『天国からの宅配便』
あの人からの贈り物
柊サナカ 著 双葉社
前に読んだ表題の本の続編があったので、手に取りました。
今回も生前、天国宅配便に依頼した物を配達人が届けていく。
前回よりも今回のほうが切なくなる話が多かった。そして、宅配人、故人、受取人だけでなく、周辺の人も巻き込んでいったりする。そこで新しい出会いや考え方、自分自身を考え直すきっかけが生まれていく。
ヤッパリ1人で考えていてもだめなんだな。1人もんもんとしていても何も動かない。一歩踏み出すことが先に繋がる。
前回気になった、もし受取人がいなかったら(すでに亡くなっていたとか)荷物はどうなるのか?も今回で解りました。依頼人が指定した受取人でないといくら身内でも代理で受取はできないシステム。行き先がなくなった荷物はどうなるのか。
時間をかけてやっと辿り着いた先に受取人はいなかったとなると配達人はかなり落胆するんだろう。それも最悪頭にいれて仕事するんだろうなと、ただ渡せばいいってもんじゃない仕事の大変さを感じました。
今回はどれも素敵な話でしたが、個人的には、第三話の【最後の月夜を君と】がもう切なくて苦しくて、でもなんだか優しくて大好きな話でした。