7月7日、8日に行われた道内最大の自転車イベント、ニセコクラシックに参加してきました。
UCIグランフォンドワールドシリーズ、という冠がついているこの大会、名前負けしていることは決して無く、でている選手も国内トップクラス、海外の方もたくさんです。
少し自転車から離れていた時期に始まったこの大会、参加するのは初めてです。
ここで私が「レース」をするのは到底無理な話で、目標は完走、無事に生還することです。
初めてですし、無事に走り切れればいいや、って気持ちで挑みました。
この年、七月一週目に、全国的に大雨が降って、レース前日には土砂崩れなどでコースが通行止めになったりしてやきもきさせられましたが、始まってみるといい天気でした。
今回はちゃんと調整してきたので、身体の方も最高のコンディションで来られました。
最高の状態でもレースにならないのが、このレースのレベルの高さ、っつーか自分のレベルの低さっつーか。
ここでレースをしている人たちは、一体どんなトレーニングをしているんだろう。
さて、7日の土曜日は個人タイムトライアルです。
どーんと下って少し上って、180度折り返して帰ってくる、3キロちょいの直線コース、シンプルに5分で出せる全力を試されます。
スタートは30秒に一人づつ、なんだけど、自分の前の選手とその前の選手と、その前の選手も、さらに前の選手も来てなくって、コース前方は完全に独占状態、誰も走ってません。
前に人が見えるだけで違うんだけどなあ、と思いながらスタートの発射台へ。
すごく久しぶりの発射台から、スタート後はどーんと下りです。
気をつけるべきは、ふらついて発射台から横に落ちないこと。
両足のクリートをはめて、スターターさんにリアを持ってもらって、カウントダウンからスタートです。
とにかく全力でスピードを上げていきます。
風は後ろからだけど、相当スピードが出るから低いフォームを崩さないようにだけ気をつけました。
腕から背中、全身を使いながらいい感じに下りきって、その後の少し上りでもう腕が疲れてきました。
足より心拍より腕が辛くて、上りで速度は落ちたし後ろからの風を受けられるし、と、身体を起こしてブラケットを握ってしまいました。
そのまま180度の折り返し。
ギアを落としてコースの幅を目一杯使って、減速はなるべく少なめで。
唯一のコーナーから開けると風がゴオーっと。
風がこんなに強く吹いてたなんて…
すぐに30秒後にスタートしたニセコの選手とすれ違い、これは折り返しの地点で10秒くらい負けてるなー俺も見えてる範囲で前に人がいたらなー
超前乗りのエアロポジションで、脚にも腕にも乳酸を溜めながら進みます。
少しでも上体を上げたら、タイムには繋がりません。
最初にどーんと下ったところを、今度は上ります。
上り始めると、スタートの発射台が見えてきて、それを目指して踏む踏む踏む。
風は前から。
ダンシングしようかしないでおこうか、スプリントの時のフォームで行きたいけどもういい加減に腕が辛いなあああ!?
とか、
上りで向かい風、ぜんぜんスピードに乗らなくて発射台がぜんぜん近づいてこなくって
あの発射台俺の時だけ離れて行ってんじゃないのおおあお!?
とか、
おかしなことを考えながら踏んで踏んで。
もちろん発射台が離れて行ってる訳もなく、喉から変な味がしだしてようやくゴール。
この変な味がするってことは、ちゃんと追い込めたな、うん。
上位の選手たちと比べると大したことないタイムでしたが、割と追い込めたし満足でした。







↑大会の様子はこんな感じでした。
撮影者不在で自分の写真が無いなあと思ってたのですが、なんとあのシクロワイヤードさんに、折り返しの手前の写真を載せていただいています。
我ながらなかなか良いフォームですが、この直後に上体を起こしてブラケットを持ってしまいます。
良いタイミングで写真を撮って頂けました。
さすがプロ!(笑)
https://www.cyclowired.jp/news/node/269412