目力 | 続・阿蘇の国のアリス
目力とは、
いったいなにで決まるんだろう。




単純に目の大きさ。


黒目の大きさ。


それとも、
生き様からにじみでてくる
ものなのだろうか。


アリスの目力の凄みを
思い出します。


あの目力は
自分の死さえも
見通していたのでしょうか。

思わず涙が込み上げた...


ぼくのために
強くなろうとしてくれている、
目だったのだ。

抱きしめると、
ぼくの心臓のすぐそばに
頭があって、
そのぬくもりが
直接心に伝わってきていた。

ほんの少しだけ
震えている身体。

きっと怖くてたまらないんだ。

それでも彼女は言ってくれた。

「私は負けないよ」

ぼくたちは顔を近づけていた。

強くなろう...
そう誓い合って。


きっとアリスは
今もどこかで頑張っている。

あの目で
ぼくを支えてくれている。


諦めなければ何度だって
生まれ変わるチャンスはある。

幸せになるチャンスはあるんだ。

だからもう一度闘おう。

パパと一緒に。