感情と愛情 | 続・阿蘇の国のアリス
ジュジュかあさん
「アリスパパ~、
起きてますか~♪
天文台に私のお友達が
きてくれて、
これを、どうぞですって...」


「はじめまして、
hamiさん。
わざわざお花を
持ってきてくださって
ありがとうございます」


パパのポケットにはいると...

私は光り輝く渦のなか、
未来へと落ちていきました。


...ハニカムマットも...


クリスマスローズも、
あの日のままなんだね。


「きょうは何を
たべたいですか?」


そこはイロナキカゼでした。




輝く渦は旬の前菜と赤牛を
たべつくしていきました。


「ジュジュかあさんが
ジュジュをかばって、
シュシュの愚痴を
こぼしているとき...」


「口がくちばしになってる」

「いったな~!」


「シュシュは可愛くて
いい子ですよ」


「私はジュジュが好きなんです」


「よかったね、かあさんは、
ジュジュが大好きなんだって」


「ぼくは、どっちも大好き」


「シュシュくん、じゃあね♪」


「つぎ来るときは、
もっと大きくなって、
もっと強くなっているから」


「アリスちゃん、またくるね」


やはり、夢じゃなかった...

ふたたび上空に戻ると、
黒いワゴンが消えた農道を
いつまでも見つめていました。

(バイバイ、ジュジュくん)


犬の躾け方には自信があります。

ひたすらに愛することです。


感受性だけで
存在している彼らは、
愛を持って
叱られているかどうか、
はっきりとわかっているのです。


「愛しているから、叱るのよ」

こんなのは大ウソである。

感情と愛情とは、
明らかに違うことだ。