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アルジャーノンにシャンパンを

♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

風のマジム

原田マハ著

講談社文庫

2025.4.20読了

☆☆☆☆

15年くらい前、何かの雑誌(おそらくANAの機内誌)で、南大東島で女性が立ち上げたベンチャーがオリジナルのラム酒を製造販売している、という記事を読みました。特産のサトウキビを使ったラムは高い評価を得て、ヨーロッパの有名レストランでも採用されているとか。さっそく近所のちょっとマニアックな酒屋さんに行ってみると、運よく入荷してたので即購入。それがグレイスラムCORCORで、その女性起業家がこの物語の主人公だったのです。

自身の情熱と家族や周りの人たちの協力でいくつもの困難を乗り越え、想いを実現していくサクセスストーリー。現実はこんな美談だけではないのだろうけど、読み物としては気持ちよく読める、好きなタイプの作品です。この夏には映画も公開されるようなので、これは見なくちゃ。

ちなみにCORCORのラム、強烈に個性的な風味で一般的なラム酒とは別物といった印象。ボクにはちょっと合わなかったので、そのまま放置した記憶が・・・。これを読んだ後だと美味しく感じるかもしれないので、今度帰省したとき飲んでみよっと。

【4月19日(土)】

 

この日は、恒例の協力企業さん主催のゴルフコンペ。24名の参加で開催されました。

天気は快晴で、日中は30℃近くになるとか。半袖ウェアに日焼け止めで完全に夏仕様。

 

スタートホールでちょっと躓いたものの、その後は持ち直してチョイワルなスコアで前半終了。

 

塩ラーメンと油淋鶏のセット。いろいろ飲み食い散らかしてるが、このコンペは朝から飲むのがならわしで、スタート前にジョッキで1杯、ラウンド中は缶ビール、ランチタイムはジョッキで2杯といった具合。みんな楽しくプレーしましょ、というのが主旨なのでこれでいいんだな(それでも上手い人は80を切ったりするから手に負えん・笑)。

 

後半も似たり寄ったりの展開で、大事故はないがパーもとれず。結局いつもレベルのスコアでホールアウト。

 

そして夕方からは、場所をホテルのパーティルームに変えて表彰式&大宴会。お酒が無尽蔵に振る舞われる、ある意味昼間よりタフな時間で、楽しく有意義だが危険なのも間違いない(笑)。協力企業さんのこのパワー、頼もしい限りです。

透明な螺旋

東野圭吾著

文春文庫

2025.4.10読了

☆☆☆☆

ガリレオシリーズの文庫最新版。謎解きの面白さという点ではアベレージレベルで、読み進めると犯人が容易に推測できる。それよりも、登場人物の行動の背景や、湯川博士の生い立ちも絡む人間関係の解明のほうが興味深い。このシリーズも最初の頃は、ガリレオ先生得意の物理学を駆使した謎解きで楽しませてくれたが、最近はこの作品のようにヒューマンミステリーっぽいのが多い。登場人物も歳を重ねて、理論だけで押し通すのではなく、人の感情に重きを置くようになった、ということかな(今回の湯川博士も全てを明白にはせず、みんなが幸せになれる解を導いた)。