虹の橋って? | 続・阿蘇の国のアリス
「外に出たいわ...
わんわんわわん!」


私が3回鳴いたら、
旅の始まりです。


「ボワ・ジョリのムーちゃん。
ランチにきたよ♪」


「あっ、アリスちゃんがきた♪」


「ピクニックランチお願いします」




「アリスちゃん、いらっしゃい♪」


「リーちゃん、またきたよ。
がんばってるでしょう、私。
...ねえ、リーちゃん。
虹の橋はどんなところだった?」

一瞬、大輪の花のように笑う
リーちゃんの顔が浮かびました。


「美しい草原と
緑の丘が広がっていて、
亡くなった友だちはみんな
楽しそうに駆けまわっているわ...」


「好物は食べ放題だし、
飲み水が尽きることはない。

来る日も来る日もお天気に恵まれ、
あたたかく、のんびりと暮らしてる...」


「病に倒れた子も、
年老いた子も、
みんな健康と若さを取戻しているの。

傷ついた子も、
障害を負った子も、
昔の元気でたくましい姿にかえっているのよ。

どの子もこの上なく幸せで
満ち足りている...

そうだ、アリスちゃんも早くおいでよ!」

「チュッ♪それはできないわ...」


「終わったのは、まだ第一章だけ...」


「これからもっと心豊かな
黄金色の第二章がやってくるわ...」


「理由なんてない...」


「ママとパパと一緒にいると、
そう思えるの...」






「リーちゃん、ごめんね。
私は今この時を全力で生きたいの」