日本の鮨ベスト3 | 続・阿蘇の国のアリス
海に囲まれ、漁港も多い天草。
魚介類への期待も高まります。

「1時半に予約していた
お梅とフー子です!」


「いらっしゃい♪」


しかも、ママが行きたかった
「奴寿司」さんは、
料理評論家の山本益博氏が
「日本の鮨ベスト3」に
選出したほどの名店です。


倉本聰、筑紫哲也、松任谷由実、
小山薫堂(くまモンの生みの親)...
そうそうたる文化人も訪れています。


四人は
昼のおまかせ(十二貫)
を注文しました。


「アリスママ、
誕生日おめでとうございます♪
たくさん食べてください」

「うれしいな♪」


最初にウニがでてきました。


「それでは、さっそくいただきます」


「パクッ...甘~い♪」


「アラ、イシダイ、イカ」


「イサキ、コハダ、中トロ」


「シマアジ、車エビ、アラのウニ包み」




追加のお造りもきました。




「最後はカンパチ、アワビ」


「最後か...」


「追加します!これと、これと、これ」


ネタごとの価格が
きちんと表示されていて、
安心していただけます。


ママはアワビと車エビとサバを
追加しました。


パパは高校生の頃。

地元の寿司屋の
二千五百円で食べ放題に行きたくて、
バイトを始めました。


そして、
給料をもらうと
お金がなくなるまで
その寿司屋に通い続け、
多いときで90カン食べました。

「兄ちゃんは相撲取りより食べる」

最初は笑っていた大将も
パパの顔を見ると、
震えるようになりました。


パパが通い始めて
半年ほど経ったある日...

とうとうその店は
閉店してしまいました。


パパが食べすぎたから
あの店は潰れたー。

当時、友人の間では噂になりました。


さて、会計は?


「あ~、美味しかった♪し、あ、わ、せ」


「私のはないのね...」