ダナンに着いた夜、ホテルにチェックインした後5人全員でシーフードのオープンテラスのレストランへ
俺の隣に座っていたレナちゃんが急に「ギャー」っと悲鳴をあげたのだ
椅子の下からは、ジャイアンの母ちゃんに使い果たされたタワシのように毛がごわごわで逆立ちまくった一匹の小汚い猫が走り去っていった
どうやらレナちゃんはその猫に噛まれたしい
大した怪我も無く良かったね~・・・で、済めば良いのだが、ここは海外。その猫がどんな感染症を持っているかもわからないし、一番最初に頭をよぎる可能性は狂犬病
調べると、犬だけではなく、猿やイタチ、猫までもが媒介する病気なのだ
そんなわけで次の日彼女は市内の病院へ
俺も付き添いでついて行った。一番心配だったのが言葉の壁
しかし、それも杞憂だったようで、病院の医者は英語ペラペラで、他にも日本語とフランス語を話せる看護師がいたのだ。
でもその看護師の話す日本語がちぐはぐで意味がわからなくて、結局英語で全部説明してもらいました
注射を一本売って終わったんだけど、その注射がなんの注射だったのか未だにわからないのであった・・・・
一応一件落着?その足で皆と合流してホイアンへ
ダナンからホイアンは目と鼻の先。約一時間で到着
ダナンの方がよっぽど都会なのに観光客は圧倒的にホイアンの方が多い
少しパーイに似た雰囲気も
ホテルはシェアすればいいのに、ツィンを抜かした他の中国人二人がシングルの部屋が良いらしく、俺とツィンとレナちゃんの3人で3ベッドルームをシェア
そしてここでもちょっとしたトラブルが
中国人の女の子が、疲れたしこの街を気に入ったからもう一人の中国人ニロと2日間滞在することにしたという話をレナちゃんにしてたのだ
俺がその話をツィンにすると彼はたいそう驚いた
既に知っているものだと思ったんだけど、ツィンは俺から聞くまでその事を知らなかったのだ
そしてツィンの計画では、ホイアンは次の日に出る事になってるし、それを皆に既に伝えてあったのだ
問題は彼ら二人がここに残ることではなく、それを伝える順序である
まず、この計画の発案者で、俺たちより先に一緒に行動していたツィンに伝えるべきだったのだ
それを俺の口から聞くことになったから彼はないがしろにされた感もあっただろうし、驚きもしたのである
結局話し合いで解決できたみたいだけど、雰囲気からして一悶着あったようだった
そしてもう一つの問題は俺たちはどちらについて行くかだが・・・・・
もちろん俺は悩まずツィンを選んだ
この計画を考えたのも彼だし、俺たちを最初に誘ってくれたのも彼だし、なんてったって彼はとっても頼りになります。俺より8歳も年下なのに・・・・・あは
と、言うことで、ニロとその他一名と別れ、俺たち3人で次の日はベトナム戦争ゆかりの地、クゥオンガイ県のソンミ村(ミンライ)を目指すのだ
「所でソンミ村って何があるんだ?そして俺たちはどこに行けばいいんだ?」こんなツィンの発言から俺たちの眠れない夜の調査が始まった
俺はソンミ村の大体の場所はわかっていた。わかっていたといっても地球儀に針を刺せるくらいの大まかな事しかわかっていなかったし、ソンミ村は今どのようになっているか、何があるかそんな事はいっさい知らなかったのだ
でも俺は近くの街に行って誰かに聞いて、行けば何とかなると考えていたし、いつもそれでうまくいっていた
しかし、ツィンは違うのだ
何があってどうやって行くか、そしてその行き方の地図もアイフォンにダウンロードしておかないと気がすまない完璧主義者で俺とは正反対
こんな金づちと釘抜を交互に使った作業のようにちぐはぐな俺たちだけど、妙に気があったのだ
今まで不調だったバイクもこの日は更に絶不調
前傾姿勢になってもスピード出ないし、エンジンは頻繁に止まるし、ブレーキは効かないし・・・ってちょっと待て
ブレーキ効かないってどんな冗談やねん!!キーーーーーンとか言って両手広げて走って、壁に突っ込んで、壁に穴あけてそれもでも止まらなくって、って俺は鋼鉄少女のアラレちゃんかい!!
キーーーーンとかいって壁に突っ込んだら、実際血まみれになって、バイクばらばらになって、死ぬだろうがよ!! 俺は太陽がサングラスかけて軽口たたいてくるような世界で生きてんじゃねぇーんだよボケ!!
ブレーキ ダズントワーク とか 意味わかんないから 。俺まだ死にたくないもん!
更にガソリンが少なくなりガソリンスタンドに入ると「へい!ツィン!面白いことが起きたぞ!!バイクのキーが無い」「ヒデ!お前何寝ぼけたこと言ってんだ。君のバイクはまだエンジンが掛かってるじゃないか。と言う事はバイクについてるに決まってるだろ」
「だからそれが無いんだ はは」「そんな筈ないだろ。現に君のバイクはエンジンが掛かりっぱなしだ」
「へい!ツィン!よく見ろ ここを」「・・・・・FUaaaaaaa○K」
俺はキーの引っこ抜けたスターターを見せた
俺たち3人とガソリンスタンドの店員の笑いが止まらない
そう、これはギャグである。いや、ギャグであって欲しい
キーを無くしてエンジンが掛けられないのは良くある話である、しかしキーを無くしてエンジンを止められないという話は、少なくとも日本では聞いたことがない。耳を疑う、いや、目を疑う、いや現実を疑う話である
そしてキーは一体どこへいったのだ??
とにかくエンジンを止めない事にはガソリンも入れられないしで、誰かがツィンんのバイクのキーを俺たちのバイクのキーにさして回し始めた
いやいや気持ちはわかるよ。確かに見た目は同じだし、なんとなくいい感じにささるから、それで回るかなーって気持ち、うんうんよくわかるよ
で・も・ね これは鍵っていってね、見た目はは同じに見えても、そせは精巧に作られていて、ひとつひとつ微妙に違うんだよ。
だからねって 回るんかい!!!!!!!!!
やっぱギャグだわ
でもいくらエンジン止められても、ガソリンタンクの鍵を開けて補給しないといけないから、ってそっちも開くンかい!!ディズニーの一日フリーパスかおどれはーーーー!!
しかも、ためしに他の適当な鍵をさしても回るのである
多分鍵穴がガバガバで駄目になってるんだろうな~何突っ込んでもエンジン掛かるもん。このアバズレが
さ!気を取り直してスタート
スピードは相変わらず出ないものの、何とか走る俺たちのバイク
そして次なるプロブレム発生
今まで怪しかったアクセルワークだけど、ついに駆動がギアに伝わらなくなってエンジンが空回り。多分ベルトが切れたのだ
終にここで終わりかと思いきや、なんと目の前にバイクの修理屋が、嘘みたいな本当の話
でも俺は次から次に起るトラブルにいい加減うんざりしてたし、このバイクでホーチミンまでの1000㌔近い道のりを越えていくのは無理なんじゃないかと思い始めていた
だからバイクの修理もしないでいいと思ったし、レナちゃんもバイク捨ててどっかでバスを拾ってもいいと考えていた
しかし、ツィンはそうは考えなかった
彼が諦めていないのに、どうやって俺たちが諦められるだろうか?
そもそも俺たちがケチって安いバイクを選んだために、彼が最初に立てた計画から大幅に遅れ始めた
その上俺たちの壊れたバイクのせいで更に足止めを食ってるにも関わらず、何時間もかかる修理に一緒に付き合うといっているのだ
俺は申し訳なくなって「へい!ツィン!俺達は取り合えずバイクを修理するけど、どの位時間がかかるかも分からないし、直るかどうかもわからない。もし直らなければ俺たちはバスで行く事になる。だから君は俺たちを気にしないで先に行っててくれ。ただでさえ君の計画から大幅に遅れてるんだから」
「ヒデ!!それは出来ない。何故なら俺たちはチームだからだ。これは君のせいじゃない。俺たちは3人で一つのチーム、君だけの問題じゃないんだ。もし君に責任があるとしたら、それは俺たち全員の責任だ。だから先に行くことなんて出来ない!!」
「ヘイ!ツィン!!でももしバイクが直らなかったらどうするんだ?俺たち2人はバスで行くしかないから、君と行動を共にすることは出来なくなる、そしたら君はここで待っていた時間は無駄になる。だから先に行った方がいい」
「ひで!何回も言うがそれは出来ない!!! バイクが直らなかったら俺は一人で行く。それはわかってる。でも君が言った通りまだ直るか直らないかわからない、だから俺はここで君たちを待つ。例え直らなかったとしても君たちと共有する時間が無駄だとは思わない」
「・・・・わかった じゃあ待っててくれ」
俺はただの同行者気分で皆とつるんでたのに、彼は強い仲間意識で俺と行動していた
それに気がついたとき、恥ずかしい気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいになった
俺たちを誘ったが為に、いろいろなトラブルに巻き込まれて、その度に旅程が遅れ
今まで誘ったことを後悔してるんじゃないかと恐れてたんだけど、今回の一件で彼はそんなこと微塵にも感じていないんだなって事がわかった
彼のリクエストで暇な待ち時間に音楽を提供。そとでフルート吹くのは久しぶり
しかし、ここでまた余計な問題が
はなから怪しいと思っていたバイク屋
なにやらバイクをばらして、その常態でエンジンを掛け始めたのはいいんだけど、急に「ボカーーーン バキバキバキ ズボッコ」
と、効果音でも表現するのが難しい音を立ててバイクが爆発、粉々になったエンジンカバーが辺りに飛び散ったのである
意味がわからない
なぜ修理に出したバイクが爆発するのか?
俺たちがあまりの想定の範囲を超えた常態に笑いながらキれ始めたら、バイク屋はベトナム語で一生懸命言い訳をするのだが全く意味がわからない
とりあえず「問題はない、修理を続ける」と言ってるのだけはわかった
全く信用ならないけど、続けさせる以外に選択肢は無い
何事も無かったような顔をして修理を続けるバイク屋、まわりに散乱している白いゴミは爆発したときに飛び散ったバイクの部品
結局修理はベルトを交換して終了、金額は日本円で1500円くらい
そこまではいいのだが代えたばかりのベルトから異音がするのである
それを指摘しても訳のわからないベト語であーでもないこーでもないと説明をする
いい加減きれそうになったが、ツィンが試してみろというので、彼に免じてここは引き下がることにした
そして異音のするまま俺たちは走り始めたのだが、安の状一キロも走らないうちにバイクは走行停止
ツィンがバイク屋を呼びに行ってもなかなか戻ってこないし、待ってる間酔っ払ってるベトナム人に絡まれていい加減キれそうになるし。いらいらの限界が来ていた
それでいてバイク屋に再びバイクを持っていくと、また何食わぬ顔で修理を始める
埒があかずバイク屋に修理代を返せと凄むが、中々通じない上に、通じたと思ったら突っぱねる
いい加減キれた俺は、修理してたバイク屋の服を引っ張り上げ修理をやめさせ、金を返せとバイクを蹴っ飛ばして脅しにかかった
それを見ていたツィンはすかさず「ひで!!落ち着くんだ。ここでキれたら損をするのは君だ!冷静になるんだ、ここは俺に任せてくれないか?」と、彼は俺がキれてしまったがために、また面倒な問題を処理する羽目になったのだ。
俺がキれていた時、左手は既にカバンの中に入っていたコンバットナイフに手がかかっていた。。。ツィンありがとう
結局彼はベトナム語の話せる友達に電話をして、交渉をするのに自分のプリペイドを全て使い果たしてしまったのだ
それでも結局バイク屋は金を返さずじまい
でも彼は散々俺の為に動いてくれたし、損して得無し
これでは怒りの矛先をどこにも向けようが無く、俺は彼の顔と気落ちをたてる為に、再修理されたバイクに乗ることにしたのだ
でも、ここで彼と一つだけ約束した
「ヘイ ツィン! 君もわかってると思うけど、今までに俺たちのバイクには数え切れないくらいのトラブルが発生した。はっきり行ってこの状態でホーチミンまでたどり着けるとはとても思えない。今回は君が散々動いてくれたし、一応バイクも直ったかのように見える。だから俺たちは君の為に一緒に旅を続ける。でも、もしもう一回トラブルが起きたら俺たちはリタイアする。キリがないしツィンにこれ以上迷惑をかけるのも嫌だ。理解してくれ」
「OK わかったよ。とりあえず先を急ごう」ツィンは何事も無かったように先を促した
でも、彼もわかっていた筈である
俺たち3人の旅が終わりに近づいていることを・・・・・
俺の隣に座っていたレナちゃんが急に「ギャー」っと悲鳴をあげたのだ
椅子の下からは、ジャイアンの母ちゃんに使い果たされたタワシのように毛がごわごわで逆立ちまくった一匹の小汚い猫が走り去っていった
どうやらレナちゃんはその猫に噛まれたしい
大した怪我も無く良かったね~・・・で、済めば良いのだが、ここは海外。その猫がどんな感染症を持っているかもわからないし、一番最初に頭をよぎる可能性は狂犬病
調べると、犬だけではなく、猿やイタチ、猫までもが媒介する病気なのだ
そんなわけで次の日彼女は市内の病院へ
俺も付き添いでついて行った。一番心配だったのが言葉の壁
しかし、それも杞憂だったようで、病院の医者は英語ペラペラで、他にも日本語とフランス語を話せる看護師がいたのだ。
でもその看護師の話す日本語がちぐはぐで意味がわからなくて、結局英語で全部説明してもらいました
注射を一本売って終わったんだけど、その注射がなんの注射だったのか未だにわからないのであった・・・・
一応一件落着?その足で皆と合流してホイアンへ
ダナンからホイアンは目と鼻の先。約一時間で到着
ダナンの方がよっぽど都会なのに観光客は圧倒的にホイアンの方が多い
少しパーイに似た雰囲気も
ホテルはシェアすればいいのに、ツィンを抜かした他の中国人二人がシングルの部屋が良いらしく、俺とツィンとレナちゃんの3人で3ベッドルームをシェア
そしてここでもちょっとしたトラブルが
中国人の女の子が、疲れたしこの街を気に入ったからもう一人の中国人ニロと2日間滞在することにしたという話をレナちゃんにしてたのだ
俺がその話をツィンにすると彼はたいそう驚いた
既に知っているものだと思ったんだけど、ツィンは俺から聞くまでその事を知らなかったのだ
そしてツィンの計画では、ホイアンは次の日に出る事になってるし、それを皆に既に伝えてあったのだ
問題は彼ら二人がここに残ることではなく、それを伝える順序である
まず、この計画の発案者で、俺たちより先に一緒に行動していたツィンに伝えるべきだったのだ
それを俺の口から聞くことになったから彼はないがしろにされた感もあっただろうし、驚きもしたのである
結局話し合いで解決できたみたいだけど、雰囲気からして一悶着あったようだった
そしてもう一つの問題は俺たちはどちらについて行くかだが・・・・・
もちろん俺は悩まずツィンを選んだ
この計画を考えたのも彼だし、俺たちを最初に誘ってくれたのも彼だし、なんてったって彼はとっても頼りになります。俺より8歳も年下なのに・・・・・あは
と、言うことで、ニロとその他一名と別れ、俺たち3人で次の日はベトナム戦争ゆかりの地、クゥオンガイ県のソンミ村(ミンライ)を目指すのだ
「所でソンミ村って何があるんだ?そして俺たちはどこに行けばいいんだ?」こんなツィンの発言から俺たちの眠れない夜の調査が始まった
俺はソンミ村の大体の場所はわかっていた。わかっていたといっても地球儀に針を刺せるくらいの大まかな事しかわかっていなかったし、ソンミ村は今どのようになっているか、何があるかそんな事はいっさい知らなかったのだ
でも俺は近くの街に行って誰かに聞いて、行けば何とかなると考えていたし、いつもそれでうまくいっていた
しかし、ツィンは違うのだ
何があってどうやって行くか、そしてその行き方の地図もアイフォンにダウンロードしておかないと気がすまない完璧主義者で俺とは正反対
こんな金づちと釘抜を交互に使った作業のようにちぐはぐな俺たちだけど、妙に気があったのだ
今まで不調だったバイクもこの日は更に絶不調
前傾姿勢になってもスピード出ないし、エンジンは頻繁に止まるし、ブレーキは効かないし・・・ってちょっと待て
ブレーキ効かないってどんな冗談やねん!!キーーーーーンとか言って両手広げて走って、壁に突っ込んで、壁に穴あけてそれもでも止まらなくって、って俺は鋼鉄少女のアラレちゃんかい!!
キーーーーンとかいって壁に突っ込んだら、実際血まみれになって、バイクばらばらになって、死ぬだろうがよ!! 俺は太陽がサングラスかけて軽口たたいてくるような世界で生きてんじゃねぇーんだよボケ!!
ブレーキ ダズントワーク とか 意味わかんないから 。俺まだ死にたくないもん!
更にガソリンが少なくなりガソリンスタンドに入ると「へい!ツィン!面白いことが起きたぞ!!バイクのキーが無い」「ヒデ!お前何寝ぼけたこと言ってんだ。君のバイクはまだエンジンが掛かってるじゃないか。と言う事はバイクについてるに決まってるだろ」
「だからそれが無いんだ はは」「そんな筈ないだろ。現に君のバイクはエンジンが掛かりっぱなしだ」
「へい!ツィン!よく見ろ ここを」「・・・・・FUaaaaaaa○K」
俺はキーの引っこ抜けたスターターを見せた
俺たち3人とガソリンスタンドの店員の笑いが止まらない
そう、これはギャグである。いや、ギャグであって欲しい
キーを無くしてエンジンが掛けられないのは良くある話である、しかしキーを無くしてエンジンを止められないという話は、少なくとも日本では聞いたことがない。耳を疑う、いや、目を疑う、いや現実を疑う話である
そしてキーは一体どこへいったのだ??
とにかくエンジンを止めない事にはガソリンも入れられないしで、誰かがツィンんのバイクのキーを俺たちのバイクのキーにさして回し始めた
いやいや気持ちはわかるよ。確かに見た目は同じだし、なんとなくいい感じにささるから、それで回るかなーって気持ち、うんうんよくわかるよ
で・も・ね これは鍵っていってね、見た目はは同じに見えても、そせは精巧に作られていて、ひとつひとつ微妙に違うんだよ。
だからねって 回るんかい!!!!!!!!!
やっぱギャグだわ
でもいくらエンジン止められても、ガソリンタンクの鍵を開けて補給しないといけないから、ってそっちも開くンかい!!ディズニーの一日フリーパスかおどれはーーーー!!
しかも、ためしに他の適当な鍵をさしても回るのである
多分鍵穴がガバガバで駄目になってるんだろうな~何突っ込んでもエンジン掛かるもん。このアバズレが
さ!気を取り直してスタート
スピードは相変わらず出ないものの、何とか走る俺たちのバイク
そして次なるプロブレム発生
今まで怪しかったアクセルワークだけど、ついに駆動がギアに伝わらなくなってエンジンが空回り。多分ベルトが切れたのだ
終にここで終わりかと思いきや、なんと目の前にバイクの修理屋が、嘘みたいな本当の話
でも俺は次から次に起るトラブルにいい加減うんざりしてたし、このバイクでホーチミンまでの1000㌔近い道のりを越えていくのは無理なんじゃないかと思い始めていた
だからバイクの修理もしないでいいと思ったし、レナちゃんもバイク捨ててどっかでバスを拾ってもいいと考えていた
しかし、ツィンはそうは考えなかった
彼が諦めていないのに、どうやって俺たちが諦められるだろうか?
そもそも俺たちがケチって安いバイクを選んだために、彼が最初に立てた計画から大幅に遅れ始めた
その上俺たちの壊れたバイクのせいで更に足止めを食ってるにも関わらず、何時間もかかる修理に一緒に付き合うといっているのだ
俺は申し訳なくなって「へい!ツィン!俺達は取り合えずバイクを修理するけど、どの位時間がかかるかも分からないし、直るかどうかもわからない。もし直らなければ俺たちはバスで行く事になる。だから君は俺たちを気にしないで先に行っててくれ。ただでさえ君の計画から大幅に遅れてるんだから」
「ヒデ!!それは出来ない。何故なら俺たちはチームだからだ。これは君のせいじゃない。俺たちは3人で一つのチーム、君だけの問題じゃないんだ。もし君に責任があるとしたら、それは俺たち全員の責任だ。だから先に行くことなんて出来ない!!」
「ヘイ!ツィン!!でももしバイクが直らなかったらどうするんだ?俺たち2人はバスで行くしかないから、君と行動を共にすることは出来なくなる、そしたら君はここで待っていた時間は無駄になる。だから先に行った方がいい」
「ひで!何回も言うがそれは出来ない!!! バイクが直らなかったら俺は一人で行く。それはわかってる。でも君が言った通りまだ直るか直らないかわからない、だから俺はここで君たちを待つ。例え直らなかったとしても君たちと共有する時間が無駄だとは思わない」
「・・・・わかった じゃあ待っててくれ」
俺はただの同行者気分で皆とつるんでたのに、彼は強い仲間意識で俺と行動していた
それに気がついたとき、恥ずかしい気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいになった
俺たちを誘ったが為に、いろいろなトラブルに巻き込まれて、その度に旅程が遅れ
今まで誘ったことを後悔してるんじゃないかと恐れてたんだけど、今回の一件で彼はそんなこと微塵にも感じていないんだなって事がわかった
彼のリクエストで暇な待ち時間に音楽を提供。そとでフルート吹くのは久しぶり
しかし、ここでまた余計な問題が
はなから怪しいと思っていたバイク屋
なにやらバイクをばらして、その常態でエンジンを掛け始めたのはいいんだけど、急に「ボカーーーン バキバキバキ ズボッコ」
と、効果音でも表現するのが難しい音を立ててバイクが爆発、粉々になったエンジンカバーが辺りに飛び散ったのである
意味がわからない
なぜ修理に出したバイクが爆発するのか?
俺たちがあまりの想定の範囲を超えた常態に笑いながらキれ始めたら、バイク屋はベトナム語で一生懸命言い訳をするのだが全く意味がわからない
とりあえず「問題はない、修理を続ける」と言ってるのだけはわかった
全く信用ならないけど、続けさせる以外に選択肢は無い
何事も無かったような顔をして修理を続けるバイク屋、まわりに散乱している白いゴミは爆発したときに飛び散ったバイクの部品
結局修理はベルトを交換して終了、金額は日本円で1500円くらい
そこまではいいのだが代えたばかりのベルトから異音がするのである
それを指摘しても訳のわからないベト語であーでもないこーでもないと説明をする
いい加減きれそうになったが、ツィンが試してみろというので、彼に免じてここは引き下がることにした
そして異音のするまま俺たちは走り始めたのだが、安の状一キロも走らないうちにバイクは走行停止
ツィンがバイク屋を呼びに行ってもなかなか戻ってこないし、待ってる間酔っ払ってるベトナム人に絡まれていい加減キれそうになるし。いらいらの限界が来ていた
それでいてバイク屋に再びバイクを持っていくと、また何食わぬ顔で修理を始める
埒があかずバイク屋に修理代を返せと凄むが、中々通じない上に、通じたと思ったら突っぱねる
いい加減キれた俺は、修理してたバイク屋の服を引っ張り上げ修理をやめさせ、金を返せとバイクを蹴っ飛ばして脅しにかかった
それを見ていたツィンはすかさず「ひで!!落ち着くんだ。ここでキれたら損をするのは君だ!冷静になるんだ、ここは俺に任せてくれないか?」と、彼は俺がキれてしまったがために、また面倒な問題を処理する羽目になったのだ。
俺がキれていた時、左手は既にカバンの中に入っていたコンバットナイフに手がかかっていた。。。ツィンありがとう
結局彼はベトナム語の話せる友達に電話をして、交渉をするのに自分のプリペイドを全て使い果たしてしまったのだ
それでも結局バイク屋は金を返さずじまい
でも彼は散々俺の為に動いてくれたし、損して得無し
これでは怒りの矛先をどこにも向けようが無く、俺は彼の顔と気落ちをたてる為に、再修理されたバイクに乗ることにしたのだ
でも、ここで彼と一つだけ約束した
「ヘイ ツィン! 君もわかってると思うけど、今までに俺たちのバイクには数え切れないくらいのトラブルが発生した。はっきり行ってこの状態でホーチミンまでたどり着けるとはとても思えない。今回は君が散々動いてくれたし、一応バイクも直ったかのように見える。だから俺たちは君の為に一緒に旅を続ける。でも、もしもう一回トラブルが起きたら俺たちはリタイアする。キリがないしツィンにこれ以上迷惑をかけるのも嫌だ。理解してくれ」
「OK わかったよ。とりあえず先を急ごう」ツィンは何事も無かったように先を促した
でも、彼もわかっていた筈である
俺たち3人の旅が終わりに近づいていることを・・・・・























