってくる

嫁には俺の勝手で寂しい思いをさせて申し訳ないと思っているが、間違いなく嫁より俺の方が寂しいはずだ

嫁は帰れば家族や友達が待っているが、俺は異国でたった一人、英語も下手糞ときた・・・救いようもない

最初から一人で旅してれば二人で旅する楽しさを知る由もなかった

一度共有する楽しさを味わうと、人の肉の味を覚えた熊のように殺されるまでその味を求め続ける

そうならないといいけど

すくなくとも俺は自分の意思でいつでも帰れる

だからって帰るわけには行かない。帰りたいけど帰りたくない・・・・・

帰りたい理由は嫁と離れたくない。帰りたくない理由は日本での日常が嫌。

今まで嫁と始めて出会ってらこの方、一週間以上離れた事なんて一度もない。結婚してからなんて毎日一緒にいた

所謂、空気のような存在というやつだ

この先5年近く離れ離れなんて想像がつかない

最初は大した事ないと思っていたけど、この日が来るってわかっていたけど、実際数日前になって、始めてリアルに実感して

とてつもなくどえらい事だって気がついた

女にふられたような気分だ

これからは俺のブログで「俺たちは」って文章で始まる事もないし、「嫁」が登場する事もない


クライストチャーチの空港では終始笑顔だった

無理してるのはわかってたけど、あえて突っ込まなかった

こういう時は女の方が強い

空港で別れるのは嫌だった

映画やテレビの名シーンの見すぎだと言われそうだが、空港は夢と希望と、そして別れの場所というイメージがあまりにも強すぎる

できれば朝起きて、気がついたら隣のベッドに嫁がいなかった

そんなシチュエーションの方がお互い楽だったろうに

なんで空港まで送りに来たんだろう・・・・

でもそれは送り出す方の義務だよな

出来るだけ長く一緒にいる

一分 一秒でも

出発ゲートを両手を振りながら笑顔でくぐっていくおれの嫁

最後にその細い体に合わないでかいパックパックを背負った後姿を見たとき、改めて。。。

結婚して良かったって思った