やっぱり食べに行こう。
原田マハ著
毎日文庫
2025.2.12読了
☆☆☆
著者が仕事や旅行で訪れた先々で食べた、美味しいものを美味しそうな文章で綴った短編集。国内のみならず、世界中いろんなところに行って、食べてます。しかし小説を書くときの取材って、こんなにも綿密にやるんですね。読んだことのある作品がたくさん出てて、その背景にこんな美味しい状況があったんだ、という発見が楽しい。ちなみにボクが行ったことあるお店、1軒だけ出てました。これも嬉しい。
【2月8日(土)】
この冬最強の寒波が襲来していたこの日、佐野は雪こそ降ってないものの、低温と強烈なからっ風で厳しいコンディション。にもかかわらず、無謀にも走ってきました(笑)。
日中は北西の風8m/sの予報。風を避けて山方面に行くことも考えたが、凍結が怖かったのでパス。渡良瀬遊水地の中なら多少マシだろう、という甘い期待のもと9:40スタート。
市内を南下して渡良瀬川へ。土手の上からは富士山が綺麗に見えてました。
河川敷に降りると風は遮られ、しかもオフロードなので楽しい。3DマップのアプリReliveが起動してないのに気付いて、慌ててスタートさせたので、記録はこのあたりから(泣)。
土手の上に戻ると強烈な吹きっ晒し。追い風に押されて、ペダル回さなくても25km/hくらい出てる。これは帰りが思いやられるな。
遊水地に着くと土手から降りて風を回避。風さえ無ければ陽射しもあって快適なんだけどな。
第3排水門。遊水地は広くて何も無いので、走ってると方角が分からなくなる。なので、遠くからも見えるこんな建造物が燈台代りになります。
土手の上は、ますます強くなったからっ風で煽られて危ないレベルに。横風だとまっすぐ走れない!!。
遠くには筑波山が。このあたりは、天気が良ければ北に男体山(日光)、東に筑波山、西に赤城山、そして南には富士山が見えます。さすが関東平野は広い!!。
いつものパネル前で。この風なので走ってるローディは少なめ(それでもいるにはいる)。デカいカメラを持ったバードウォッチャーはたくさんいました。
ウインドサーフィンにはいい風なので、カッ飛んでるかと思ったら水がほとんど無くなってた(驚)。冬場はこうなるんだ。
暴風の遊水地ライドを堪能したら(笑)、すぐ近くにあるポイントに寄り道。
ここは栃木、埼玉、群馬の3県境。こんな田んぼの中に3つの県境があるのは、全国でもここだけとか(それにしてはアピールが地味・笑)。ちなみにここから2kmほど東には栃木、埼玉、茨城の3県境があるけど、こちらは渡良瀬川の中なので近付けない。
3県境を確認したらちょうど昼時だったので、走って3分の道の駅かぞわたらせでランチ(山菜蕎麦の大)。さすが蕎麦どころ、抜かりなく美味い。
そしてこの日はここからが修行でした。佐野市内までは15kmくらいなのだが、北上するのでほぼ向かい風。しかも午後から更に強くなったからっ風で、平地で頑張っても15km/hくらいしか出ないという(笑)。しっかりヒルクライムした気分になって、13時過ぎに帰着しました。遊水地の中はマシ、というのは外れてなかったが、帰りがここまでキツいとは思わなかった。反省!!。
本日の記録
走行距離 48.82km
走行時間 2h27min
最高 - 平均速度 36.0 - 18.5km/h
最高 - 平均心拍数 166 - 143bpm
最高 - 平均ケイデンス 90 - 68rpm
消費カロリー 974kcal
本日のコース
3Dマップ
【2月1日(土)】
佐野では1人で飲みに出ることはほとんどないのだけれど、この日は以前から気になってたお鮨屋さんに行ってきました。
ボクのアパートからは、歩くか電車にするか微妙な距離にある鮨 須藤。行きはお腹を空かせるため、帰りは酔った勢いで歩いてしまいました(笑)。
正統派の江戸前鮨で、シャリには赤酢を使ってるというのが事前情報。ボクの好みに近そうなので期待が持てます。
美しい檜のカウンターには8席、奥に個室もあるらしい。
まずはスーパードライの生。綺麗な泡!!。
菜の花の黄身酢かけで無難なスタート。
冷製の煮牡蠣。身が締まってて味がしっかり染みている。
助子(=たらこの原料)の旨煮。出汁の塩梅がいい。茶碗蒸し用のスプーンで残さず啜ってしまった(笑)。
ビールのあとはもちろん冷酒。
佐野の第一酒造(開華が有名)の大瑠璃純米吟醸。栃木県内の5つの酒店主が、自分たちで米造りから仕込みまで行ったもので、それらのお店でしか手に入らない貴重なお酒です。しっかりしとした味わいながら華やかな香りもあり、なかなかいい出来栄え。
あん肝の茶碗蒸し。中にはあん肝がゴロゴロ入ってる。これは関東風のやや濃い目の味付け。
お造りは3種。ハマフエフキ鯛、ホッケ、中トロ。鯛とホッケは3〜4日寝かせて旨みを乗せているとのこと。ホッケの刺身って、初めて食べたかも。
スズキの胡麻揚げ。胡麻の風味と食感がいい。
次のお酒をリクエストしたら、〆張鶴の純米吟醸が出てきました。これは好きなヤツなので嬉しい。そして、やっぱり美味い。
ここからお鮨のスタート。
まずは金目鯛。
マグロ。このタイミングで?と思ったが、食べてみると違和感なし。赤身だからかな。
脂の乗ったイワシ。節分が近い…のは関係ないか(笑)。
ウニはシャリと同じくらいのボリュームで満足度高し。
唐子(からこ)づけ。才巻エビ(小さい車エビ)を開いて、芝エビのおぼろを挟んで握った丸いお鮨。伝統的な江戸前鮨のひとつだが、手間がかかるので東京でも出してるところは少ないのだとか。エビの握りとして、これは秀逸。
半熟イクラ。イクラは軽く火を通すと、旨味が増してまた違った美味しさになります。
コハダ。ここで酢締めネタはいいタイミング。
大トロの漬けの藁炙り。口に入れると煙の香りが抜ける。
白焼きのアナゴは山椒塩で。煮アナゴじゃないのは新鮮かも。
芝海老入り玉。甘いやつです。
最後は手渡しのネギトロ。
ハッカクのお吸い物。ハッカクってギザギザの変な魚。鮨ネタじゃ使わないので、お吸い物のために仕入れたのかな。
鮨 須藤、期待を裏切らないいいお鮨でした。
やや硬めの赤酢のシャリに、キチンと仕事がなされたバランスのいいネタ。海無し県という地理的なハンディがあるにもかかわらず、このクオリティは立派だと思う。更に高ポイントなのが日本酒のラインナップ。奥様が詳しく説明、的確に選んでくれるので、こちらも楽しめる。加えて気持ちのいいサービスも、好感が持てるところ。
季節が変わるころ、ぜひ再訪したいと思います。
さて、ブラブラ歩いて帰る途中、ちょっと寄り道して久しぶりにシュエットさんへ。
覗いてみるとほぼ満席。カウンターの端に1席空いてたので、何とか座れました。
まず、ドライベルモットをストレートで1杯。そのあとキンキンに冷えたタンカレーにビターを垂らしたのを1杯飲んで、体内でマティーニの完成(笑)。
忙しそうなマスターとは少ししか話せなかったけど、それでも現在の栃木のワイナリー事情なんかが聴けて有意義なひと時でした。やっぱり「バーカウンターは大人の勉強机」だな。