まだある再放送 「ETV特集」 | 雨の降らない国

雨の降らない国

ピグでの活動をときどき報告しながら
東電福島第1原発警戒区域の問題など
動物関連の話題を紹介しています。
うちの猫や読んだ本の話なども。

見逃した方へ

もう1回、再放送があります。



今度は、教育テレビです。

210円払ってもいいという方は、
NHKオンデマンドでも、見ることができます。

(購入期限:2011年5月29日)

ぜひ、見てください。



なお、番組の最後に、自宅に残された、犬猫達については

猫ぽっかぽっか!プラスわん
に、書いてあります。

4月22日深夜、警戒区域指定直前に、撤退しようとする
保護団体(犬猫救済の輪)さんの車の後を追いかけてきた
「パンダ」君は、ギリギリのところで保護されました。
しかし、一緒にいた他の犬や猫達は、逃げてしまいました。
すでに、退去を迫るパトカーに追尾されている状態で、
それ以上の保護はできなかったのです。
(→

つまり、パンダ君以外の犬猫は、確実に警戒区域の中にいます。
それ以降、誰かが通りかかることは、ありえないのですから、
自力で20km圏の外へ脱出しない限り、絶対です。

番組にでておられた飼い主夫妻は、保護活動やシェルターの
ことを全く知らず、連れて出さえすれば、預かってもらう方法が
いくつもあることが伝わっていなかったのです。

判断を間違えたと、たいへん後悔されているそうですが、
もはや、一時帰宅の時に、連れ帰る以外に、方法がない
(ないというか、政府や原子力安全保安院が認めないだけ!)
のですが、一時帰宅がいつになって、どうやって捕まえて、
どうやって連れ帰るのか、たいへん不安な状況です。

一時帰宅の際、仮に保護できても、その場で、一緒にバスで
連れ帰ることはできず、自分の車で入ることもできません。

ペットは繋ぐか、自分で用意したキャリーに入れて、
餌水と一緒に、玄関に置いて、
翌日、職員が回収する、というのです。
飢えた犬達が多数、徘徊している地域にですよ。

置き去りの自家用車は、同行したJAFが整備して、
自分で運転して持って帰れるのに、
動物は、保護団体に手伝ってもらうことも、
その場で連れ帰ることもできないのです。
飢え、衰弱して、すぐに治療が必要な動物でもです。

本当に、この政権の、命を軽視する、姿勢には
底がありません。

この警戒区域の動物たちの問題を語ると、
緊急事態なんだから、人命優先はしかたないんじゃないの?
と、無邪気に訊かれることがあります。
なにが 人命優先?
というのが、この番組で、明らかになっています。

あれだけの動物たちに、地獄の苦しみを与えたあげく、
命を奪っておきながら、
人間の命や健康を守るためですら、ないのです。

犯罪者の場合、よく言われるのが、動物虐待をする者は、
いずれ、高い確率で、人間に牙を向ける、という事です。
子供を襲った犯罪者を調べると、しばしば、
犬猫を虐殺した履歴が出てきます。

おなじことです。

動物を見殺しにして、恥じない。
救助を手助けするどころか、
保護団体を邪魔者扱いして、閉め出すことや、
辛うじて生きている家畜を殺処分するような決定だけは、
迅速に、するような政権が、
人間の健康や、子供の将来に、真剣に責任を持つはずないのです。
ただ、死亡者が出ることだけは、「政権がひっくり返る」から避けたい
という姿勢です。


何の話か、わからん、という方のための説明です。
事故を起こした東京電力原子力発電所から半径20km圏内は、
4月22日深夜0時をもって、「警戒区域」に指定されました。

特別の許可を得た者以外は、住民を含めて、一切、立ち入り禁止です。
どんなに大事なものがあっても、入ることはできません。
そして、どれだけ要請しても、保護団体には、許可は出ていません。

3月11日、震災当日に、住民が緊急避難した時点から、
繋がれたまま、ケージに入れられたまま、
餌も水もなく、餓死する動物が多数、出ました。

それでも、「避難地域」であるうちは、入ることが
不可能ではありませんでした。
自分のペットや家畜の世話をしに、定期的に帰る住民や、
必死で、置き去りにされた動物を救助しようとする保護団体。
しかし、その人たちの「安全:」を口実に、
政府は、20km圏を「警戒区域」に指定し、
保護団体には、一切、許可を出さないまま、今日に至っています。