ハリー・ポッターと死の秘宝 part2 | アリスの映画鑑賞日記

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見た映画を、毒舌を交えて紹介していく映画ブログ。ホラー映画過多気味ですが、気にしない気にしない。

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 泣いても笑っても、ハリー・ポッター最後の映画。

 開演30分前に劇場についたのにもかかわらずすでに席がなく、二時間後の次回も、前二列しか席がないという、これほど劇場が一杯になった作品は、初めてです。

 大人気みたい。

 

 宿敵ヴォルデモートを倒すために、彼の魂を封じた、七つの分霊箱を破壊する旅に出たハリー・ロン・ハーマイオニー。

 残された分霊箱もあと三つ。

 不穏な気配を察知したヴォルデモートは、ハリーたちが潜伏しているホグワーツに対して、全面戦争をけしかける。

 史上最強のニワトコの杖を手に入れた、ヴォルデモートにハリーは打ち勝つことができるのだろうか・・・。


 ホグワーツを舞台にした、生徒&先生VSヴォルデモート軍の一大魔法戦争は、かなり迫力で見ごたえがありました。敵の侵入を防ぐ、ホグワーツの防衛能力がいかんなく発揮されています。

 ダンブルドア亡き後、生徒たちを守る要であるマクゴナガル先生がかっこいいです。

 しかし、最終戦争だけあって、ばたばたと死んでいく者も後を絶たないのもまた事実。

 幸せになってほしかったあの人も、皮肉屋で愉快なあの人も、チョイ役で出番があまりなかったあの人も、どんどん死んでいくのは悲しいものです。

 原作では、かなり号泣してしまったウィーズリー家の悲劇ですが、映画ではそのシーンずばりが割愛されていたせいもあって、あまり泣けませんでした。最期のセリフもないし。

 それよりも、プリンスの最期のシーンのほうが泣きまくりでした。

 なんて悲しい生き方、愛し方しかできない、不器用な男だったのでしょう。

 今回この映画を見て、もう一度シリーズ全部を見直してみたのですが、ハリーやダンブルドアに対するしぐさや物言いが、確かに彼の最期とつながっていて、切なくなっちゃいました。

 それにしても、映画版を見る限り、ハリーの父親ジェームズは鬼畜ですね(笑)。

 リリーは、彼のどこが良くて結婚したのでしょう。

 まったく理解できません(笑)。


 杖のトリッキーな所有権ですが、やはり映画を見てもよくわかりません。

 子供に分かりやすいように、確かに原作よりも説明はわかりやすくされていますが、たったそれしきのことで杖の所有権ってうつるものなの?

 杖を弾き飛ばしたら、もうその人のものじゃなくなっちゃうのか・・・・?

 あまりにも簡単すぎる気がするなあ。


 そうそう、もう一人の「生き残った子供」ネビルが、ものすごく活躍しています。

 一作目からメソメソ弱くて、トロ臭かったネビルが作品を追うごとに正義に目覚め、強い一人の魔法使いに成長していっているのを見ると感動です。

 もしかすると、ハリーよりも「伸びシロ」があったんではないかと・・・(笑)。

 顔もなんだかイケメンになっちゃいましたねぇ。信じられないけど、ネビルをかっこいいと思えるようになるとは。

 隠れネビルファンとしては、このままルーナとうまくいってほしいと祈っております。


 全体的に、かなり感動する部分が多く、10年間の最後を締めくくるにふさわしい作品ではないでしょうか。

 原作付きとはいえ、8本もの映画を、クオリティーを落とすことなく大ヒットさせ続ける、「ハリー・ポッター」は、まさに一つの歴史。一つの時代。こんなすごい作品に出合えて、私は幸せでした。

 続編は書かないという原作者の言葉もありましたから、以後のホグワーツやハリーの活躍にはお目にかかることもないでしょうが、ファンとしては番外編や追補編が登場してくれることを祈るばかりです。

 

《私の評価》


  ☆☆☆☆☆