上海・実際目撃すると改めて衝撃をうける | すみれ色の宝箱

すみれ色の宝箱

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先日、地下鉄の駅改札をでて歩いていたら、

一瞬上海の交通カードが落ちているのが視界に入り、


するとその瞬間、小さな男の子がそれを拾って当たり前のように持って行ってしまう光景を見ました。



その男の子は、幼稚園くらいか、小学校1、2年くらいかなあ。

おそらくその子のおばあさんと一緒に歩いていたのですが


落ちていた交通カードを、あまりにも当たり前に拾って自分のものにしている様子に


あのような小さな子供ですらそれを平気でしてしまう様子に、ちょっとショックでした。

あんな小さい子ですら、人の物を盗ってしまうのです。


その一緒にいたおばあさんも、何食わぬ顔で、何事もなかったのようにしていました。



日本人の場合、誰かが物を目の前で落としたら、拾ってくれる人が多いし、

あるいは、駅員さんに届けたり、交番に届けるのが当たり前ですけど、


中国では、誰かが物をおとしたら、あるいは物がおちていたら、

それは拾って自分のものにしてもいい、という思考になるということでしょう。


日本人の場合は、物が落ちていたら、それは自分のものではないし

落とし主が困っているだろう、という人を思いやる心がでてきますが、


そういう発想はまずないですよね。


あんな小さな子供ですら既にそうなのです。


考えてみたら、私たち日本人は、子供のころ、物がおちていたら、1円でも10円でも交番にとどけましょう、

と教えられた気がします。


得をしたい、儲けたい、という中国人の性質もあるでしょうけど、結局のところ、

小さいころの教育なんだろうなあと思いました。

マナーにしろ、道徳観にしろ。


小さいころ、誰にどんなふうに育てられ、何を学んでいきたか。


あの小さな男の子は、すでに、人の物でも落ちていたら拾って自分のものにするのは当たり前、

相手が困っているという発想は皆無、むしろ、得をした、もうけた、


という発想がすでに頭の中にあるということをおもうと、あらためておそろしいことだなあと

思ってしまいました。


おはずかしながら私は日本で3回くらい、定期券や、スイカなど落としたことありますが

いつも後ろから歩いていた方に拾っていただきました。


日本でのそういう出来事はもはや奇跡とすら思ってしまいます。必ずしも後ろをそういう日本人が歩いているとも限りませんしね。


日本人はそういうところもやはり素晴らしいと思います。

なくしたら困るだろうと、見知らぬ人のことでさえ思いやる心をもっています。







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