雑談・国内産み分けPGT-A | 不妊治療DE1000万円

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過去の不妊治療をエッセイ漫画にしています。

今回は雑談です。

マンガはありません。

ベビ待ちブログを徘徊していてびっくりしたことを取りとめもなく書き散らしております。(^_^;)

 

 

今回のビックリはタイトルにもしましたけど

『国内産み分けPGT-A』です。

 

最初に見た時はちょっと信じられなかったです。

でも本当にできるようですね。

何の話かというと、日本では染色体異常による流産回避などのために使う着床前診断のPGT-Aを性別を判別して産み分けをするために使うというものです。

日本の場合、本来は性別は知らされません。(ただし性染色体に異常がある場合は知らされることがあります。)

一昔前は外国まで行かなければできなかったのですが、今回見つけたのは『日本国内で』です。

日本産婦人科学会は禁止しているもので、本来、日本では日本産婦人科学会に所属している医師は出来ないはずです。

それをたぶんエージェントを介するという事でやっているんだと思います。

エージェントは別に産婦人科学会に属していないだろうからやっても破門されるとかないので構わないのでしょうね。

エージェントを検索するとすぐ出てきます。

グリーンエイト

O.G.M.S.』等

下のO.G.M.S.というところは値段まで出ていますね。

胚一個税込み11万円だそうです。

普通のPGT-Aと変わらないですねー。

そうやって調べていくうちに本当に国内で普通に体外受精して産み分けができるようだと思いました。

 

どうなんでしょう?

どうなんでしょうね?

 

私はこの「国内で産み分けのPGT-A」ができるってとこだけですごくびっくりしたんですが、一応メリットとデメリットも考えてみます。

メリットは親にとっては欲しい性別の子供がお金さえ出せば国内で妊娠できるという事ですね。

これはすごく大きなメリットですし、相対的にいいことだと思います。

というのも今まで国内で産み分けしようと思ったらパーコール法という不確実な産み分けで妊娠して希望の性別でなければおろすという子供にとっても親にとっても非常に厳しい辛い方法しかなかったので。

(余談ですが、国内でパーコール法の体外受精をしていた不妊治療専門病院がパーコール法の体外受精をやめたことがあったんですが、その理由が、上に書いた希望性別じゃなかった時に堕胎した患者が現れた、というのがショックだったようです。)

希望性別が出るまで堕胎を繰り返すよりはPGT-Aさせてあげてほしいと思います。

なので相対的にはいいことだと思います。

 

デメリットは親にとってはお金がすごくかかることが一つだと思います。

そして子にとってはもし将来、産み分けのPGT-Aで生まれたことを知ってしまった場合、アイデンティティにネガティブな影響があるだろうと思う事です。

子供は「この性別だから産まれて来たのであって無条件に望まれてきたわけじゃないんだ。」という事はネガティブな影響があるだろうと思います。

あと、日本(産婦人科学会)が禁止しているグレーな方法で産まれて来たというのもネガティブな影響があると思います。

まあ、卵子提供や精子提供などと違ってまずばれないだろうなと思うし、もしばれても卵子提供や精子提供なんかよりはずっとネガティブな影響は少ないだろうと思います。

なので卵子提供や精子提供は子への告知が推奨されますが、産み分けPGT-Aは子に知らせる人はほとんどいないでしょう。

告知したことのメリットよりデメリットの方が大きいと思うので。

ばれなければ一生知らなくていいこともあるのかなと思います。

(アメリカなんかずっとやっている事なんだからもしかすると産み分けPGT-Aの子に与える影響とか調べたデータがあるかもしれないけど調べてないです。(^_^;)もし知っている方がいれば教えてほしいです。)
他には国家的にはあまり流行ると人口動態の問題とか出るかもしれないけど、現在日本では問題になるほどには行われないだろうと思います。

なので「どうなんでしょう?」と書いたけど、本当に欲しい人にはメリットが大きすぎるので、グレーだけど懸念はあるけど覚悟があるならやってもいいんじゃないかな。とか私は思っています。

日本産婦人科学会が禁止しているだけで違法ではないしね。

(日本の法律はこの手のことに関して何も決めてないので産み分けPGT-Aも卵子提供も精子提供も代理母も実はやっても違法にはならないです。)

でも私が挙げたメリット・デメリット以外にもメリット・デメリットがあると思います。

その内容によっては私の意識も変わるかもしれません。

もしあれば教えてください。<m(__)m>

 

 

ただ、もう一つ、調べていくとこれはやばいんじゃないかというのがありました。

産み分けのブログの中には保険適用で産み分けPGT-Aをやっているというのがあったんですね。

保険適用では普通のPGT-Aもできないです。(先進医療Bでちょっとできる所もあるらしいですが、ほぼできません。)

普通にPGT-Aがしたい人も保険適用できないので自費でやってます。

でも産み分けPGT-Aならグレーだけど保険適用できちゃうという不思議なことになります。

という事は別に産み分けじゃないPGT-Aがしたい人も産み分けのエージェントを通して保険適用でPGT-Aすれば数十万円安く上がるんじゃないかと思われるわけです。

しかもついでに産み分けまでできるおまけつきです。

普通のPGT-Aをしたい人は産み分けよりたぶん桁違いに多いと思います。

そんなのが大っぴらにはやったら自費でPGT-Aをする人は減ってグレーばかり増えてしまうのではないかなと思いました。

それはさすがにヤバいので産婦人科学会が動くかもしれないかな?とも思います。

(それを踏まえて、ヤバい提案をすれば、保険適用でPGT-Aがしたくて遠くから先進医療Bのために大阪に通っている方は産み分けのエージェントに連絡すれば今なら住んでいる場所で保険適用のPGT-Aができるかもしれないですよ。(笑))

 

それは今後どうなるか見ていければな、と思います。

 

 

 

さてさて、国内で産み分けPGT-Aができるという情報を見てからつらつらと考えていたことを書き散らしてみました。

 

私が不妊治療を始めた時はPGT-Aは神戸でしか出来ない遠い遠い存在でした。

産み分けのPGT-Aはさらに遠い外国のお話で料金も100万円単位の遠い遠い遠いお話でした。

(普通のPGT-Aに関しては当時でも関東でひそかにやっている所は何件がありまして、実際に私は解禁前に関東でPGT-Aをやっています。今後私のマンガがすすめば行って実際にやっていたりする回が出てくる予定です。)

 

今回、色々調べて考えて一番感じたことは

 

隔世の感を覚える…。

という事でしょうか。

もはや、自分が七転八倒していた不妊治療界とは時代が違うなー。と思い知らされた出来事でした。

 

ではでは。

書き散らしをここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました。(^_^)

 

 

 

 

 

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