警戒区域の動物救出を目指す嘆願プロジェクト、第二弾! | 雨の降らない国

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ピグでの活動をときどき報告しながら
東電福島第1原発警戒区域の問題など
動物関連の話題を紹介しています。
うちの猫や読んだ本の話なども。

始まってます!

アッサム山中さんのブログ

警戒区域の動物救出を目指す

嘆願プロジェクト、第二弾!



今回は、じっくり時間をかけて、運動を広げます。

【スケジュール】


  • 嘆願先
    今回は嘆願先を、内閣総理大臣・環境大臣・農林水産大臣、および福島県知事の4人とします。
  • ただし福島県に対しては、被災者対応や復興業務の妨げとなる事態を防ぐため、原則、郵送による送付のみとしていきます。

  • 嘆願書送付方法
    今回も、郵送・FAX・フォームメールの3つの方法を並行して行っていきます。

    ただし今回は1ヶ月以上のロングランになりますので、送付日程は特に定めません。

    期間内のいつでも、また二度でも三度でも、皆様のご判断で送付してください。
  • 今回も郵送による嘆願書を重視していきます。郵送は相手に文書が残りますし、省庁の業務の支障にもなりにくい、有効で穏やかな方法です。


なぜ、このような運動がおこなわれているのか?
(再録)

あの大震災の日、
福島第一原発の事故が発生し、
周辺住民は、「すぐに戻れる」「動物は置いていけ」と言われ、
着の身着のまま、
ペットたちを、鎖に繋ぎ、檻に入れ、家に閉じこめたまま、
避難バスに乗せられました。

しかし、その後、原発事故は、どんどん深刻化するばかり。
そのまま、避難所を転々としたり、遠方の親戚の家に身を寄せる等
多くの住民の方々が、二度と自宅に戻れないまま、日数がたち、
ペットたちは、そのまま置き去りになってしましました。
多くの犬や猫やその他のペットたち、家畜達が、
誰もいない街で、飼い主の帰りを待ちながら、餓死しました。

それでも、この時点では、まだ、事故原発20km圏内は「避難地域」、
強制力はなく、法律的には、入圏は不可能ではありませんでした。
避難先から、数日おきに、動物達の世話をしに帰る住民もおられたし、
保護団体も、取り残された動物たちのレスキュー活動を開始しました。

(その間、本来、迅速に動くべき、緊急災害時動物支援本部は
何もしないどころか、民間愛護団体の活動を非難するのに一生懸命。
抜け目なく、義援金だけは、こちらへ、と誘導しながら。)

しかし、20km圏内が「警戒区域」となってからは、特別の許可のない
人間が入ることは、許されなくなりました。

現在、保護団体には、いくら申請しても、許可は下りず、
まだ、自宅に残っているペットを案じる住民は、
何ヶ月先になるかわからない、短時間の「一時帰宅」を待つしか
ない状態です。

わずかな入圏者からは、無人の街の異様さと共に、
動物達のあまりにむざんな遺体の様子が、報告されています。

家の中に閉じ込められたまま餓死、あるいは、路上で行き倒れ、
腐ったものや消化できないものを食べて命を落とすもの。
あるいは、行きかう作業車に、餌を求めて近づいたのか、
ひき殺された猫の死体が路上に転がっています。
放置された亡骸は、そのまま腐ったり、ミイラと化し、
あるいは、他の動物の餌食になった残骸が、
埋葬されることもなく、野ざらしになっています。

でも、まだ、生き延びている命がいます。
ガリガリに痩せ、暑さで衰弱し、病気になったり、
他の動物に襲われて大怪我をしたり、
それでも、人間を見て、必死でよろよろと近づいてくる。

入圏の許可を持つ人が、細々と助け出してくれる機会も
どうやら、行政による規制が強化されたらしく、
警察に連行されて、救出した犬猫を元の場所に戻せ、
とまで、言われるのだとか。

おそらく、無人の警戒区域内で、目に余る略奪行為が
行われていることが、規制強化の理由のようですが、
生き残っているペットがいることも、
無人の家々が被害にあっていることも
ほとんど、報道されていません。
(避難者が必死で帰宅しようとすることを恐れているのでしょうか。)

結局、政府がやっていることは、
掠奪者には自由を。
罪もない動物たちには、無残な死を。
そして、彼らを想う家族には絶望を
与えています。

このような正義の名にもとることが、
いつまでも、横行していることを
見過ごすわけにはいきません。