去る7月の二週目の週末三連休は怒涛の三日間連続観劇スゲジュールでした
14日の土曜日、その皮切りになったのが、ブログタイトルの朗読会です。
「劇団ムーンライト」でピンと来る方は来ますかね?
そうです、劇団の主宰はあの…ナントあの野沢雅子さんなのです!
実はね、ムーンライトさんの公演は以前からずっと行きたかったんですよ…でも、なんか、その…
あのですね…
ミーハーみたいに思われるのが嫌で…というか…まぁ理由はぶっちゃけそのものなんですけど、出来れば、出来れば背中が見える場所でお会い出来たら!という想いがあって、それで…今までも野沢さん憧れてるーとか、好きだーとか、簡単に言えない存在だったんですね…なんかそういう感情や言葉やものを全て超越してるんです。なんとなく伝わりますかね…。
だから今まで本当に声を大にして言ったことないのです。
(あ。「悟空愛してるー!」等は含まれませんからね?(苦笑))
でも今年は決めたんです。
会いたい人にどんな形でもいいから会いに行くって。
その人の傍に行って、居て、その人そのものを感じられたら、きっと自分に還元出来ると思って。
しかも今回の朗読会は、何と主宰の野沢さんご本人もご出演との事!
野沢先生の生のお芝居に触れられるなんて、もうもうチャンスとしか!!
本当は、舞台の…お芝居が観たいのですけど、これは10月のお楽しみにしておきます。
野沢さんの演出される舞台…凄く観たい…です!絶対観る!!
ドキドキしながら劇団に電話してチケット取りました。
何せ、お知り合いは居ないし、一人で行くし、場所分からないし…←
当日、物凄く早く現地に到着しちゃって、お茶をしながら時間を潰して居たのですが、受付の15分位前にはもうアトリエの入り口付近で待ってたんです。
そしたら、スタッフの劇団員さんが声を掛けて下さって、受付時間まだなのに整理券を下さって!…勿論1番…うん若干恥ずかしい…。
なのでちょっと開場まで時間が出来たのでその足でお花屋さんに行って花束を作って頂き、差し入れのお菓子を買って戻りました。
入場して、最前列の桟敷のどセンターに座ってスタンバイ。
劇団の稽古場なので、舞台近っ!!てか稽古場立派!(羨ましいっ!)
は!!
そうそう!!
開場して中に入ると、入り口で野沢さんがお客さん一人ひとりを出迎えて下さっていて、もうもうむちゃくちゃびっくりして!
…リアクションが逆に何も取れなかったです。本当にびっくりして!
朗読は昔話を中心に7編の物語でした。
「天人女房」
むかしばなし~「塩潮吹き臼」「猿の生胆」「屁ひり嫁」
「わらしべ長者」
「100万回生きたねこ」
「杜子春」
どの作品も知ってるいるのに、あらためて朗読で聞くとこんなに感情移入して自分の中に入ってくるんだ!?という事に本当に驚きました。
動きの殆どない朗読というジャンルは、本当に難しい表現芸術のひとつだと思っています。
私自身、学生の頃ずっと朗読のコンクールにエントリーしていましたが、上手い人の足元にも及ばなかったのを今でも少し悔しく思っています。
(一応、地区予選を1位で通過して、県大会までは行ったんですよ!でも、結局そこ止まりで入賞できませんでしたが…)
そんな訳でその当時から、朗読って本当に難しいなぁと感じているんです。
でも本当にどの役者さんも素晴らしかったです!
すでに知っている物語なので、飽きちゃったりつまらなかったりしないかな、なんて、ちょっとでも思った私が愚かでした。
純粋に観客として拝聴させて頂き、堪能しました。
「100万回生きたねこ」なんて、今思い出しても泣けます。
演出も素晴らしかったです。
野沢先生の出演は、「わらしべ長者」の若者と、「杜子春」でした。
…あの存在感、迫力…もうこれからの世代には出せないのかな…うう、そんなことはないはず…頑張る…!!
圧倒されまくりでした。
とくに「杜子春」はお一人で読み上げていらして、情景と各登場人物との演じわけ、時間の経過…全てが目に浮かぶようで。
うおーー!!来て良かったっっっ!!!
14時の回と19時半からの回の2回観たのですけど、2回とも本当に良かった!!良かったなんてチープな言葉では申し訳ないのですが!!
終演後、舞台に出てこられてご挨拶をされた野沢さんが、「杜子春」という作品がいかにご自身に大切な作品で、この作品を読み続けて行こうと思ってらっしゃるのかを話して下さいました。
そして、19時半の回の最後には、声優志望の若い方がたくさんいらっしゃるみたいなのでと、役者とはどうあるべきか、いかに努力・稽古をしなければならないかという、とても大切な事を話して下さいました。
私…もうドキっとしちゃって…心に響いたというよりは、びくっとしちゃって。
あらためて、役者というものを仕事にする姿勢や覚悟を見直さないといけないって、反省しました…。
勿論、好きだから続ける、好きだから続けられる、でも、それだけでは絶対絶対ダメなんだよね…!!
「当たり前じゃん」て思いますよね?でも、当たり前ってなかなか実は忘れがちで、出来てるつもりで出来てなくて…。
あれは、みんなじゃなくて、私に言われたんだと思って、もっともっと精進しないとって。本当に思いました。
最後、アトリエを出る時に、野沢先生に思いきってご挨拶をさせて頂きました。勿論、一観客としてですけど。
野沢先生は、
「頑張ってね」
と、優しくこたえて下さいました。
握手もして頂いて、また涙が止まらなくなっちゃって。
(14時の回の終演時、ご挨拶をしようとして、ご本人を前にしたら号泣してしまったので…)
私はこれから、この「頑張ってね」に本気でこたえに行きたいです。
そりゃあ、私はムーンライトさんの劇団員でも、野沢先生の事務所の後輩でもないけど、それでも、役者の大先輩であることには変わらず、いつか、名前を覚えて貰えるような役者になりたいです…!
いつか、お稽古つけて頂きたい…。
ムーンライトの劇団員さんが、
「移籍大歓迎ですよ!!」
って言ってくれましたが(笑)、ごめんなさい私、自分の劇団もムーンライトさんに負けないくらいにしたいんだ!!(笑)
今回、全く知らない方ばかりの中にひとり、観に行きましたが、帰るころには劇団員さんとお知り合いになれて、次回は知り合いが居る劇団さんとして観に行けます!!わーいっっ♪
ウチの劇団も私個人もフルパワーで頑張ります!!
すげー元気分けて貰った!!
今なら私、特大の元気玉が打てそう!!(笑)
本当に本当に素晴らしい時間を有難うございました!