スピーカー | 続・阿蘇の国のアリス
「四季見茶屋」さんで
豆腐を食べようとしていたら、
ジャスママさんから電話が入りました。

ぼくたちは気にも掛けずに
話し始めていました。

「体調を崩していて、
仕事を休んでいるところです。
何度も嘔吐したんですよ...」


「また、
阿蘇に遊びに行きたいです。
九州の人が、私、大好きなんですよね。
今度、ネーネさんが
関西に引っ越すらしいけど、
関西の人がどうも苦手なんですよね。
いやらしい痴漢にもあってるし...
あっ、私の関西の友人は、
皆いい人達ですよ」


「あっ、ジャスママさん、
言い忘れてました。
この話、スピーカーにしていたので、
お客さんや店員さんに、
全部聞いてもらいました...」


「...えっ、なんですって!?」

そして黙り込む、ジャスママさん。


豆腐を食べた後。
今度は、ジュジュかあさんに
電話を掛けました。


「3月の旅の宿泊先は決まりましたか?」

「そのことで、
もなか親分と3時間近く会話しました
もなか親分も暇そうにしていたしね。

あ~っ!私の手紙...
ブログにアップしてだでしょう?
も~う、恥ずかしいったら、ありゃしない」

「あっ、ジュジュかあさん。
この電話、まるしぇ若葉の
ユカお姉さんとお客さんにも
聞いてもらっています...」

「えっ、うそ!?」

そして黙り込む、ジュジュかあさん。


「気をつけよう!
オレオレ詐欺と、スピーカー電話」


「もうすぐ、桜の季節だね...」

「うん...」




「...もうすぐだね」