アレルギー -5ページ目

アレルギー

http://yokoyama-dental.info/

[金属アレルギーとメタルの種類]


金属アレルギーの多く出現する歯科用金属は
(1)ニッケル
(2)パラジウム
(3)クロム
(4)銅
(5)水銀
などですが、(1)ニッケルと(2)パラジウムが過半数を占めます。


これまで、アレルギーがほとんどないとされていました金や白金に対しても、
アレルギーをしめす人が少なからずいることがわかってきました。


さらに、アレルギーはほぼ皆無とされていましたチタンにでさえアレルギーを
しめす人がいるようです。
インプラント(人工歯根)の主材料はチタンですが、アレルギーが原因で脱落
した症例が報告されています。

インプラント脱落の主原因は口腔清掃不良や歯ぎしり、栄養素不足であり、
アレルギーによる脱落は極めて稀なケースです。




(横山歯科医院 2007年)





















[米ドラマがヒントに、謎の病から患者救った医師 ドイツ]

(AFPBB News  2014年02月11日)

発信地:パリ/フランス

【2月11日 AFP】
心臓の機能が著しく低下し、視覚と聴覚を失い始め、胃酸の逆流やリンパの
はれ、そして原因不明の高熱に苦しんでいたある患者の悪化する症状に、
医師たちは途方に暮れていた──。

この病の謎を解決できたのは、米人気テレビシリーズ「Dr.HOUSE ―
ドクター・ハウス―」の天才医師グレゴリー・ハウスだけだ。

ただし今回の診断はテレビの中の話ではなく、現実世界で行われたもの
だった。

7日の英医学専門誌ランセット(Lancet)が、「ドクター・ハウス」の
おかげで55歳の患者の命を救うことができたというドイツの医師たちについて
伝えた。


この患者は2012年5月、原因不明の症状を訴え、独マルバーグセンターに
入院した。
病歴を詳細に調べた医師らは、この患者が人工股関節置換手術を2度受けて
いることに注目した。

チームは「ドクター・ハウス」のシーズン7のあるエピソードを思いだし、
人工股関節の劣化によるコバルト中毒を疑った。

CTスキャンと血液検査で、その疑いは確信となり、すぐに患者の金属製の
人工股関節をセラミック製のものに取り換える手術を行った。
一連の症状の原因は人工股関節の腐食だった



<ドイツのドクター・ハウス>
手術後の報告書には「患者の血液内のコバルト値とクロム濃度が低下し、
彼の容体は少し回復した」と書かれていた。

手術から14か月後の昨年7月までには、患者の心臓機能は改善し、熱も胃酸の
逆流もなくなった。
心臓の働きを助けるために除細動器をつけるまでになっていたという。
(心臓の働きを助けるための除細動器を外せるまでになっていた?)


「ハウス医師のおかげで、コバルト中毒について知っていたことが助けに
なった」と、診断チームを率いた医師のユルゲン・シェーファー氏はAFPに
語った。
「エンターテイメントとして優れた医療ドラマは、私たちを楽しませ啓蒙して
くれるだけでなく、人々の命も救ってくれるということだ」と、シェーファー
医師は言う。

「ドクター・ハウス」は、ほかの医師たちが診断できない病気の謎の解明を
専門とする、気難しくてひねくれ者の診断医の話だ。
シェーファー氏はこのドラマのファンで、実際の診断が基にしたいくつかの
エピソードを、自らの講義で数年前から使っているという。
「珍しい病気に対して生徒たちの注意を引くためだ」と話すシェーファー
医師。
彼は同僚や学生たち、そしてメディアからも「ドイツのドクター・ハウス」と
呼ばれている。




http://www.afpbb.com/articles/-/3008227



















[赤い口紅でアレルギーに? コチニール色素が原因]

(あなたの健康百科  2013年12月10日)


<学会が緊急調査>
藤田保健衛生大学(愛知県)皮膚科の矢上晶子准教授は、東京都内で開かれた
第63回日本アレルギー学会で、口紅などに含まれる赤い天然着色料
「コチニール色素」によってアレルギーを起こす女性が多いという、同学会の
緊急調査結果を報告した。
アナフィラキシーなど重度の症状が多かったという。

コチニール色素によるアレルギーについては、昨年5月に消費者庁が注意を
呼びかけていた。



<ハムやマカロン、「カンパリ」にも>
コチニール色素は、サボテンに寄生する昆虫「コチニールカイガラムシ」から
抽出した色素で、口紅やアイシャドーだけでなく、ハムやかまぼこ、洋菓子の
マカロン、リキュールの「カンパリ」などの食品、医薬品にも利用されて
いる。


消費者庁は、コチニール色素を含む飲み物とアナフィラキシーに関する国内の
研究情報が提供されたことを受け、昨年5月に注意喚起を発表。コチニール
色素を含む化粧品や食品などによって体調の変化を感じた場合、すみやかに
専門医を受診するよう呼びかけていた。



<被害者のほとんどが女性>
同学会は今回、1,800施設以上の皮膚科専門医療機関を対象に、アレルギーに
関するアンケートを実施。
580施設から回答が得られた。


化粧品によるアレルギーといえば、大規模な被害を出した旧「茶のしずく
石鹸」が挙げられるが、今回の調査では、このせっけんに含まれていた原因
成分「加水分解コムギ末」以外による被害も33人いることが判明。
そのうち31人が女性で、15人でアナフィラキシー、2人で呼吸困難が
みられた。

原因はコチニール色素が多く、アレルギーを誘発した化粧品は口紅が8人、
食品はマカロン(赤色)が7人、「カンパリ」が3人など。

さらに、矢上准教授が過去の報告を調べたところ、アナフィラキシーが多く、
被害者は全て女性。
アレルギーを誘発したのは「カンパリ」、赤いジュース(ともに7人)、
マカロン(6人)、魚肉ソーセージ(2人)などが挙げられていた。

矢上准教授は、これらの症例は口紅などによってコチニール色素が皮膚に
取り込まれた後、コチニール色素を含む食べ物や飲み物を取ることで症状が
現れるようになった可能性があると推測している。



http://kenko100.jp/articles/131210002734/






















[目の病気 最新情報「白内障 年齢のせい?」]

(NHK きょうの健康  2013年10月28日)


白内障についての第1回。
白内障は水晶体がにごる病気で、高齢者に多いが、実は20代でも発症する。\若年ではアトピー性皮膚炎が原因となりうる。



<1.白内障とは>
白内障は、目の中でレンズの役割を果たす水晶体が白く濁る病気です。
水晶体が濁ると外からの光が目の中へ十分に入らなくなるので、物が見え
にくくなります。
加齢に伴って起こりやすく50歳代くらいから増え始めますが、若い人にも
起こります。

最近では、20~30歳代でも発症することが注目されています。

白内障の主な症状には、「物がぼやける」「まぶしく感じる」「薄暗い場所で
見えにくい」「左右の目で明るさが異なる」「片側の目で見ると二重や三重に
見える」などがあります。
症状が多彩なため、高齢者は白内障と気付かずに放置していることがあり
ます。
日頃から片側の目で見え方に異常がないかどうか調べ、異常が見られた
場合は、早めに眼科を受診することが大切です。



<2.白内障の原因>
程度に差はありますが、誰でも加齢とともに水晶体が白く濁ってきます。
白内障の大部分がこれに当たり、加齢性白内障といいます。
水晶体の中の皮質の成分が加齢に伴って変性することや、水晶体の中心にある
核が年を重ねるごとに大きく硬くなることなどにより起こります。


若い人に多く見られるのがアトピー性白内障です。
詳しいことはわかっていませんが、顔や目の周りに皮膚症状が強い場合に
起こりやすく、重症のアトピー性皮膚炎の患者さんの約1割に発症します。

そのほか、生まれつき白内障がある場合や、目の外傷、ステロイド薬の長期
内服が原因になることもあります。



<3.濁り方のタイプ>
白内障は、水晶体の濁り方によって4つのタイプに大別されます。

外側の皮質から濁るタイプは加齢性白内障に多く、明るい場所では症状が
現れにくいのですが、薄暗い場所では濁りが影響して見えにくさが出て
きます。
進行するとまぶしく感じたり、視界に霧がかかったように見え、中央が完全に
濁ると視力が低下します。

核から濁るタイプは加齢性白内障や強度の近視がある人に多く見られ、核が
濁って大きく硬くなると、近視が強くなり、物が二重三重に見えたりします。

水晶体の前側(前嚢下)中央から濁るタイプはアトピー性白内障の場合に多く
見られ、明るい場所で早い段階から症状が現れます。

水晶体の後ろ側(後嚢下)中央から濁るタイプは、ステロイド薬を長期間内服
している人に起こりやすく、わずかな濁りだけでも急激に視力が低下します。


白内障が疑われる場合は、細隙灯顕微鏡という装置で目の中を拡大して観察
する検査を行い、水晶体のどの部位にどの程度の濁りがあるかを確認します。
検査では瞳孔を開く目薬が使われ、検査後4~5時間は物がぼやけて見える
ので、検査後の予定に影響がないか確認しておきましょう。




http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20131007-h-001.html
























[ヒスタミン食中毒(アレルギー様食中毒)]

(大阪府立公衆衛生研究所)


川柳に「はづかしさ医者にかつおの値が知れる」 というのがありますが、
これはカツオを食べてヒスタミン食中毒になったことを詠んだものです。

皆さんの中にもしめさばやカツオのたたきを食べて、ヒスタミン食中毒に
なった方がおられるのではないでしょうか。

ヒスタミン食中毒は、衛生状態も悪かった1950年初頭までは主要な食中毒の
1つでした。
現在では低温流通 が普及し大規模な事件は減少しましたが、小さな食中毒は
依然発生しています。

ところで、「サバに当たる」という言葉が普段使われるように、魚自身に
問題があるように思われていますが、実は細菌が原因で起こる食中毒なの
です。
しかし、この事を知っている人はごく少数のようです。



<1.ヒスタミンは細菌がつくる>
ヒスタミン食中毒とは、ヒスタミンを大量に含む魚介類を食べることにより、
摂食後、数分から2~3時間という短い間に悪心、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、
舌や顔面 の腫れ、じんま疹、金属様の味、めまい感といった症状を起こす
食中毒です。
このように多くの症状がありますが、実際にはこのうちの2、3の症状しか
示さず、長くても1日程度で自然に治ります。

どの症状が現れるかは、摂取したヒスタミンの量や患者の個人差によります
が、心臓や呼吸器に基礎疾患のある人が発症した場合、重症となる可能性が
あるので注意が必要です。

一般的には、魚肉中に500μg/g以上のヒスタミンが蓄積されると食中毒が
起こるとされていますが、感受性の高い人ならば50μg/gで発生する場合も
あります。


ではなぜ、魚肉中でヒスタミンが増えるのでしょうか?
原因となる食品はいわゆる赤身魚(マグロやサバといった血合いが濃い魚)で
あり、刺身以外でもイワシやサンマの干物やサバ缶でも起こっています。
赤身魚は筋肉中にアミノ酸の一種であるヒスチジンを多く含んでいます。
魚を室温で放置していると、ヒスチジンをヒスタミンに変える酵素を持って
いる細菌(ヒスタミン生成菌)が増殖し、それに伴いヒスタミンも増えるの
です。

また、魚の腐敗の指標となるアンモニアなどの生成量 がまだ少ないにも
かかわらず、ヒスタミンは大量に産生されることがあり、気づかずに食べて
しまうと食中毒になるのです。

現在ヒスタミン食中毒を引き起こすとされている菌は、もともと人や動物の
腸内にいる菌であるため、細菌の汚染は魚が水揚げされてから以降に起こり
ます。



<2.ヒスタミン食中毒と食物アレルギー>
この食中毒はアレルギー様食中毒とも呼ばれていますが、これは食中毒の
症状がアレルギーの症状に似ているからです。

そこで考慮しなければならないのは、たとえばサバを食べて数分後に前述の
ような症状が出た場合、それがヒスタミン食中毒なのかサバに対する
アレルギーなのかを区別することです。
まず、過去にサバを食べて同じ様な症状を示したことがあるかを患者に確認
する必要があります。
また、皮内テストやサバ特異的 IgE 抗体テストをすれば、アレルギーであるか
否かが判断できます。
アレルギーならば以後サバを食べないように注意し、単なる食中毒ならば
今後もサバが食べられるということになります(当たってからサバが嫌いに
なったという話をよく聞きますが)。

しかし、どちらにしても抗ヒスタミン剤を使えば簡単に治りますし、普通は
症状が軽いことから病院に行くことは少ないようです。



< 3.冷蔵、そして早く食べるのが一番の予防法>
ヒスタミン生成菌による汚染は意外と高頻度に起こっており、私たちが
赤身魚とその加工品を検査したところ、その中の約60%が汚染されて
いました。
ただし、ヒスタミンの検出率は10%未満でした。


その結果 を表1に示します。

表1のマグロとカツオ生節は、ヒスタミン生成菌は多いにもかかわらず、
ヒスタミンは検出されませんでした。
検査した時点でヒスタミンを生成していなかったからだと思われます。

それに対して、この時のイワシ丸干しでは、細菌も認められ、ヒスタミン
濃度もかなり高いものでした。
したがって菌に汚染されていても、菌が増殖しヒスタミンを生成しなければ
ヒスタミン食中毒は起こらないということです。


冷蔵中は菌の増殖およびヒスタミンの生成は完全ではありませんが抑える
ことができるので、魚が水揚げされてから私たちの口に入る間の冷蔵保存が
重要となります。


しかし、近年は発展途上国からの魚の輸入が増えており、ヒスタミン食中毒の
予防で最も大事だとされる水揚げされてからすぐの冷蔵が適切に行われて
いない場合があります。
この場合、食品中でヒスタミン生成菌がかなり増殖しており、ちょっとした
隙に(たとえば買い物帰りの長話の間に)ヒスタミンを生成してしまうの
です。

また通常、ヒスタミン生成菌は低温ではヒスタミンを生成できないとされて
いますが、大量に菌が増殖した場合は冷蔵中もヒスタミンを生成するとの
報告があります。

赤身魚は買ってきたらできるだけ早めに食べるか、保存するなら冷凍すべき
です。


ヒスタミンは102℃で3時間加熱しても一部しか壊れないため、「少しぐらい
傷んでいても加熱すれば大丈夫だろう」と考えるのは大きな間違いです。



<4.最後に>
今日ではヒスタミン食中毒は低温保存の普及により、あまり発生が見られま
せんが、海外ではHACCP(hazard analysis and critical control point)を
導入して加工品製造における衛生管理を徹底するなど、ヒスタミン食中毒に
関してはかなり気を使っているようです。
特に我が国では魚を生で食べる機会が多く、ヒスタミン食中毒の予防には
消費者の認識も必要になってきます。
赤身魚は買った日に食べ、保存するなら冷凍しましょう。



(食品細菌課 神吉 政史、食品化学課 吉田 綾子)



表は、
http://www.iph.pref.osaka.jp/news/vol13/13-2.html






















[はごろもフーズ:「シーチキン」672万缶を自主回収]

(毎日新聞  2013年10月11日)


はごろもフーズ(静岡市清水区)は11日、缶詰「シーチキン」シリーズの一部
から、アレルギーに似た症状を起こすヒスタミンが同社基準の最大10倍検出
されたとして、全国に流通している計約672万缶を自主回収すると発表した。
回収規模は同社製品では過去最多。


ヒスタミンは魚肉に含まれ、大量摂取すると、かゆみや吐き気などの症状を
引き起こす可能性がある。

健康被害は確認されていないという。


対象商品は
 ・「シーチキンマイルド」
 ・「素材そのままシーチキンマイルド」
 ・「シーチキンマイルド(キャノーラ)」


同社によると、9月26日以降、複数の購入客から味の違和感を訴える連絡や
苦情が続き、同一の工場で製造していたシリーズを調べた結果、2種約30缶
から濃度基準値(50ppm以下)の4~10倍のヒスタミン成分を検出した。
製造時の温度管理の不備で増えたとみられ、基準を上回る可能性のある
7月8日~8月28日に生産した3種の全品回収に踏み切った。

問い合わせは同社フリーダイヤル(0120・856・004)。
【山本佳孝】
 


<アミノ酸が変化>
ヒスタミンはマグロやブリ、サバなど赤身魚に含まれるアミノ酸が変化して
できる。
ヒスタミンが多く含まれる魚肉やその加工品を食べると、アレルギーに似た
症状の食中毒を起こすことがある。
食物アレルギーと異なり、だれでも発症する可能性がある。

東京都福祉保健局のホームページなどによると、かゆみや頭痛、吐き気、下痢
などの症状が出るものの軽症のことが多く、死亡事例はないという。
加熱調理しても分解されない。
【岡田英】



http://mainichi.jp/select/news/20131012k0000m040058000c.html






















[ツナ缶から基準上回るヒスタミン 日本ハム子会社、約6万個回収]

(フジテレビ系(FNN)  2013年10月27日)


日本ハムの子会社「宝幸」は、基準値を上回るヒスタミンが検出されたと
して、ツナ缶およそ6万個を回収すると発表した。

回収するのは、関東・中部・関西地方で販売された「ホニホ ライトツナ
フレーク まぐろ油漬ひまわり油使用(80g×4缶シュリンク)」の賞味
期限が2016年7月7日の缶詰およそ6万個。


宝幸によると、消費者から「味に違和感がある」との指摘があり、調べた
ところ、社内の基準値を上回るヒスタミンが検出された。


ヒスタミンは、魚肉に多く含まれるアミノ酸から微生物によって生成され、
食べると、アレルギーに似た症状が出る場合があるという。


宝幸は「健康被害の報告はないが、万全を期す」として、ウェブサイトなどで
回収を呼びかけている。



http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20131027-00000658-fnn-bus_all






















[野菜ジュースはむしろ健康に悪い・・・?!
              知るほど恐ろしい加工食品や飲料の製造工程]

(ダイヤモンド・オンライン  2013年10月4日)(大西睦子先生)


安全性に疑問符がつく人工甘味料を用いた「カロリーゼロ」の飲料や、副産物
として発がん性物質が発生する着色料を用いたトクホ(特定保健用食品)認定
製品など、衝撃的な話がいくつも飛び出した当対談の前編。

後編においても、ベストセラー『食品の裏側——みんな大好きな食品添加物』
の著者であるジャーナリストの安部司さんと、『カロリーゼロにだまされるな
——本当は怖い人工甘味料の裏側』を上梓した医師の大西睦子さんが、
食全般に関わる恐るべき真実について語り合います!



<健康を求めて毎日飲むとむしろ不健康になる?!野菜ジュースの怖さ>

<安部>
抗生物質づけの食肉もさることながら、もっと気になるのは野菜の水耕栽培
ですね。
水耕で抵抗力がないので抗生物質と似た化学化合物を投与していますし、
超多毛作なので植物ホルモンも与えています。
しかも、葉っぱを大きく育てるために窒素肥料を大量に投与しがちですが、
その結果として硝酸態窒素が残り、それを人間が大量に摂取するとチアノーゼ
(メトヘモグロビン血症)を起こす可能性があるのです。
欧州では、野菜への硝酸態窒素系の残存量に非常に厳しいので、同地域の
基準値に照らすと2~3倍もの残留が検出される日本の野菜は輸入禁止になる
場合もあります。
硝酸態窒素の含有量の基準そのものが日本にはないんですよね。

それに、日本では野菜そのものだけでなく、加工製品も要注意です。
そのひとつが野菜ジュースで、ある製品では水道水基準値の10倍もの硝酸態
窒素の残留が検出されたといいます。
原料の野菜の多くは海外複数国で濃縮(低温沸騰させて6分の1程度に煮
詰めたケチャップ状にして輸入し、国内で水で戻して“還元” して使われる)
される際に、ビタミンCや酵素は壊れてしまう。
その証拠に、ビタミンCを含む市販の野菜ジュースはほとんどないはずです。
もし栄養成分にビタミンCが含まれているなら、それは栄養強化と変色防止の
ためにビタミンCが後から添加されているのです。


<大西>
私は今回出版した著書で、「野菜ジュースはフルーツジュースより低カロリー
ながら、塩分多く含むこともあるので注意したい」という趣旨の指摘をしま
したが、さらに注意すべきポイントも存在したわけですね。


<安部>
飲料業界においては、1冊の本が書けてしまうほど怪しげな製品が多いのが
実情です。
要は液体の混ぜ物ですから、同じ製造ラインでさまざまな製品を作ることが
できることも、その一因でしょう。

一例が、お父さんたちが毎晩飲んでいるビール風味飲料です。
「新ジャンル」と呼ばれる製品は、非常に大まかに言うと、1本の発泡酒から
3本分作ることができます。
麦芽やホップを直接使用しなければ酒税が安くなるので、発泡酒を大麦
スピリッツ(大麦を用いた蒸留酒。酒税上はリキュールに分類)などで割って
伸ばして製造しているからです。
ほとんどがリキュールですから、言わばビール風味の缶酎ハイですね。


<大西>
それに、「カロリーゼロ」や「カロリーフリー」をセールスポイントにした
一部の発泡酒や「第3のビール」には、甘味料のアセスルファムカリウムや
カラメル色素が添加されていることも気掛かりですね(どちらも対談の前編
参照)。


<安部>
本当に、飲料に関しては話が尽きませんよ。
あるオレンジ色の清涼飲料にしても、ウリにしている植物繊維は人工的に合成
されたものですし、コチニールという昆虫のメスの内臓を乾燥させたものから
抽出したコチニール色素で着色しているわけですが、天然由来とはいえこの
物質は曲者なのです。

ハムやソーセージ、カマボコなどの着色にも用いられていて、10年程前から
この物質が原因と見られる子どものアレルギー報告が出ていたのですが、国は
ずっと無視し続けてきました。
ようやく昨年になって新聞に関連記事が掲載されて話題になりましたが、
時点で使用規制はまだ設けられていません。



<「天然素材」という言葉にも意外な落とし穴が・・・?>

<大西>
とかく消費者は、「天然」という言葉に惑わされがちですね。
新刊でも触れたように、「ぶどう糖果糖液糖」や「果糖ぶどう糖液糖」などの
「異性化糖」といった天然甘味料を用いた飲料や食品も数多く出回っています
が、これらは高フルクトース・コーンシロップの別名で、肥満や糖尿病などの
原因として私たちの健康を脅かしかねません(本連載第3回参照)。
アメリカでは警鐘が鳴らされている同甘味料の使用について、日本では
ほとんど意識せず摂取してしまっていて驚きます。


<安部>
トウモロコシなどのでんぷんを酵素処理して製造するため、砂糖よりも
はるかに低コストだから、飲料のみならず焼肉のたれなどにも、やたらと使用
されていますね。
砂糖と比べてさわやかな味覚で、子どもも好むことからついつい過剰に摂取
しがちです。
しかし、その結果として永久歯の育成に影響が出た子どもまでいると言われて
います。


<大西>
「果糖ぶどう糖液糖」と一括りにされていますが、そもそも「果糖」と
「ぶどう糖」では、私たちの身体に及ぼす作用が大きく異なってきます。
「果糖」が果物や蜂蜜に多く含まれているのに対し、「ぶどう糖」はご飯や
パン、麺類、芋類などに多く含まれ、脳の唯一のエネルギー源となります。
「ぶどう糖」摂取後は満腹感が増加しますが、「果糖」の場合はそのような
反応が起こりません。
つまり、気をつけていないと、必要以上に摂りすぎる可能性があるわけです。


<安部>
「塩分、糖分、油分」を、現代人の“摂りすぎ三兄弟”と私は命名していますが
(笑)、これらはたくさん加えられるほど味が濃くなるので、消費者もその
味に慣らされてきていて、たっぷりと含まれている濃い味の商品を選びがち
ですね。

その象徴がカップ麺でしょう。
スープに含まれている成分はもちろんですが、実は麺にも注意が必要です。
日本では「油揚げ麺」とだけ表示されることがほとんどですが、米国に輸出
販売しているものには、トランス脂肪酸の含有量も明記されています。
油揚げ麺のほかファストフードのフライドポテトなどに多用されている水素
添加したパーム油には、心疾患などのリスクを高めるトランス脂肪酸が
含まれているからです。
日本では表示されないので意識されにくいのですが、知っていればその商品を
選ばないかもしれません。

ともかく、無意識のうちにお母さんたちはわが子が幼い頃から添加物の味を
教え込み、それらが入っていないと物足りなく感じるような味覚に育てて
しまっているわけです。


<大西>
お母さんたちはそういった子どもが小さいうちからの“食育”のみならず、
子どもが生まれる前の段階でも注意が必要ですね。
妊娠中の女性が「カロリーゼロ」の食品ばかりを摂り続けると、胎児に必要な
栄養素が行き渡らず、出生後に栄養状態がよくなってから肥満や糖尿病、
高血圧、メタボリック症候群になるリスクが高まります。


<安部>
他にも、成分や原材料などの表示のトリックに注意すべきですね。
たとえば、「100%国産茶葉使用」とうたっていても、生茶抽出物が外国産の
ケースもあります。
また、ウナギの蒲焼きは原産国の表示が必要ですが、弁当として販売される
鰻丼には明記されていません。
なぜなら、ご飯が占める割合のほうがウナギより多いので、表示の義務が
なくなるからです。


<大西>
本当に油断大敵で、恐ろしいですね(笑)。
とにかく、表示が不明瞭で少しでも怪しいと感じたものは避けたほうが無難
かもしれません。


<安部>
私は決して、真っ向から添加物を否定しているわけではありません。
そのメリットとデメリットを同時に考えたうえで、口にするかどうかを判断
することが大切だと思っています。
たとえば、飛行機に乗れば鉄道よりも圧倒的に早く遠方に到着できますが、
事故が発生した場合に命を失うリスクも高くなります。
食においても、カロリーがゼロというメリットが得られる反面、まだ十分に
安全性が検証されていない化学物質を摂取するリスクをとっているんだ、と
認識しておくべきです。
さらに、あくまでその飲料や食品を選んだのは自分自身であって、すべては
自己責任であることも意識していただきたいですね。


<大西>
私は米ハーバード大学で食事や遺伝子と病気に関する基礎研究を続けているの
ですが、化学をご専門とし添加物をビジネスとして扱ってこられた安部さんの
現場からの視点が伺えて、本日の対談はビジネス、プライベートともに大いに
参考になりました。
貴重なお時間、本当にありがとうございました。


<安部>
私も、医師として基礎研究をされている大西さんの視点は多いに新鮮で、
勉強になりました。
ありがとうございました。




http://diamond.jp/articles/-/42392





















[生後4カ月からの"卵粉"でアレルギー発生率低下―豪研究]

(あなたの健康百科  2013年09月27日)


乳幼児の約10%が持っているといわれている食物アレルギー。
その中で最も多いのが卵アレルギーで、日本の調査では原因食物の4割近くを
占めることが分かっている。

オーストラリア・西オーストラリア大学医歯学健康科学部のDebra J. Palmer
氏らは、生後4カ月から少量の"卵粉"を食事に混ぜることで卵アレルギーの
発生を抑えられたと、米医学誌「Journal of Allergy and Clinical
Immunology」(2013; 132: 387-392)に発表した。



<湿疹のある乳児には慎重に>
Palmer氏らは今回、食物アレルギーを発生しやすいとされる中等度~重度の
湿疹がある乳児86人を検討した。
49人の保護者には、生後4カ月から鶏卵を粉末状にした卵粉(乾燥卵)茶さじ
1杯を離乳食に混ぜて生8カ月まで食べさせるよう依頼し、残りの37人の
保護者には、米粉を同じように食べさせるよう依頼。
生後12カ月時点で卵アレルギーが見られるかどうかを調べた。

その結果、12カ月時点で卵アレルギーを持っていた乳児の割合は、米粉
グループが51%だったのに対し、卵粉グループでは33%。35%のリスク減が
確認された。

Palmer氏らは「今回の研究から、食物アレルギーリスクの高い乳児に生後
4カ月から少量の卵を定期的に与えることにより、食物アレルギーの発生率が
低下することが示された」と結論。

ただし、子供の31%で卵粉に対するアレルギー反応が認められたことから、
「湿疹のある乳児に初めて卵を食べさせるときは、慎重になる必要がある」と
指摘している。



http://kenko100.jp/articles/130927002619/