ファンタジックなお菓子の世界~ヘンゼルとグレーテル | Cecilia's Diary

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「聖セシリア」は、音楽の守護聖人。これにならって、音楽をはじめとする芸術や
伝統文化などを楽しみつつ、毎日を生き生きと過ごしている様子をつづります。
ライフワークとしてコーチングも勉強中。

もう先週の話ですが、パリ・オペラ座のライブ・ビューイングでオペラ
「ヘンゼルとグレーテル」を観てきました。

グリム童話でおなじみの童話ですが、オペラになっているとは知りませんでした。
作曲したのは、エンゲルベルト・フンバーディンクというドイツの作曲家。
この人、ワーグナーのもとで助手を務めたことがあるそうで、
(オペラ「パルシファル」のバイロイトでの初演を手伝ったそうな)
ワーグナーの後継者と言われた人です。

グリム童話では、ヘンゼルとグレーテルの兄妹が、
両親に森の中に捨てられてしまいますが、
オペラでは、貧しいなか唯一の食事だったミルクの入ったつぼを
勉強もせず遊んでいる兄妹をしかったときに割ってしまった母親が
森へいちごをつみにいけと命じ、兄妹が森へ出かけていきます。

その後、父親がたくさんの食糧を持って帰ってくるのですが、
彼から森には子どもを食べてしまう魔女がいるときいて
あわてて探しにいく、という筋書きになっています。

このオペラの演出でおもしろかったのは、
実際に役として歌うヘンゼルとグレーテル(オペラ歌手の人たち)とは別に
子ども(子役が演じてます)も出てきて演技をすること。
子どもたちの心の中を歌手が歌っているという趣向なのです。

そして、舞台の中には上下左右4つに区切られた部屋があり、
家の中も、そして森の中もこの部屋の中を使って演じています。
子ども部屋なのに、いきなり木が下からニョキニョキ伸びてきて
森になったり。

このオペラでは、ドイツ民謡のフレーズを用いているので
オペラといっても堅苦しくなく、むしろ音楽劇を見ているような感じ。
子どもがでてきたり、大きなお菓子の家が出てきたり、
魔女が出てきたりするので、とっても楽しい雰囲気でした。


グレーテルは男の子役ですが、子どもなのでソプラノ歌手が演じるんですねー。
また魔女役がアニヤ・シリヤという歌手なのですが、
この人の魔女っぷりがスゴくよかったです。

下手するとワザとらしい感じになってしまう魔女を
ギリギリの線でワザとらしさにならないようにしていて、
それでいて、ちょっともったいぶった感じを出している。
この人、1960年代から活躍している歌手だそうで
いったいいくつ!?とビックリしてしまうのですが、
堂々とした魔女っぷりで歌いあげていました。

上演時間も2時間半とそう長くはなく、誰もが知っているストーリーで、
しかもお菓子の家が出てきたり、カラフルな風船が出てきたりと
視覚的にも楽しいオペラでした。