満たしようがない | 続・阿蘇の国のアリス
アリスが死んで
11日になりますが、
毎日毎日思い出しています。


ああ、あんなことがあった。
こんなこともあった...。


思い出は数限りなくあって、
時を経ても
色褪せることなく続いています。


山に向かえば草原の彼方に、
川を眺めれば川岸に、
雨降る夜はその音に、
風が吹く、何かが匂う、
陽が昇り陽が沈む...
キッカケはどこにでもあります。

「龍?」


どこかにアリスの
存在が感じられたら、
うれしいだろうし...


そんな気持ちのせめぎ合いが
続いています。


アリスが、ぼくを旅に向かわせ、
物語を書かせ、釣りにゆかせる。

ぼくは、それで、
満たされるであろうか。

満たされなかったであろう。

旅で、それは満たされない。
書くことで、それは満たされない。
釣ることで、それは満たされない。

満たしようがない。

2017年3月1日

2015年7月