(私の)勝手な言い分 | 雨の降らない国

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ピグでの活動をときどき報告しながら
東電福島第1原発警戒区域の問題など
動物関連の話題を紹介しています。
うちの猫や読んだ本の話なども。

今、福島県に対する「放射能差別」が問題になっています。もちろん、いずれも、実際には、放射能に汚染されてるわけじゃない。避難してきた子供が「放射能がうつる」と言われた(千葉県)、福島県からの転入者にスクリーニング検査証明を要求(いわき市)、福島県のガレキ処理(もちろん原発周辺のガレキじゃない)に協力を申し出た市長に2千件以上の苦情が殺到(川崎市)、等々。しかも、これ、全部、(福島の原発から電気を送ってもらっていた)東京電力管内。よく、そんな、ひどいことが言えるな、と思います。もとはといえば、便利な首都圏で暮らしたいけど、その暮らしを維持するための原発は近くにあって欲しくない、という身勝手で起こった事故。目に見えない放射能。信用できない政府。不安になるのは、わかります。本当に心配なら、海外にでも、せめて西日本にでも、すぐに移住すればいい。別に、逃げるのが卑怯だなんて思わない。守りたい人がいるなら、それが本当の勇気でしょう。家や仕事や今までの暮らしを棄てる覚悟はないけれど、なんとなく不安だからって、福島県をはけ口にするな!

もちろん、こんなことになるのは、「ただちに健康に影響がある数値ではない」みたいな
「危険」と言って損害が出たら責任を問われる、
「安全」と言って被害が出たら責任を問われる、
で、どっちつかずのおかしな説明を繰返す政府のせいではあるが、
それにしても、やっぱり、それぞれの人間の品性が問われると思う。

そうです。
私は、安全で便利な場所から、ぬくぬくしながら、
勝手な事を言っています。
でも、「第三者」から見て、恥ずかしいよ。その振る舞い。

20km圏内にとりのこされた動物に対して、汚染されている、迷惑だ、と「地元」が言い、
福島県人に対して、関東圏の人間が差別を行ない、
関東圏の産品が、他の地域から風評被害に遭い、
日本製品が、世界から輸入を拒否される。

がっかりな構図です。

よく言われるのは、
動物の虐待は、それ自体が犯罪ですが、
そうした虐待犯は、やがてエスカレートして
子供への加害につながる可能性が高い。とか。

同じように、
動物なんかどうなってもいい、という社会は、
人間だって、大事にしない。
本当だよ。