和歌山・ホテル川久その2 | すみれ色の宝箱

すみれ色の宝箱

綺麗なもの、ロマンティックでかわいいもの、
クラシカルで美しいものが大好き♪
日々の気持ちや出来事を忘れないためにも、記録します。

川久はもともとは、昭和の初めから営業している老舗温泉旅館だったそうです。

(最初の経営者は、大阪船場の商人である河内屋久兵衛さんという方。)

 

建物老朽化により改築する際に、世界の数寄屋を作るという壮大なプロジェクトによって、

建築がはじまったのが、バブル絶頂期の1989年。

世界各地、日本各地から1流の職人たちが集まり、建築が行われたそうです。

理想を追い求め、こだわりの材料、こだわりの建築、かかった費用はなんと400億円にもふくらんだといいます。

完成したのは、3年後の1991年と日本経済のバブルが崩壊したあたり。

なんという悲運な巡りあわせでしょう・・・

 

完成した当初は、会員制高級ホテルで、会員権は個人で2000万円以上、法人会員権は6000万円以上

だったそうですが、バブル経済崩壊により、会員権の販売は予定よりも大幅に伸び悩み

(20%程度しか売れなかったとのこと、いや、バブル崩壊後にして20%も売れたというべきでしょうか)

それから4年後の1995年に400億円の負債を抱えて倒産。

 

数年後に、北海道を地盤とするカラカミ観光が買収し(カラカミ観光は30億円で買ったそう)

一般客も泊まれるようになりました。

 

そんな数奇な歴史があった故に、こんな贅を尽くした建物のホテルに、

現在は私たちのような一般客がリーズナブルに泊まることができるのです。

 

お部屋のドアを開けると、まずとても広いことに驚いてしまいました。

全室スイートの作りだそうです。

ここだけで十分広いのに

その奥にもう一部屋ありました。

ベッドルーム

全室オーシャンビューです。

HP等の写真を見ると、部屋によってインテリアが違うようです。

テーブルなんかも凝ったデザインでした。

 

 

ソファカバーがカップ&ソーサーでかわいかったです。

洗面所もキラキラしていました。洗面所のとなりにドレッサーもありました。

夕食は「王様のビュッフェ」

おいしいお料理がたくさん並んでいました。

特に気に入ったのは、こうして前菜などが綺麗なガラスの器等に小分けに盛り付けられていたことです。

食器もちゃんとしたものが使われ、

ビュッフェでありがちな、最初綺麗だけど、お料理がぐちゃぐちゃになってしまう、ということがないので気持ちよくとれました。

お肉は目の前で焼いてくれます。

揚げたて天ぷらもありました。

お寿司のコーナーは大人気でした。好きなネタ、好きな量をにぎってくれます。

知多牛サーロイン

デザートも綺麗に並べられていました。

ホテルの方のクレープシュゼットの実演も楽しかったです。

 

川久の「王様のビュッフェ」とってもおいしかったです!