大奥

　時は江戸。　

　「赤面疱瘡」という、男子だけが罹る伝染病が大流行し、その結果男子の数は、女性の四分の一に激減。

　女性主権の世の中に替わり、将軍職も女性が勤めることになった。

　貧乏旗本の長男、水野は、自ら志願し、貴重な成人男子ばかりで構成された「大奥」への奉公を決める。

　見目良く、剣術の腕にも恵まれた水野は、やがて八代将軍吉宗の「最初の男」として選ばれ、最高の栄誉を賜ることになった。

　しかし、実はこれこそが大奥によって仕掛けられた陰謀だったのだ…。

　元ネタがBLコミックということで、そういうの一切ダメ(だっておっぱい出ないし・・・)な私は、この作品ノーマークだったんだけど、たまたまテレビでやっていたので何となく鑑賞。

　が、思ってた以上に普通。

　さすがに天下の嵐・二宮君主演であっちゃあ、そこまでBLに走れんわな。

　まあ、舞台が禁欲生活を強いられた男の園だけあって、ニノが襲われるシーンやキスシーンがあるにはあるのですが、ニノの役柄がかなり男っぽい江戸っ子なので、そこまで不快じゃなかったです。

　むしろ着物の合わせから覗く、華奢だけどちゃんと筋肉ついてる胸元や、はだけた裾から見え隠れする白いフトモモにドキドキしっぱなし。(十分変態じゃん・・)

　着飾ったホストクラブみたいな大奥の男性陣に対して、八代将軍役の柴咲コウの凛とした美しさが際立つこと。

　変装して市井に紛れたり、馬を駆って登場するシーンは、まんま「暴れん坊将軍」のノリです（笑）。

　大奥が、ドロドロとした陰謀と欲望渦巻く世界なだけに、吉宗の質素を重んじ、清々しいまでの生き方が本当にかっこいいです。惚れちゃうなあ。

　と、映画自体は面白かったのですが、ニノの月代のあまりの似合わなさと、姿勢の悪さがちょいと気になったアリスなのでした。

《私の評価》

　　　☆☆☆☆

アリスの映画鑑賞日記