妊娠脈が出ている限り
赤ちゃんが生きているということを知って
少しほっとすると共に
前よりももっと頻繁に脈を触っています。

体のためには自然流産の方がいいんだろうけれど
どうしても病理検査に、、ということで
そうは手術までは赤ちゃんにお腹の中にいてほしい。。


脈はしっかりしているけれど
命の炎が少しずつ消えていることが体で実感できて
なんだか妙な感覚です。

普通に生活できるけれど
基本的にやっぱり抜け殻。

人には会いたくないし話もしたくない。
でもひとりぼっちはたまらなく不安。
ときどき訳もなく泣いたり
ぴたっと涙が止まってぼーっとしたり。

こんなもんなんでしょうか。


やっぱり今回の赤ちゃんは
不育でもないのに不育医との不思議な縁を取り持ったり
そのまま自然流産にならないように
しっかりとモニターしてもらったり
やっぱり何か伝えたいのではないかと思えて
仕方がありません。

そして1回目の流産なのに
こんなにしっかり検査してもらえる段取りになり
不育医が言う通り
この子のこの命、決して無駄にしたくない!


それでどうしても納得できないこと。

それは精子のDNA損傷と今回の流産との関係。
これがあやふやなままでは次の治療に進めません。

以前から気にはなってました。

不育症ではないのに
なぜか染色体異常の初期流産を繰り返す人がいること。
単なる年齢のせいとは思えない。
しかも自分と症例の似ている人に
そういう人が多いことも気付いていた。

年齢が原因の染色体異常なら
次やってもチャンスはあるだろうけれど
原因がDNA損傷だったら
それを治さなければまた同じ事。。


不育医は関係ないって言ってたけれど
センター長も関係ないんじゃない?と言っていたけれど
なんとなく釈然としない。

と思って調べてみたら
出るわ出るわ。。。

精子DNA断片化の流産率への作用:体系的レビューとメタ解析

流産率は精子DNAの損傷レベルと
正の相関があるって書いてある。

精子酸化ストレスの男性不妊における役割と
抗酸化剤の有用性について


仮に流産を免れたとしても
先天的な病気を持っているリスクが高まると書いてある。

英語だけどこれ。
SCSAテストについて。

DFIテスト30%以上の人は(←うち)
妊娠率も低いし、流産率が倍になるって書いてある。。


今回、本当に偶然に不育医に診てもらえて
強く感じたこと。
それは餅は餅屋ってこと。

不妊病院でよっぽど男性不妊の症例数がないと
やっぱりこの辺のこと全然知らないんじゃないかな、
と思ったりしています。

センター長、私の質問に対して
明らかに適当に答えてた。
最近、とても不信感が募っていて
それで見方がバイアスになっているだけかもしれないけれど。

でも基本、日本の不妊病院は
やっぱり卵の育て方重視なんだと思う。
それ以外の要因、すごく軽く見てる。

今回、流産の過程を不育医のところで診てもらって
不育医からは赤ちゃんへの尊厳が感じられたし
なんであんなに検査検査っていうのかもはっきり理解できた。

何より一番不安な時期に
とても納得できる説明を親身にしてくれたこと
感謝してもしきれません。


こんな記事も見つけました。
「男性不妊」の治療最前線

受けっぱなしになっていた
先日の男性不妊の特殊検査の総括
東京の検査を受けた病院に聞きに行こうかと
夫とも話してましたが
いろいろ調べた結果
関西にも良い先生がいることを見つけました。

この先生、ブログも書いていらっしゃって
「精子のDNA損傷」というキーワードから
たどり着いたんですが
書いておられたブログを読んで
直感的にこの先生なら、、って思った。

近々一度治療歴を持って
セカンドオピニオンを仰ごうかと。
今日はクリニックの診察でした。

血液検査に呼ばれたのでなんで?と思ったけれど
ヘパリンの副作用、まだ様子見しないといけないみたい。
今日も取りにくいって言ってた看護婦さん。
私の血に何か変化が起こったのだろうか。。


朝はとにかく
上を向いても横を向いても
どこを向いても涙が出たけれど
診察のときは聞かなければいけないことを
しっかり聞きたいと思って
ぴたっと涙をとめて内診。

もしかしたら最後にまたここで心拍少しだけ見えるかな?と期待したけれど
ここの病院のエコーではやっぱりもやもやしてるだけ。

「成長してないねー」とセンター長。

すべての言葉にただ「はい」と答え続けた。

昨日不育医に診てもらったんです、と言うと
なんて言ってた?と聞かれたから
今は心拍80くらいで、あと1週間くらいは生きると思う。
卵黄嚢が大きくなってるってことなんかを手短に伝えた。

無言のまま内診終了。

昨日の段階で
不育の再々検査の結果が出ていて
実はプロテインSやっぱり大丈夫だったという結論だったから
それらすべて一切合切不育医のところの検査データを提出した。

プロテインS大丈夫でした、というと
そう、とだけ。

甲状腺の数値がよくないから
チラージンを飲んだ方がいいと不育医に言われたので
その旨伝えると
「ここでも検査してるけどな」と
過去データを見合わせて焦るセンター長。

結局、そうは手術は不育医の紹介の病院ですることになった。

病理のこと伝えたら
「それは不育医に任せる」だって。

それから、、まだ手術もしていない段階でなんですが
今聞いておかないと今度病院に来るタイミングがなくなるので、、と
聞きたいことをすべて矢継ぎ早に聞く。

まず、いつからまた治療を始められるのか。

流産後は卵の質が悪いというから、
まずは残っている卵を移植するところから始めるのがいいのか
それとも少しでも若いうちに採卵ということで
なんとか年度内に採卵したほうがいいのか。

この間の夫の検査結果について。

クルーガーテストでの形態検査
ICSIで取り除けるレベルなのか?

DFI(精子のDNA損傷レベルのテスト)と
今回の流産の関係はあるのか?

私は妊娠を継続する可能性はあるのか?


結局、私が質問を羅列するだけで
半分も答えてくれなかった。

流産後のことは
子宮の様子を見て決めるからということで。

なので、じゃあ、
そうは手術をしてしまってから
染色体検査の結果が出たら
そのあたりで通院ってことでいいですか?と聞くと
いいよ、とのこと。

なんだか今日も一方通行だった。。。。



診察後は腐っていましたが
いやいや、これじゃダメだと気を取り直して
今は日々の生活をこれまで通り送っています。

妊娠のこと、家族には誰にも言ってない。

普段お世話になっている不妊治療の先生方
バレエなんかの
言わないとしょうがないお稽古ごと(やめたから)の人だけに伝えてる。

友達にも基本的に誰にも言ってないけれど
一人、私にセカンドオピニオンを勧めてくれて
自分も同種免疫異常で壮絶な治療をしていた友達にだけ
心拍確認後にメールをしていた。

彼女、私のメール読んで泣いてるって言ってた。
安定期までどうか無事に過ごせますように祈ってるって言ってた。


それで、週末も夫はいないので
この残り少ないお腹の赤ちゃんとの日々を
どうしたら「母さんたちのいるこの世の中そんなに悪くなかった」
と思える日々にできるか考えて
友達を一人思い浮かべた。

本当は私の両親に会わせてあげたかったけれど
勘の強い母はすぐ私の異変を見抜くだろうと判断し却下。

ブログにも書いた
去年のちょうど今頃、旦那さんを突然の末期癌で亡くした友達。

今の私はその闘病中の彼女の心境と
結構似てるんじゃないかと思って急に会いたくなって。
仕事のこともよく相談していて
最近家に遊びに行くねって話してたところだったから。

彼女は不妊治療していないけれど
ずっと不妊治療のことを知っていて応援してくれていて
というか
不妊治療の最初の一歩の背中を押してくれたのは彼女で。

実は妊娠してたんだ、
でも繫留流産みたいで。
今まだお腹にいるんだけどね、と話したら

そっか、、、
じゃあ自分にも優しくしてあげてね、と
ごく自然に言ってくれた。

彼女、いろんなことの経験者で
修羅場は相当くぐってる。

だから不妊治療していなくても
なんでこんなに気持ちが分かるんだろうと思うくらい
すごくさりげなく気持ちを汲み取ってくれて
いつまでもとてもいい友達で。

コスモスの季節になると
旦那さんを思い出すっていってたし
だから私もお花をあげたいのもあった。

これから毎年コスモスを見たら
私は彼女の旦那さんのこと
この子のこと
二人のことを思い出すと思います。


私が泣いたり悲しんだりすると
また血が濁ってあの子が苦しくなるから
少しでも笑って過ごそうとちょっと無理していたところあったけれど
そのことすぐ分かって
何気なくフォローしてくれたことが嬉しかった。


今は苦しいかも知れないけれど
きっと時間が解決する。

夫の帰りが待ち遠しい。
記憶を風化させないためにの記録。

しばらくコメント欄は閉じたままにさせてください。
そっとしておいていただけるとありがたいです。

10月4日(木)

夕方鍼。
クマサン不在につきラスカル氏。
7w2dに病院で心拍確認できなかったけれど
7w3dに不育医のところで見えた件報告。

1箇所ふくらはぎのところにとても響く鍼があり悲鳴。
「今はそんなに効かす必要ないんで」と弱めるラスカル氏。

心配でいっぱい。

「でも脈はきちんと妊娠脈ですよ」
「ちょっとお疲れみたいですけどね」とラスカル氏。

妊娠してから疲れやすくなったけれど
今週は特に精神的になんだかとても疲れた。

クマサンのいないサロンは静かだったけれど
鍼を打ってもらってとても心が落ち着いた。

10月5日(金)

夕方漢方。
とても並んだ。夫もギリギリ到着。

電話ですでに妊娠は報告済みだったけれど
妊娠が維持できているかどうかハラハラだったみたいで
部屋に入ると私が何か言うまで
じっと心配そうに顔をみつめる筆ペン先生。

椅子に座る前に何回も
「何かあってもそれは運命なんやから受けとめるんだよ」と諭す。

でも脈診をしてもらうと
「ちゃんと滑脈出てるわ」ということでほっとする。
筆ペン先生の表情もちょっとゆるんだので私も安心。

験担ぎでこのままの処方で決定。

「京都駅みたいな大階段のところ近づかないこと、危ないからね」と
最後に結局プロっぽくないアドバイスの筆ペン先生。
みんなで笑う。

夫の処方も六味丸だけのぞいて続行。

10月6日(土)

夕方近くクリニックで診察。
夫はギリギリまで仕事して病院寄るということで
それまで少しお昼寝しようかなと思うけれど何となく寝られない。

今まで寝ようと思わなくても吸い込まれるように寝られたので
なんだかちょっと胸騒ぎはある。

ただ、今日は絶対大丈夫なはず、
昨日もおとついも脈診大丈夫だったから、と
自分でも何回も脈をとる。

右の脈が強いと男の子らしいんだけど
何回見てもやっぱり右の脈が強い。

私はなぜかずっと女の子を授かる強いイメージがあったので
あれ?男の子なのかな、、と
急きょ男の子の名前を考え出す。

夫と待合いで合流。
夫に男の子の名前を相談。

でもこの日、どうしてかすごく抜けていて
診察券を出すのをまず忘れてた。

かなり待った上に
ヘパリンの事前副作用血液検査を受けなければいけないことになって
何人にも順番を飛ばされる。

看護婦さんに呼ばれる。
夫も一緒に入って来ようとするからここは内診じゃないんだよ、と
看護婦さんと笑いながら止める。

採血。
血管にあたっているらしいのに「返り」がないらしい。
おかしいな、すいません、もう一度させてください、と看護婦さん。
2本目を反対の腕に。また同じことが起こる。
だんだん嫌な予感。
ベテランの看護婦さんに交代。
4本目の最後は手の甲から採血。うなるほど痛い。
その場は大笑いしていたけれど、なんだかどんどん嫌な予感。

長い待ち時間。

そして内診。
夫が私の横に立ってエコー。

「はい、これが赤ちゃんね」とセンター長。

でも全体に胎芽が真っ白で心臓の点滅が見えない。
ズーム。見えない。

「見えないねー」と内診を終えようとするセンター長に
「6w3dで他院ですけど心拍見えたんです。
だから今日見えないとどうしても困るんです。
もう少し探してください。お願いします。」と懇願する。

センター長クルクルとエコーを回す。
あっと一瞬画像のコントラストが強くなった画面で
確かにチカチカが2回見える。
「あ、今動いてた」と私が叫ぶけれど
叫んだ後にエコーの回転を止めるから
また真っ白な画面でズーム。見えない。

そして診察。

機械を使って週数計算。
。。不育医のところで週数は聞いているから分かってるんです。。

「もう見えていいんだけどね」とセンター長。

私は半分パニックになっているので
早口で不育医のところの顛末を説明。

色々私から一方的に質問。
質問には答えてくれるけれど一切説明してくれないで様子見の一言。

そして
「ヘパリンは血小板が低下しているから中止ね」と言うので
「じゃ、赤ちゃんはどうなるんですか?」とますますパニックの私。
「赤ちゃんがどうこうより、お母さんの命が危なくなるから」とセンター長。
ヘパリン中止も他に何の説明もなし。

無言で診察室を後にする。

病院を出る。どうしても納得がいかない。
どんどんモヤモヤする。

クマサンに電話。もう終わってるみたいで誰も出ず。
不育医に電話。
親身になってくれる看護婦さんが出ますように、、と願うけれど
普通の受付のお姉さんで
最短でとれる予約は水曜日の晩ってことだけ分かって
じゃいいです、と電話を切る。

家に帰る道すがら
「でもやっぱり見えたよね?
2回チカチカってしなかった?」と夫に聞くと
確かに私が叫んだとき見えたと言う。

でも初めてエコー見るし
それが心拍なのか画像のブレなのか
一瞬のことだったし、
エコー回転していたからよく分からないと言う。

家についてモンモンのピーク。
無理にご飯を食べる。

しばらくしてトイレに行く。
茶オリに悲鳴をあげ、夫を呼ぶ。
今まで一度も出血がなかったのに、茶オリ。
3回くらい茶オリ。
しばらくするとだんだんつかなくなったので
診察のときにクリクリし過ぎたのが原因じゃないかと
心を落ち着ける。

眠れない。

10月7日(日)

朝早く目が覚める。またネットで検索。

夫が起きてから
「やっぱり見えたよね?」と同じ議論の繰り返し。
やっぱり不育医のところで見たエコーとは全然違うから
だんだんセンター長が間違っているんじゃないか、という気になる。

不育医のところのエコーは最新式ので感度もいいし
心拍もここってところで計れるし
何しろちゃんと部屋の照明を落として見易くしてから診察する。

金曜日まで妊娠脈は確かに出ていたし赤ちゃんも成長している。
センター長一人の言うことだけが状況から外れてるわけだし
やっぱりセンター長がなんか間違ってるんだ。

「でも私も他の人のエコーとか見たことないし。。」と言ってから
あ!youtubeに誰かアップしているかも、と思って
youtubeでのぞくと、いろんな心拍のエコーの様子が出ていた。

やっぱりちゃんとコントラストのはっきりしている画面でとめてる。

一緒に見ていた夫が
「あーこれだったら近いかも」と言い出す。

でも休日で誰にも何にも言いようがないし
昨日の茶オリのことがあるから安静にしていたほうがいいけれど
家にじっとしていたらモンモンとするよね、ということで
大掃除をすることに。

一日しゃにむになって大掃除。

朝も全くつくる気がせず、最低限のご飯。

お昼少しお腹がすいたので、外食。
おいしいものを食べに行って気持ちが少し楽になった。
「やっぱり人間、どんなに疲れていても
ちゃんと食べないとどんどん心がやさぐれるね」と夫と話す。

お昼を食べたら少し眠気が出てきたので
一生懸命働く夫の脇で昼寝をさせてもらう。眠れた。

夜、またどんどん弱気になって心配が加速。
毎日あんなに患者診てるセンター長がよもや間違うだろうか?

間違っていたというネットの書き込み
だいたいはおじいちゃん先生だとか若い先生だとか
エコーはものすごく旧式だとかそんなのばかり。

不安マックス。号泣。

こんな状況に弱いのではないかと思っていた夫だったけれど
「もし、赤ちゃんがまだお腹で元気にしていたら、どうするの!
分からないんだったら、
いるときのこと考えないとダメでしょ」と怒られる。

夕飯もつくってくれた。
後片付けも全部してくれた。
ありがとう、夫。

そうだな、、夫の言う通りかも、、と思い直す。
母親なんだからしっかりしなきゃ。

でもまた眠れない。

10月8日(月)祝日

朝方うとうとしたけれど、また早く目が覚める。
ネットで検索。またしても負のループ。

ネットで検索したからだけじゃない。

朝目が覚めたとき
今までお腹にあった命の灯火みたいなのが消えてる感じがして
すごく不安になったから。
号泣。

夫がびっくりして起きる。

朝ご飯食べられない。

「そういえば、祝日だったらクマサンところやってるかも」と気づき
10時になるやいなや、電話。
ラスカルちゃんが出てくれた。

いきさつを話すと「うーん、、、」とうなるラスカルさん。
「よもや、センター長が見誤るなんてことないですよね」と言うと
「いや、そんなこともないと思います。
エコーの問題ってことはあると思うし」とラスカル氏。

センター長ではないと思うけれど
手術まで決まった人でやっぱりちゃんと成長していました、って人
今までいたし。

あの病院は結構胎芽が大きくなるまで
エコーで確認できないことあるんですよ。

また、一番聞きたかった妊娠脈のことを聞く。

「妊娠脈は赤ちゃんが死んでしまったらなくなるんですか?」
「急にはなくならないけれど、パワーダウンはするはずです」とラスカル氏。
自分でも何度も何度も脈を診てるけれど、特に弱くはなってない。

俄然元気が出る。

水曜日に鍼を予約していたの、どうしましょ、、と言うと
じゃ、水曜日にやっぱり不育医の所に言って
鍼は火曜日にしましょ。
今はおかあさんの精神衛生が一番大切ですよ、とラスカル氏。
電話を切る。

ほんの数分だったけれど、
ラスカルちゃんとお話できて本当に心が救われた。
あーあそこに行っていなかったら、どうなっていただろう。。

それからなんだか元気が出てきて
昨日の大掃除で買わなきゃ、と言っていた
棚を買いに出かけることに。

買い物をすませると
重い荷物は全部夫が持ってくれた。
「赤ちゃんのため」ってことらしい。

お昼は軽く済ませたけれど
「なんだか栄養足りなかったね、、」と夫。

家に帰りまた二人で大掃除。

夜、映画でも観ようか、というので
お風呂上がりに「英国王のスピーチ」を観る。
自分の弱さ、障害を乗り越えようとする国王の映画。
いい映画だった。今の気分にピッタリだったし。

ここあまり眠れていなかったので
中盤一瞬ウトウトしてしまったけれど。。

その日はそのままお布団へ。ゆっくり眠れた。

10月9日(火)

やっぱり朝早く目が覚める。
でもここでネット、、とかしちゃうとまた同じことだから、と
散歩に出かける。

私のお気に入りの散歩コース。
秋の空がきれいで、赤ちゃんに一つ一つ説明。

妊娠してから
いつもいつも不安で
喜び過ぎると逆に奪われるようでびくびくしていたけれど
それでも一人になったり人がいても気付かれないときには
いつも赤ちゃんに語りかけていた。

きれいなものを見つけたら「こんなにきれいだよ」と教えた。
おいしいものを食べたら「おいしいね」と話しかけた。

その日の散歩コースでは本当にたくさんおしゃべりをして帰宅。

夫と朝ご飯。
いつも通りの日常。しっかり食べる。

日中仕事。
やや手につかないこともあったけれど
とりあえずやらなければいけないことをしていたら
鍼の時間になった。

鍼へ。

なんだか静かでクマサンいないのかな、、と思ったけれどいてくれた。

ラスカルちゃんは受付で「こんにちは」と挨拶するけれどそれっきり。
すごく気を遣っている様子。

クマサンが入ってきて開口一番
「センター長に何かムッとするようなこと言った?」と言われる。

色々説明するんだけど、
やっぱり私、センター長にイライラしていたみたいで
「こともあろうにセンター長に盾突いたらダメだよ~」とクマサン。

でもセンター長がどうこうより
あそこの病院でのエコーの問題はやっぱりあるそう。

どれどれ、と脈診。

「妊娠状態は継続できてると思うけど」と一言。

「パワー弱くなってるとかそういうのありますか?」と私。

「大丈夫、別に弱くはなってないよ。はいべー(舌診)。
あーあー。。イライラするからすごく血が濁っちゃってるよ。。。」

その日は念入りに鍼を打ってもらって
クマサン達本当に優しかった。

持病の座骨神経痛が痛かったけれど
それをおして残ってくれてたそう。
ラスカル氏が説得したらしい。
もし帰ったら私が発狂するって言ったそう。

最後に脈をとって「あーちゃんと元気になってるわ。
最初入ってきたとき、かなり乱れてたけどね。
言うこと言ってすっきりしたっていうのもあるだろうし」

最後に別の先生にも脈をとってもらって
「大丈夫です、ちゃんとパワーありますよ」と言ってもらう。
心から安心。

最後、出て行くとき何度も御礼を言う。心から感謝。
ラスカル氏「最後は笑顔が出てよかったですね」と
いつものお祈りで見送られる。

なんだか急に元気が出てきた。
もう大丈夫なんだ、と思って夫にメール。
夫も「希望がでてきたね」とメール。

その日は鍼の効果もあり安眠。

10月10日(水)

夕方から不育医の診察。すごく待たされる時間帯らしい。

水、木と夫出張。
でも大丈夫、
きっといい結果で何でもなかったってことになるから、と言い聞かせるも
一抹の不安がぬぐい去れない。

診察。

いきさつを説明。
不育医の顔が曇る。
今日はつっかかることなく、静かな口調。

ではエコーしてみましょう、とのことで別室へ。

エコーを入れるけれど、なかなか子宮が見えない。

まずは、卵巣が小さくなってきたって低いトーンの不育医。

それから胎嚢が見える。
心臓も見える。動いてた!

でも前見たみたいな強いチカチカでなく
すごく弱い。

「心拍弱いですよね」と聞くと
「強いか弱いかって言われれば弱いよね」と不育医。

赤ちゃんの大きさは5mm程度。
小さくなってる。。。成長してない。。。

心拍も測る。80前後。
「徐脈だね」と不育医。

あー成長してないのか、、心拍も落ちてるのか、、あぁ、、、
実際声に出してしまった。
一瞬にして血の気が引く。

「でもね、赤ちゃんちゃんと動いてるよ、生きてるよ、見て」
と動いているところをズームしてくれる。
弱い心拍。でも一生懸命動いてる。痛々しい。胸が痛い。

「卵黄嚢も大きくなってるね」

「卵黄嚢が大きくなるって何かよくないことなんですか?」と私。
それは診察室で説明します、とのこと。

診察室では神妙な面持ちの不育医が待ってた。

「このまま繫留流産なんですか?」

「すごく難しいことは確かですね」

あぁ。。。とうとう宣告されてしまった。。。言葉に詰まる。

「でも、ちゃんと赤ちゃんは今、一生懸命生きてるんだよ」
この言葉、この診察で不育医は何度も何度も繰り返してた。

それから赤ちゃんはあと1週間くらいは生きるであろうこと
そうは手術はもちろん今の病院でもやってくれるだろうし
染色体の検査は頼んだらやってくれるかもしれないけれど
不育医の近くの病院だと、
そのまま不育医のところに直で病理まわってくるから
その方がいいと思うと。

卵黄嚢が大きいのは
主に赤ちゃん側に問題があって流産に至るケースで見られる兆候らしい。
うまく栄養が取れていない状況だそう。

赤ちゃんの大きさから
やっぱり木曜日、金曜日くらいに
何か成長がストップする原因が出来てしまったんだろう。

とにかく今はまだ赤ちゃんが生きているんだから手術はできない。

生きてるんだからね。

だから1週間後また来なさい。

そのとき様子を見て、その後の段取りを考えよう、と言ってくれた。

「この子の命を無駄にしちゃいけない。
染色体検査、病理にまわすといろんなこと分かるんだよ。
流産の原因がおかあさんの血流によるものなのか、染色体の問題なのか。
とにかくこの子の命を絶対に無駄にしちゃダメだよ」

それから、
うちは夫のDNA損傷率が非常に高くて
それが原因で染色体の問題が起こったのかも聞きました。
私はまた妊娠することできるんでしょうか?
それを維持することできるんでしょうか?とも。

不育医はDNAの問題と今回の流産の問題は関係ないと考えているそう。
但し、専門じゃないけれどね。とも。
でもまたきっと妊娠できます。ここは力強かった。
可能性あるよ。きっとあるよ。

とにかく来週の予約だけとって病院を後にした。

夫に電話するときだけ涙が出たけれど
その後は比較的普通でいられた。

おかしな言い方かもしれないけれど
まだ赤ちゃんが生きているってことが嬉しかった。
あーまだ生きてる、ここにまだいるんだ、
まだあと1週間も一緒にいられるんだ、と思うと

これからの1週間、大切にしなきゃ。
きれいなもの、いっぱい見せなきゃ。
おいしいもの、いっぱい食べなきゃ。
いい音楽だって、いっぱい聞かせてあげたい。

ただがらんとした家に帰ってきてひとりぼっちになったら
急に涙が出てきてそのまましばらく泣いた。

会えなかったけれど
生きていてもたとえ死んでしまっても
大事な大事な我が子。

なんてかわいいんだろう、尊いんだろう、と思った。
絶対産んであげたいと思った。

初めての私たちの子ども。

心配ばかりだったけれど、楽しかった毎日。

夫と3人と思うと心がうきうきした。
すごく楽しみだった。
でも羽目をはずして喜ぶことがいつもできなかった。

おばあちゃん、おじいちゃんにも
誰にも知られずに
お母さんとお父さんの間だけで
静かに死んでしまうかもしれないけれど
あなたのこと、どんなことがあっても忘れない。

この広い世界で
私たち夫婦を選んできてくれて
本当に本当にありがとう。