最近読んだ本の感想を書いてます。あくまでも、私個人の感想なので、捉え方が違ったり好き嫌いもそれぞれかと思いますのでご了承下さい。
『ぼくのまつり縫い』
手芸男子は好きっていえない
神戸遥真 作 偕成社
イケメンで人気者のカイトに誘われてサッカー部に入部した優人だったが、実はあまり運動は得意ではない。ケガで休部中の優人は、制服のズボンの裾上げを放課後の教室でひっそり行っているところを被服部のクラスメイトに見つかってしまい、ドレス作りを手伝うことに。
優人は手芸大好き❤手芸男子だった。
昔、ピンクが好きと言ってからかわれた過去がある優人は手芸大好きと知られたら馬鹿にされるとひたすら隠して過ごしてきた。けれど、被服部のサンカク先輩、マスミン先輩、クラスメイトの糸井さんと関わるうちに優人の心にも変化が。
男子が手芸好きで馬鹿にするとかおかしい。と思うけど、中学生とかだと針仕事や編み物する男子よりスポーツ男子がいいとはやはり思ってしまうものか？
でも、世界的デザイナーで男性は数多くいるし、ソーイング界やニットの世界でも珍しいとは思わない。なんなら私も父から縫いぐるみ作りを教わった。
ピンクが好きと言って馬鹿にされた優人だが、私も小学生の時に、「仮面ライダーを見てる」と話したら、「女なのに仮面ライダー見てんのぉ」と男子に言われたのを思い出した。何が悪い？もちろんサリーちゃんもアッコちゃんも見ていましたが、カッコいいのを見てもいいじゃないか！戦隊物もガンダムも大好きです。
優人も自分は何が好きでどうしたいのかを被服部の中で見つけていきます。
好きなものは堂々と好きと言いたい!とあらためて思った本でした。