モンツァをあとに、ミラノへ戻ってホテルで一休み
。
真っ青だった空は少しずつ夕暮れに向かっていました。
もう一出かけしてみようと地下鉄に乗って、ドゥオモ広場まで。
出口を上がるといつかの晩夏に訪れたあのドゥオモが出迎えてくれました。
冬にしては暖かな気候だったので、ふと「ジェラートが食べたい」と思うほど
。
早速、SAVINIに行ってみましたが、まぁ、冬ですからね…ジェラートのスタンドはありませんでした。
ショップを覗いて、街歩きをしてドゥオモ広場に戻る頃には、夕暮れが夜に向かうその一瞬のはざまに見せてくれる濃い青の時間になっていました。
本当に美しい…
。
平日のこの時間、観光客を除けば帰路に向かう人や、仕事帰りに一杯のコーヒーで憩う人、また仲間たちとテーブルを囲む人、ショップに立ち寄って品定めする人…どこの国でも同じ光景が見られました。
ミラノの何が他都市と違うか…というと、やはりオシャレな人が多いということでしょうか。決して華美ではないのですが、質の良いものをさりげなく日常使いしている。色使いだって決して鮮やかな色使いではないけれど、「実に良い色」が溢れています。
何しろ言葉やその他、総じて「濃い」のですが、実に上手くフィットしています。
またそれがこの町にはよく似合っています
。
ホテルに戻り、冷やしておいたスプマンテを開け、ストラスブールでもとめたワイングラスに注いでみました。
窓を開けると心地良い風が入ってきます。
夏とはまた違うけれど、冬にしては優しく穏やかな風です。
やっぱり旅して良かった…
そして、そろそろ次の旅に出かける頃のようです
。
九州地方の地震、未だ余震が続いており、町村部では孤立状態が続くところもあるとのこと。
犠牲となられた方に心からお悔やみを申し上げます。
いつか旅した場所があのような状況になっているというだけで、報道から目を離すことが出来ません。
熊本、そして大分。
竹田の趣き、阿蘇の雄大な景色、山間の美しさ、人々の温かさ…
自分に何が出来るか、状況は刻々と変わるので、それに応じて考えていかなければなりませんが、今の時点で離れた場所にいる自分が出来ること…
それぞれの立場で、自身の生活を第一にした上で、余る力を困難な立場にある人や場所に委ねること。
旅を通して教えられた私なりのHow toを考えたいと思います。


。


。
。