台風通過の真夜中 | 続・阿蘇の国のアリス
秋が終われば、冬がくる。

「きょうは全然立てない...」


「オシッコもできなかった」


誰がこの秋がすぎ、
つぎの季節がやってくることを
信じられるでしょうか。

今の、この瞬間は永遠に続く。

乱れた胸の鼓動も、
大切な人がむけてくれる
やわらかな笑顔も、
明日だってきっと続く...。


私たちは周囲にあるすべてが
変らないままだと仮定して、
なんとか不確かな命を
今日につなぎとめていました。


台風が通過していた真夜中、
私は横になったまま、
何度も悲鳴を上げました。

こんなことは初めてです。

とうとう来るべき時が来たのかな。


隣で寝ていたパパは
私の「キャン!」で
ガバッと飛び起き、
枕元に駆けつけては
水を飲ませたり、
がんばれがんばれ
励ましてくれました。


※リトアニア・十字架の丘


「気圧のせいで、頭が痛いの...」

「そう、がんばろうね」

※ボリビア・ウユニ塩湖


※パタゴニア


パパが一晩中、
撫でさすってくれたから、
何度も気を取戻しました。

「死ぬかと思った...」

※パタゴニアのロゴマーク・フィッツロイ


私がようやく落ちついて、
スヤスヤと眠り始めると、
ママとパパは「モンベル」に行きました。

※アイスランドのオーロラ






サンタくんも見学中。


「1年3ヶ月の
夫婦世界一周旅から帰国し、
旅で撮り収めた写真が
書籍になりました」


明日はフー子の誕生日。

「プレゼントはこれにしよう」